新曲で彩る一週間【4/13~4/19】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。4/13~4/19リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『クローゼット』/ 空爽 (CIEL & Sooda)
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:ぽん、作編曲:HIDEYA KOJIMA
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/Closet_KUUSOU
2ndシングル。軽快で清々しい、無駄のないグルーヴが心地好く転がる1曲。窓を大きく開けた時の様な、新しい風が流れ込んでくる感じ。期待感や高揚感を内包したメロディが良いですね。ボーカルもこの2人ならではの、そっとしたタッチ、胸の奥をくすぐる様に響いてきます。新年度、今の季節にピッタリですわ。
#2『WEATHER』/ 甲斐田晴
◆所属:にじさんじ
◆デジタル配信:https://linkco.re/PD5gUs1q
2ndミニアルバム。先行リリースされた「晴れと褻」に新録曲を加えた、全6曲を収録。
"天気"をコンセプトに据えた本作は、快晴や雨、雪など様々な天気や空模様をモチーフにしながら、ジャンル面でも豊かな拡がりを魅せていて。情景描写に留まらず、その時々の心象を丁寧に閉じ込めた、日常に寄り添ってくる1枚でした。中でも、Tr.1「CRACKS」がとにかく良かったですね。じんが手掛けており、イントロのリフから良すぎて口ずさみたくなる。キラキラと反射する煌めきで彩り、透明感の奥に鋭い熱を滲ませるメロディが印象的。ヒビ割れが扉に変わる様な、決断の一歩を踏み出せる、そんな1曲でした。ラストを飾るTr.6「晴れと褻」も、今その瞬間だけは、世界が貴方を祝福してくれている様で。1対1の距離感ながら壮大なスケールで描き出していました。彼の歌声は、ちょっとシルキーで抜け感が気持ちいいんですが、同時に優しい芯がスーッと通っているのが魅力的だなと改めて。7月29日には初のワンマンライブの開催が決定。興味あるのでダメもとで応募してみようかなという気持ち!
#3『BEEP BEEP』/ Hoshimatic Project
◆所属:ホロライブ
◆作詞・作曲:Anna Kusakawa、作編曲:KISSY
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/qmePp8
2ndシングル。アメリカンなスクールチアガールをイメージした1曲。身体を自然と揺らすバウンス感と、沈み込むグルーヴの呼吸感が良いですね。ダンスユニットならではの多彩さと輝きもしっかりと詰め込まれていて。フォーメーションやメンバーそれぞれの個性が弾ける瞬間が目に浮かぶ様。爆音で鳴らされた時ライブ映えしそうですが、現地披露はいつになるのか…。
#4『天使論』/ 累うれい
◆所属:B-Grade
◆作詞・作編曲:楽園市街
◆デジタル配信:https://linkco.re/9bUPxYHB
初のオリジナル楽曲。ピアノを軸に、幻想的なサウンドも盛り込んで、ジャジーなグルーヴで足元を固めた1曲。サビで一段跳ね上がる感じとか、2番で音色を大胆に切り替えるアレンジとか、輪郭を歪ませて、羽ばたいていく意思を感じますね。ドロップとかワーミーなギターとか、自由で遊び心に満ちた展開も続きますし。そんな中でも、ニュアンスを丁寧に掬い上げながら、芯の通ったハリのある歌声が一本の線を引いていると思います。
#5『NOVA』/ XIDEN
◆所属:RK Music
◆作詞:IORI・SHVNA、作曲:NAKAMURA Hiroyuki、編曲:鵺録音
◆デジタル配信:coming soon...
ニューシングル。4月18日に開催されたバースデーライブで初披露されました。神秘的でアンビエントな広がりを持つ1曲。輪郭は曖昧に、果てのない空間そのものとして存在を成す様な、繊細で壮大な重なり。エネルギーを帯びていくダイナミクスが凄まじいです。明確な願いが宿った歌声と、掌にある小さな光が、意志を持って空へと昇り、一気に銀河を駆け抜けていく。そんなドラマティックさが最高でした。デカい会場で聴きたいね…。
#6『Oddly Oddly』/ Mythologica Parade
◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:technoplanet
◆デジタル配信:無し
個人勢ユニット、初のオリジナル楽曲。弾み、踊る様なサウンドが心地好いポップロックナンバー。テンポチェンジを重ね、景色が段階的に塗り替わっていく。見えている世界の彩度が、少しずつ上がっていく様な感覚が良いですね。サビでは視線を合わせてくれる、どこか応援歌っぽいニュアンスを感じます。7人の歌声が緻密な歌割りの中で、全員が同じ方向を向いているのも良きです。
#7『DENY』/ Hexia Eden
◆所属:SCON(韓国)
◆作詞:Leviyan, Mamuu、作曲:Young Jay, 오경식, Moreen, N4ML
編曲:N4ML
◆デジタル配信:無し
デビューシングル。スタイリッシュなドラムンベースを軸に、アートコアっぽい音色でも空間を鮮やかに支配していく1曲。グルーヴを生み出しながら、3人のボーカルを活かしたコーラスなどのレイヤーが見事ですね。空間系エフェクトも織り交ぜた、立体感や存在感のコントロールと云うか。音源だけでも、ライブでのパフォーマンスが目に浮かぶ様な作りはやっぱり聴いていて、気持ちいいです。
#8『Paper Plane』/ MW:MEU
◆所属:VRECORD「BEREO」(韓国)
◆作詞:정하리、作曲:FLUM3N, Heggy, IRIS(MonoTree)、編曲:FLUM3N
◆デジタル配信:https://lnk.to/MWMEU_PaperPlane
デビューシングル。王道K-POPらしい軽やかで、芯の保たれたグルーヴが心地好く、カッティングギターの存在が素晴らしいアクセント。そしてサビが最高ですね。溜めがあるからこその、一気に世界が広がる感覚が気持ちいい。晴れ晴れとした開放感に思いっきり飛び出していきたくなります。歌声に関しても、透明感や爽快感だけでなく、ユニットならではのフェイクやコーラスが細かに効いていて、聴けば聴くほど好きなポイントが出てきます。DEBUT SHOWCASEも良かったので是非。
#9『DEMOLISHER』/ NUROJUNK
◆所属:RK Music
◆作詞:IORI / SHVNA(鵺録音)、作曲:whvt(鵺録音)、編曲:鵺録音
◆デジタル配信:coming soon...
初のオリジナル楽曲。同事務所のVESPERBELLの妹分に当たり、"ハードコアデュオ"を名乗っていますが、ハードコアではなくないか?(真顔ツッコミ)っていうのはさておき、カッコイイはカッコイイです。インダストリアル・サイバーパンク系の壮大なサウンドスケープを描くモダンメタルコアに仕上がった1曲。破壊と創造、新世界の境目、その狼煙を上げる様なダイナミックな展開が良いですね。メロディアスなパートでは、力強く高らかに歌い上げていて。ブレイクダウンもフルモッシュ不可避。
#10『DYNA MIND』/ 9Lana
◆所属:ソニーミュージック
◆作詞:Tana.H、作編曲:Tana.H、Marchin、KOHEI KIRIAKE
◆デジタル配信:https://9lana.lnk.to/DYNAMIND
ニューシングル。相変わらず、半端ない歌唱っぷり。声色の変化、フレーズごとの表情の付け方、アクセントの置き方が緻密でありながら、奔放に響いてきて。歌声の乱反射。ラテンのリズムを基調に艶っぽく押し広げているのも良いですね。その高尚な熱が伝播し、強烈なパンチラインも突き付けられ、奮い立つこと間違いなしの1曲でした。デビュー2周年を迎えましたが、今年こそ現地ライブありますか…?(n回目)
#11『A Love I Hope Will Haunt Me Forever』/ Midwinter
◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(オハイオ州クリーブランド)
◆レーベル:PAPERCUT RECORDINGS
2ndアルバム。PAPERCUT RECORDINGSと契約後は初のフルアルバム。2025年5月にリリースした「Dislocated」以降のシングル6曲に、新録4曲(Interlude1曲)を加えた全10曲を収録。
名盤候補。1stから大きな路線変更はなく、全体を覆うのは冷たく陰鬱とした感情の渦。やがて溢れ出してしまう様な内面の圧力を、プログレッシヴ・メタルコアで一貫して描き切った1枚。間違い無く初期Invent Animateの影響直下にあり、狂気的なリズムセクションを基盤に、幻想的で豊かなアンビエントレイヤーを重ね、Djent特有の重量感と捻じれのあるリフを多用(Thallに片足突っ込んでいる感じもある)。そこに乗るVo.Billyのボーカルワークも強烈。デスコア譲りの残虐的なハイピッチスクリームを軸に、切り替え時の鋭く生々しいアクセントが引っ掻き跡を残します。Tr.2「Dislocated」とTr.10「Champagne」が個人的にはキラーチューンかと。Gt/Vo.Kodyによるクリーンパートで、浮遊感と共に立ち上がる神秘性と叙情性は、聴き手側の深層にも、何かを呼び起こさせる様でした。Tr.4「Lying Figures」からTr.5「Moonveil」の流れ、Tr.9「Chasing Butterflies」がハイライトでしょう。終始、一貫した温度や質感の中で、引きずり込まれる感覚を覚える瞬間の配置と云うか、深度や角度を変える繊細で狂気的な美しさが気に入っています。Spotifyの数字的にも着実に伸びてきているので、次のステージへと行けるのか、今後の活躍が楽しみです。
#12『HYPERCHARGED』/ Electric Callboy
◆ジャンル:メタルコア、エレクトロコア
◆国:ドイツ
◆レーベル:Century Media Records
ニューシングル。4年ぶりとなる最新アルバム『Tanzneid』を8月7日にリリースする事も発表されました。大ヒット作の路線を崩す事なく、さらに深化させたサウンドで来そう、そんな予感をさせる本楽曲。スクリームを起点にメタルコア然としたグルーヴを蓄積させ、サビに入った瞬間、身体が勝手に動き出してしまう、この開放的な鮮やかさやセンスはやっぱり強いなと。マンネリ化だとか四の五の言わずに、楽しく踊ってしまったら負けです。ブレイクダウンもドロップを組み合わせた様な快感がありました。8月31日の来日公演は既にチケット握れているので楽しみです。
#13『Leech』/ What Lies Below
◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州ハリスバーグ)
◆レーベル:Theoria Records
ニューシングル。7月10日に待望のニューアルバム『I Let It Consume Me』がリリースされる事も発表されました。本楽曲は約2分と短めなので、繋ぎ曲かもしれません。インダストリアルな質感とニューメタルっぽいグルーヴの冷たい圧。虎視眈々と間合いを詰める様でありつつ、地面に巨大な穴を開けていく様に、音の塊を叩き付けてきますね。アルバム期待大。
#14『[Gen]inside』/ Catch Your Breath
◆ジャンル:オルタナティヴ・メタル、ポストハードコア
◆国:アメリカ(オースティン)
◆レーベル:Thriller Records
ニューシングル。新進気鋭のロックシンガー・Kami Kehoeをフィーチャリングゲストに迎えています。ヘヴィにうねるグルーヴと、滑らかなボーカルライン。お互いを引き立たせる様なコントラストが良いですね。身体に疼きと安らぎを繰り返し呼び起こしてくれます。ブレイクダウンで爆発するエモーションも充分。現行シーンの所謂"売れてる"メタルコアのド真ん中を、良い意味で貫きつつ、上品な心地好さがあります。
#15『IT CALLS ME BY NAME』/ Wage War
◆ジャンル:メタルコア、ニューメタルコア
◆国:アメリカ(フロリダ州オカラ)
◆レーベル:Fearless Records
ニューEP。先行リリースされた「SONG OF THE SWAMP」に新録4曲を加えた全5曲を収録。
先行シングルやジャケット通り、不気味な沼地や密林、そして自然の猛威をモチーフに据えたコンセプチュアルな1枚となりました。湿度を帯びた空気、怪しげな気配、張り詰めた緊張感。その全てを表現すべく、ニューメタルコア感あるビートや不協和音を、重心低めのグルーヴで絡みつかせ、這い寄るタイプのVo.Britonの圧で押し進める。特にゴリゴリと岩を削る様な鈍重さと破壊力は、4th『Manic』のTr.7「Death Roll」に通ずる系譜を感じさせます。Tr.3「BLINDFOLD」では、Gt/Vo.Codyのクリーンも登場し、こちらはBad OmensやDayseekerのフォロワーっぽいニューコアらしさが光るスルメ曲でした。Tr.4「KARMA」ではエレクトロやトラップ要素も際立ち、Tr.5「PURIFY」はデスコアに接近するブレイクダウンで捻じ伏せ、ループさせる様なアウトロで〆。嘗ての即効性のあるリフとか、キャッチーな爆発力にはまだ程遠いのだけれど、前作『SIGMA』よりは遥かにヘヴィさを取り戻し、全体のまとまりも悪くなかったのかなと思います。
以上、4/13~4/19はアルバム1枚、EP2枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。
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