見出し画像

新曲で彩る一週間【3/2~3/8】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。3/2~3/8リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『人生へたへたガール』/ 藍月なくる

◆所属:一二三(Hifumi,inc.)
◆作詞・作編曲:Athan Lily
◆デジタル配信:無し

 ニューシングル。ファンとの配信を元に誕生しました。ポップなのにメランコリックな雰囲気で、電波ソングっぽく仕上がった1曲。転がる様なテンポながら、不思議と耳心地良くて。食らって沈んでしまったメンタルを誰かと一緒に痛み分けする、そんな距離感が良いですね。良い意味でキャッチーに狂ってて救われます。芝居に近い歌唱で、声優としての魅力も詰め込まれているのがとても好き。


#2『Sweet&Deadly』/ Melty R.I.P.

◆所属:Re:AcT
◆デジタル配信:https://linkco.re/hbEGzTPt

 月紫アリアと九楽ライによるユニット、記念すべき1stアルバム。既発シングル3曲に、ライブでは先行披露されていた「Melt My Heart」「猫愛情献上テレパシー」を加えた全5曲を収録。
 ユニット始動時のテーマは「武装×アイドル」。ファンシーでキュートな世界観を纏いながら、その内側にはしっかりとオタク文化の影が根付いています。可愛さの裏側にある反骨心、少し拗らせた視点、そんな"陰のオタク精神"をどこか誇らしげに掲げながら、リスナーの共感を掬い上げていく歌詞も印象的で。楽曲の軸はアイドルソングや電波ソングですが、単なるネタ的なノリに終わらないのがこのユニットの強みでしょう。2人の歌唱の個性がこれでもかと活かされています。アリアちゃんのメスガキ系ボイスは、少し意地悪で後を引く可愛さがあり、九楽ちゃんの歌声は丸く柔らかく包み込んでくれます。対照的な声質が交差する事で、甘さの中に、この2人ならではの不思議な中毒性が生まれているなと。Tr.4「Melt My Heart」は本作の中で唯一のエモーショナルなナンバー。メロディが涙を誘うんですが、その予感として、5月6日には2ndワンマンライブを開催。九楽ライが5月30日に卒業する事が発表されており、Melty R.I.P.としての活動もこのライブを以て幕を閉じる事になりました。後悔のない様に楽しんでこようと思います…!


#3『Ephemeral Flower』/ 月深ツキ

◆所属:ABSOLUTE CASTAWAY
◆作詞:月深ツキ、作編曲:くど
◆デジタル配信:https://linkco.re/CYer2NaN

 ニューシングル。軽快で優雅なピアノの旋律が紡ぐミドルバラード。漂う空気はどこか切ないのだけれど、奥に芯の強さがあって。希望を伝えようとする真摯さがグッと前に出ているのが良いですね。歌声も真っ直ぐ、等身大の温度を乗せた誠実な響き。何より印象的なのが、多重セルフコーラスで、花畑が広がる様なスケール感ですね。


#4『Liminal』/ 桃鈴ねね

◆所属:ホロライブ
◆作詞・作編曲:森本練
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/MK4iei

 ニューシングル。3月2日の誕生日ライブで初披露されました。静かな湖面に雫が落ちて、波紋が広がっていく様なバラードナンバー。約5分半に渡って、ドラマティックに独白と誓いを置き、重ねていく。"君の光を追って"と云う想いが切実で、境界線の向こう側へ歩みを進める意思が描かれていますね。彼女が変わらずに持っている無邪気さが、その純度を保ったまま真摯さに近い形で歌に作用しているのが、とても良いなと。7月8日には1stアルバム『Peachful Story』のリリースも決まって楽しみです。


#5『ろうそく』/ CIEL

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:香椎モイミ
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/CIEL_ReturnToSunny

 ニューEP『再晴』に収録された新曲。舞台の幕がゆっくりと上がり、光の様に響く優美なバラードナンバー。ピアノを軸に、中盤ではストリングスも前へ出てきて、世界はより幻想的な色合いを帯びていきます。モイミさんらしい、不思議な温度がメロディラインには宿っていて。慈愛のお裾分け、とでも言いたくなる柔らかくて、寄り添う人肌の温もりを感じますね。歌声も、感情を両手でしっかりと掬い上げる力強さがあり、歩き出す力を胸の奥に灯してくれます。他3曲には、カラッとした空気でポップな新録曲「空白の暈」と、再始動を飾った名曲「常しなえ」、CIEL×幸祜による「此処で咲かせて」のソロver.も収録されているので是非。


#6『さよなら、楽園』/ 硝子宮

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作曲:たなか、作編曲:Kazuto Okawa:LLLL
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/GoodbyeParadise

 4thシングル。3月6日の誕生日を記念してリリースされました。オーケストラサウンドがゆっくりと立ち上がり、白く澄んだ幻想的な景色を描き出す1曲。ポエトリーに近い歌唱を連ねながら、物語を紡いでいく、独特の距離感が置かれていて。それが縮まる後半、更に情景を押し広げる輝きも伴っており、叙情性がグッと胸に迫りました。可憐故のパワフルさ。


#7『NO LEASH』/ HONK THE HORN

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:Jun Takigawa
◆デジタル配信:coming soon…

 デビューシングル。同事務所のKMNZの後輩に当たる、羊のMOCO、鹿のBAMBIによるバーチャルガールズデュオ。オリエンタルな響きがサイレンの様で、不穏な空気が走る1曲。重低音強めのトラップビートが足裏から伝わる、アングラな空気がしっかり漂ってますね。フロウをマシンガンの如く畳み掛け、推進力に変え、此方の耳に刻み込んでくる。かと思えば、コーラスでの浮遊感は心地好くて。輪郭がハッキリしてますね。2人の歌唱からは、決意を感じると共に、傷口を抉ってくる様なパワフルさが良かったです。


#8『流星☆ラブビーム!』/ 星川サラ

◆所属:にじさんじ
◆作詞・作編曲:picco
◆デジタル配信:https://linkco.re/Uur7DB8s

 ニューシングル。星々の煌めきが弾ける1曲。piccoさんらしいキュートでエレポップなプロダクションと、王道アイドルソングの輝きを接続した様な仕上がりで素晴らしいですね。フロアライクなメロディに、星川ちゃんの持つ自然な可愛らしさも混ざって来ていて。ライブでやられたら、ノリノリオタクスマイルで無限に飛び跳ねていられる。


#9『Happy Chatty Party Night!!』/ アイカツアカデミー!

◆所属:バンダイ(レーベル:Lantis)
◆作詞:稲葉エミ、作編曲:大畑拓也
◆デジタル配信:https://lnk.to/LZC-3006

 ニューシングル。キュートが四方八方に弾けるパーティーチューン。軽やかで遊び心もたっぷり詰め込まれており、4人が本当に楽しみながら歌っている様子が自然と浮かぶ程ですね。メロディもキャッチーで、一緒に口ずさみたくなる、混ざりたくなる感じ。何より1サビから転調嵐すぎて狂いますわ。ライブで聴きたいのに、3月14日のワンマンはチケット握れなかった哀しみ。いつか必ず現地行くわよ。


#10『silence outlives the earth』/ ERRA

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(アラバマ州バーミングハム)
◆レーベル:UNFD

 7thアルバム。前作『Cure』からは約2年ぶりとなり、プロデューサーには引き続きDan Bronsteinを迎えています。2025年7月にリリースした「gore of being」以降のシングル4曲に、新録7曲を加えた全11曲を収録。
 大名盤!内面的な葛藤を源泉とし、影を落とすアンビエントな雰囲気や重厚なスケール感を広げるアプローチは前作の延長線上。ただ、サウンド面が大きく変化し、ヘヴィなプログレ要素を派手に押し出し、耳を惹く即効性がある1枚になりました(前作スルメ盤だったから余計に)。ERRAの原点とも言える複雑なポリリズムとDjentyなリフを刻み込み、生まれるグルーヴはまるで台地が呼吸しているかの様に生々しく波打っていて。更に、3rd『Drift』のバイブスを感じさせる瑞々しいタッピングフレーズも多く、Tr.7「echo sonata」はその象徴的な1曲。他にも、滑らかでメロデイアスなリフだけで鮮やかな色彩を描き出す様は実に見事。強靭なグルーヴの上に張られた膜は親しみやすく、幻想的で身を預けたくなる感触が実に彼等らしい。そこに強烈なブレイクダウンを食らわせてくるのがまた狡い。Vo.JTとGt/Vo.Jesseによるツインボーカルの存在感はもはや説明不要でしょう。Tr.4「black cloud」はJesseのリードを取るバラードで、メランコリックな浮遊感が静かに広がります。一方でTr.5「cicada siren」はJTがリードし、ズシズシと身体の芯を打つグルーヴと共に、深く沈み込む迫力を魅せてくれます。コントラストだけでなく、アルバム全体としての重心移動も良かったなと。終盤には三部作が配置されており、リリックでアルバムタイトルも回収。眠りの奥底から何かが産声を上げる不穏な波動を広げ、ドラマティックに景色を変えていきます。最終的に辿り着くのは、桃源郷の様な手触りの、明晰夢的な空間で、虚無性が持つ残酷さと美しさに静かに光を当てるフィナーレでした。
 セルフタイトル作以降、緻密にブラッシュアップを重ねていて。最高傑作を更新し続ける、その姿が余りにプロフェッショナルだなと思います。また来日公演でこの音を体感したいですね。


 以上、3/2~3/8はアルバム1枚、EP1枚、シングル8枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。


いいなと思ったら応援しよう!

こーへー 最後まで読んでいただき、ありがとうございました! サポートも嬉しいですが、代わりに「スキ」や「シェア」、「コメント」してくださるともっと嬉しいです!

この記事が参加している募集