新曲で彩る一週間【2/9~2/15】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。2/9~2/15リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『MACH』/ VESPERBELL
◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:鬱P
◆デジタル配信:https://linkco.re/r5ZrpMGH
両A面シングル。鬱Pによる「MACH」は、スリリングな雰囲気が漂い、低く構えた重心から、ビートが波打つ様に持ち上がるグルーヴが快感です。SHVNA・whvtによる「VISIONS」は、サビのエモーショナルなメロディが拳突き上げ必至だし、フルモッシュ不可避のブレイクダウンまで搭載しており、個人的にはこちらが気に入っています。前シングルから明確にメタルコアに接近しているので、引き続きこの路線でお願いしたい!2月14日に開催されたワンマンライブも楽しかったですね。ライブレポはお待ちを。
#2『花魁』/ AKAGIMI
◆所属:VOLVE CREATIVE
◆作詞:AKAGI HINOKO、作編曲:DÉ DÉ MOUSE
◆デジタル配信:https://linkco.re/uGHC9x5T
ニューシングル。昨年11月1日の『NIGHT HIKE × GOLD DISC』で初披露されました。幕が上がると、艶やかに染まった空気、しなやかに踊り舞う様な旋律が美しい1曲。神楽笛を始めとする和の要素が隅々まで行き渡ってますね。ただ優美なままでは終わらないのがやはりAKAGIMI。突如としてザーグキックが炸裂し、脳内ミキサーですわ。歌唱の表情も変わり、挑発的なラップがキレキレでカッコイイ。今年こそはライブ観たいですね。
#3『エターナル沼ネーション』/ 眠音むに
◆所属:Live Duo
◆作詞・作曲:眠音むに、編曲:BigDogOo
◆デジタル配信:https://linkco.re/M0V7HScY?lang=ja
4thシングル。相変わらずの作曲センスが光る1曲ですね。kawaii future bassのニュアンスを残したミドルバラードにも聞こえる塩梅が絶妙。ハネすぎず、沈みすぎず、ポップでキラキラしたサウンドが、ゆるふわな世界観を広げてくれます。メロディも明るく中毒性があり、多幸感の包み込まれる感覚。歌声は綿飴の様に甘く、軽やかで、少し溶けかけた質感が素晴らしい。
#4『Revealia』/ HACHI
◆所属:RK Music
◆デジタル配信:https://hachi.lnk.to/Revealia_dg
◆フィジカル:https://hachi.lnk.to/Revealia
4thアルバム。3ヶ月連続先行リリースされた「Brand New Episode」「To Be Alive」「∞」に、新録10曲を加えた全13曲を収録。コンポーザーには、お馴染み海野水玉やtee teaに加え、ピコン、keeno、澤田空海理、buzzG、nikiらを新たに迎えています。
大名盤でした。タイトルはReveal+iaの造語。"心の内を明かす場所"と云う意味が込められており、"自己開示"をコンセプトに掲げた1枚。内面を辿る一篇の物語としても美しく構築された作品でした。序盤は、どこか閉鎖的で冷たい靄の中。守り、隠し、言葉にしてこなかった感情が広大な"何か"覆われている様なサウンドスケープ。共に沈み込む感覚がずっしり来ますね。既発のTr.3「∞」が好きで、新録ではTr.5「ivy」をkeenoさんが手掛けている事もあり好みドンピシャでした。心が軋む音の温度を感じます。中盤のTr.7~Tr.9は"雨"がキーワード。雨は遮断であり、浄化でもある。孤独を深め、守ってくれる膜でもある。そんな揺らぎを感じると共に、音の隙間に漂う空気の手触りが生々しく伝わってきます。終盤のスケール感を増していくクライマックスは見事。光に手を伸ばす、と云うより、光のある方向へ自らの足で迎えに行く、そんなエネルギーに満ち溢れた締め括りでした。Tr.11「星を待つ」が特に気に入っていて、どこまでも響いていく開放的な歌唱が美しい。表題曲Tr.12「Revealia」は、HACHI自身が作詞を手掛け、デビューシングルを意識した一節がありました。"光の向こうへ 羽ばたいて行ける"。祈りに近い切なる願いと、抱き締めてあげたくなる様な、ありのままの繊細な歌声がひどく胸を打ちました。本作で彼女が踏み切ったのは、克服そのものより共有で。その差し出された決心が自然と聴き手にも小さな光を灯してくれた様に思います。通しでリピートしたくなる、本当に良いアルバムだったので、年内にもう一度ワンマンライブがあるはずだと信じています。
#5『やっと君の誕生日を忘れた feat. 花譜』/ 水槽
◆所属:花譜 ⇒ KAMITSUBAKI STUDIO、水槽 ⇒ 無所属
◆作詞・作編曲:水槽
◆デジタル配信:https://lnk.to/4LOVERSONLY
ニューシングル。フィーチャリングゲストに花譜を迎えています。"頑張って覚えたことを頑張って忘れる曲"、と語られた1曲。まどろみの中、意識との距離が遠く様な感覚とは裏腹に、忘却に固執する程、却って記憶は近づいてくる逆説が横たわっている歌詞が刺さりますね。カランコロンと響くサウンドが心地好く、重心を感じさせないアレンジが美しい。そこに合流する、2人の歌声も揺蕩い、水面の波紋を広げる様に重なっています。
#6『拾光者』/ 厄倫蒂兒Earendel
◆所属:春魚創意Springfish Creative(台湾発)
◆作詞:大盛君・厄倫蒂兒、作曲:鄭嘉澤、編曲:Motpic Studio
◆デジタル配信:各種ストリーミングサービスにて配信中
ニューシングル。静謐で美しい導入のバラードナンバーとなっており、一つ一つの旋律が本当に丁寧に紡がれています。少しずつ音数と音色が広がっていく、その慎重さが優しさや温かさそのもので。ドラマティックな展開には涙腺を刺激されますね。歌声は可憐で優しく、届けようとする意志が輝いていて。暗がりの中で見つける微かな光、確かな希望に触れさせてくれる、救いの祈りが込められた1曲でした。
#7『martini』/ 綺沙良
◆所属:にじさんじ
◆作詞・作編曲:OSTER project
◆デジタル配信:https://linkco.re/Q3HguPaD
初のオリジナル楽曲。"過去のコンプレックスを自分の武器として選び取る"と云うテーマを描いた1曲。サウンドが鮮烈にそれを示しており、エレガントでパワフルなジャズロックナンバーとなっています。輝くサウンド、鋭いリズム、うねるジャズグルーヴが堪らないですね。気品は崩さず、でも遠慮は無い感じ。歌唱も、甘く絡め取る様なフレーズの後に、意志を宿した強い響きを差し込む、セクシーなメリハリが良きでした。
#8『花霞』/ NEUN
◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:歩く人
◆デジタル配信:https://linkco.re/Vcaqa0MM
7thシングル。これまでの彼女の楽曲からすると、この明るさは新鮮。光が差し込み、太陽の温もりや朝露の煌めきを運んできてくれる様な1曲。アコギを中心とした素朴なサウンドが心地好く、メロディラインも穏やか。一方で、ポエトリーリーディングが挿し込まれる事で、陰影の情景もふっと立ち上がって、より手触りのある温度感になっていると思います。歌声も優しく、少し読み聞かせに近い抑揚が、物語的な余韻を残してくれました。
#9『アマイマドイ』/ 宗谷いちか
◆所属:ななしいんく
◆作詞・作編曲:necchi
◆デジタル配信:https://linkco.re/7ZRA8ynE
ニューシングル。メルヘンの皮を被った不穏な空気が漂う、世界観がハッキリ押し出された1曲。エレガントに編まれたサウンドが彩り、奥底の狂気が顔を覗かす様な展開が良いですね。舞踏会を思わせる、おまじないを掛ける様な軽やかなメロディラインも印象的。そやさんの歌声も、誘いの手を差し伸べる様に柔らかく、微笑みを感じます。
#10『朔日 feat. 吉乃』/ 月詠み
◆所属:ビクターエンタテインメント
◆作詞・作編曲:ユリイ・カノン
◆デジタル配信:https://jvcmusic.lnk.to/Sakujitsu
ニューシングル。アニメ『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』ED主題歌に起用され、ゲストボーカルには吉乃を迎えています。吉乃さん楽曲をユリイ・カノンが手掛けてからコラボとしては2度目。"癒えない傷を抱えながらも、今日を生きていく歌"、そう語られた通り、強さを感じる1曲でした。ユリイ節の効いた上下に大きく躍動するメロディラインが、ロックサウンドの上で鮮やかに跳ねていて。哀しみに暮れながらも、顔を上げて、進んでいく様な表情感もしっかり描いています。吉乃さんの歌唱も、まさに生命力そのもので、フレーズ毎のメリハリが見事でした。
#11『HIT THE FLOOR』/ Monument Of A Memory
◆ジャンル:メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ(ニュージャージー州バーゲン郡)
◆レーベル:Theoria Records
ニューシングル。前作EPは若干方向性に迷いが見えたんですが、本作で返り咲きした印象。シネマティックな立ち上げが程よい緊張感を張り巡らせています。疾走アグレッションの推進力とタイトなリズムが良い。サビは上品なメロディセンスが光り、キャッチーにまとめ上げる手腕も健在でした。Vo.Dylanの野太いスクリームから優しいクリーンへのギャップあって好きなんですよね。次のアルバムはこの路線でお願いします。
#12『THE MESS I CREATED』/ Avalanche Effect
◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:ドイツ
◆レーベル:Blood Blast Distribution
5月1日にリリースされる3rdアルバム『LETTERS TO MY FUTURE SELF』からシングルカット。相変わらず良すぎ。研ぎ澄まされた冷たいシンセアレンジと、ラップを織り込んだニューメタル的アプローチによる、張り詰めた空気。そこに風穴を開けるサビの即効性たるや。そして何より、プログレッシブなグルーヴが心地好いですわ。拍の揺らし方の妙。
以上、2/9~2/15はアルバム1枚、シングル11枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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