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新曲で彩る一週間【10/13~10/19】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。10/13~10/19リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『ありふれてたい』/ 花譜

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞:AMAMOGU、作曲:Mr. Adventure / MILKEY、編曲:松田純一
◆デジタル配信:https://phenomenon-record.lnk.to/Just-the-way-we-are

 ニューシングル。TVアニメ『アルマちゃんは家族になりたい』のEDテーマとして起用されました。"家族"の物語をテーマに書き下ろした、ハートウォーミングな1曲。夕暮れ時の香りがふと漂い、どこかノスタルジックみもある空気感が感情に働きかけてきますね。誰しもが心のどこかにしまい込んでいる、日常的で掛け替えのない温もりと云うか。それを優しく包み込む様な、優しくて柔らかい歌声も沁みます…。


#2『ノマネ』/ 理芽

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:笹川真生
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/rim-nomoney

 ニューシングル。理芽×笹川真生の真骨頂とも言える仕上がりですわ。笹川さんが語るテーマは"不安や絶望を切り離すような強い飲酒のときに訪れる、一瞬の“無敵”の感覚"との事。輪郭がぼやけていく、危うくも甘い感覚を見事に音楽と云う形で再現していますね。ノイジーな不協和音による狂気性。それは混沌ではなく、寧ろ意識の解放に近いと云うか。美しさを見出せる程。浮遊感を伴ったメランコリックなメロディも、奇妙なのに心地好い。絡みつく様に響く、憂いを帯びた歌声が浸食してくる感じも素晴らしい。


#3『薄明』/ 羊羊-meimei-

◆所属:個人勢
◆作詞:Tatsuya Inagi、作編曲:齋藤奏太・柴崎あゆみ
◆デジタル配信:無し

 3rdシングル。10月14日に開催された1st LIVE『薄明』にて初披露されました。電子信号の様なサウンドが空間を滑り、正に薄明の景色を思わせる明るい広がりを描き出す1曲。サウンドの底には、ジャズの香りが漂い、都会的なのにどこか懐かしくて。メロディも哀愁を帯びながらも確かに煌めいている。これらの絶妙なバランスが、曲全体に淡い色彩を与えているなと。歌声も、緻密なビブラートと、重なり合うセルフコーラスが素晴らしい。


#4『パステルで埋めて欲しいだけ』/ 猫雷にゃる

◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:ぴーなた
◆デジタル配信:coming soon…

 8thシングル。複雑な恋心を、チルアウトなサウンドで描き出した恋愛ソングに仕上がっていますね。パステルポップなトラックが軽やかに跳ね、メロウなグルーヴがゆったりと身体を包み込む。丁度いい心地好さ。サビメロも切なさを香らせながら、しっかりキャッチーで。そして、キュートな歌声。甘さの中に確かな感情が息づいていて、フレーズ毎の表情の変化がステキ。


#5『浠望 Wishing』/ 浠Mizuki

◆所属:子午計畫(台湾発)
◆作詞:浠Mizuki、維尼Narsil、作編曲:維尼Narsil
◆デジタル配信:無し

 8thシングル。神秘的で壮大なサウンドスケープの中に、希望の光も差し込まれる1曲。美しい静かな導入で、細やかな音の粒が少しずつ積み重なり、ドラマティックな展開へと姿を変えていく。サビは特に、祈りが形を持って世界に解き放たれていくかの様なパワーがあって最高ですね。自然と感動を引き起こします。Mizukiの歌声も希望そのものと云うか、どこまでも澄んでいるのに非常に力強い。


#6『KOE』/ 東京電脳

◆所属:電音部(バンダイナムコエンターテインメント)
◆作詞・作編曲:Hylen
◆デジタル配信:https://linkco.re/paRpYzFQ

 ニューシングル。Hylenさんとはコレで2作目。脈動する電子の海の中で、彼女達の声が確かに息づいている、そんな1曲でした。電脳世界の深層へと誘うエクスペリメンタルなサウンドが縦横無尽に展開。儚さと浮遊感を演出しながらも、ドロップはしっかり重低音全開で空気を震わせてくれるのが最高です。歌声を起点に音が同心円状に広がっていく様子がライブ映えしそうで楽しみ。来年の1stワンマン、まだチケットあるからカモン!


#7『From Noir into Clair』/ Empty old City

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/awdM-Ayv

 10月31日に結成5周年を迎える節目として放つ1st EP。全曲書き下ろしの新曲4曲を収録しており、全曲を通してひとつの物語を描き出す、コンセプトEPとなりました。
 さすがEoCと言うべきでしょう。EoCの音楽が持つ物語性、構築美などを惜しみなく提示してきた意欲作。タイトルが示す、"闇から光へ"、もしくは"絶望から希望へ"。そんな情景を想像しながら視聴しましたね。導入となるTr.1「rewind #N」はピアノの旋律と光の粒を集めた様な神秘的なサウンドが物語の没入感を促します。Tr.2「From Noir」では、ダークで張り詰めた空気の中、Vo. kahocaの声が前線を切り拓く様に響きますが、それは祈りでありながら、ドロップやコーラスが織り成す残響によって塗り替えられる瞬間もアリ…。Tr.3「escape #1」は、転換点。途切れ途切れに走る信号音や断片的な声が"狭間"を描き出し、逃避の記録の様に聞こえましたね。そして、Tr.4「そしてクレアへ」で、遂に純白の世界が広がります。透明感のある美しいサウンドと、浮遊感溢れるメロディ、優しく伸びやかな歌声が、心も身体も軽くしてくれました。まるでポストアポカリプス的な世界へ飛び込む様な、音楽作品の枠組みに囚われない旅体験ができる至極の13分。全体を通して音の立体感が非常に豊かなので、イヤホンorヘッドホンでの視聴推奨です。


#8『Anguish』/ Odd

◆所属:無所属
◆作詞:nachi / uisah、作曲:uisah、編曲:uisah / south
◆デジタル配信:https://lnk.to/Odd_Anguish

 ニューシングル。"人格否定"という名の呪いと共に生きていく覚悟を謳った1曲。煌びやかで瑞々しく、同時にバンドならではの力強いキメが全体を引き締めていますね。サビに差し掛かると、霧が晴れる様に視界がパッと開け、思わず走り出したくなる解放感が最高です。"苦悩"を真正面から見据えながらも、"その否定が今日まで生かしてくれた"と、Vo. nachiの真っ直ぐな生命力を宿した歌声が胸を打ちます。聴く者に踏み出す勇気を与える彼等らしいアンセムでした。来年1月11日には盟友Laica、ハナユイと共同企画スリーマンライブが開催決定されましたので是非。


#9『イグニッション feat.ゆある&ねんね』/ *Luna

◆所属:無所属(「BASYAUMA_RECORDS」主宰)
◆作詞・作編曲:*Luna
◆デジタル配信:https://big-up.style/sXPxEQzEpK(10/29リリース)

 ニューシングル。ボーカルには、お馴染み歌い手の"ゆある"と"ねんね"を迎えています。止めようとしても燃え続ける“情熱”をテーマにしたと云う1曲。痛みも、焦燥も、迷いも全てを抱えながら、それでも灯を絶やさない人間の強さ、生命力が溢れ出していますね。拳を握りしめ、自然と涙を誘います。心の奥底から何かが湧き立つ音がする、そんなサウンドとメロディも洗練され、後向きでありながら前向きでもある真っ直ぐな歌詞も*Lunaの真骨頂。闘志を燃やす全ての人に捧げる希望のアンセムでした。ライブでシンガロングできる日を楽しみにしています。


#10『Deceiver』/ Prompts

◆ジャンル:ニューメタルコア
◆国:日本
◆レーベル:Greyscale Records

 ニューシングル。持ち前の変則的なグルーヴは健在ながら、クリーンパートでの不気味な浮遊感が特徴的な1曲。Vo. PKの色っぽさも良い方向に働いていますね。破壊と美を両立させたドラマティックな展開で、最後は全てが崩れ落ちていく様な二段階ブレイクダウンでしっかり〆。続きがありそうなアウトロだし、そろそろアルバム欲しいっすね…。


#11『Ether』/ What Lies Below

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州ハリスバーグ)
◆レーベル:Theoria Records

 ニューシングル。プログレメタルコアの様式美を貫きながらも、惜しみなく物理的威力の高いバウンシーなグルーヴを叩き付ける1曲。ガチで音の密度よ。静と動、光と影のコントラストが鮮やかで、全体を包み込むスペーシーで幻想的なシンセも美しい。これまで築き上げた自分達の世界観を崩さずに、新機軸なのが素晴らしい。彼等の曲でもトップレベルに好きかも。


#12『Hell Is Right In Front of Us』/ Immortal Disfigurement

◆ジャンル:ブラッケンド・デスコア
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州)
◆レーベル:Seek & Strike

 新体制では初となるEP。Gt.Suki(ex-Molotov Solution)と、Dr.Jacob Toy(ex-Signs of the Swarm)が前作から新たに加入しています。5月にリリースされた「Gospel of Annihilation」に、新録4曲を加えた全5曲を収録。
 名盤候補。デビューアルバム『KING』より遥かに良かった。曲調が一辺倒にならず、ブルータルなデスコアの核を保ちながら、幅と深みを得たなと。地獄は、恐ろしくも美しい。そう感じさせる1枚でした。Vo. CJ McCreeryの獰猛で凶悪なグロウル/ガテラル系の数々、それが最も炸裂する長尺ブレイクダウンは健在。そして、メロディアスなギターフレーズが増えた事で聴き応えがアップ。スクリームに重なるバッキングボーカルも素晴らしいアクセントになりました。暗くて薄気味悪い、崇拝的・儀式的な荘厳な雰囲気が一気に強化された感じ。全体を貫く、超音圧で迫るマスタリングも非常に好み。新録曲では、Tr.2「Hellhole」は、背後でクワイアも響くシンフォニックなアプローチが印象的で緊張感が良き。Tr.3「Throne Of Fries」は、怒涛の展開で突き進むグラインドコア的なブラストビートに引きずりこまれます。Tr.4「Into Of Files」は、最もテクニカルで、リフワークの完成度が光ります。Tr.5「Swap God(s)」は8分を超える壮大な構成に、まさかの泣きのリフまで差し込まれる、全てを内包した様なドラマティックな終幕でした。


#13『Someone Lonely』/ Set For Tomorrow

◆ジャンル:メタルコア、ポストハードコア
◆国:アメリカ(バージニア州リッチモンド)
◆レーベル:Thriller Records

 ニューシングル。アメリカを拠点とする多くのポップパンク/ポストハードコア・バンドが所属するThriller Recordsと契約し、12月5日にはアルバム『ARCS』をリリースする事も発表されました。注目していたバンドなので嬉しいですね、レーベルも納得感しかない。全体を貫くのは、独特の色気を放つスムースなボーカル。メロディセンスだけでなく、メロウなグルーヴと容赦ないヘヴィネスを自在に行き来しながら、温度感を自在に操っているのが良き。ラスサビ転調も心をグッと引き上げられますね。


#14『Tomorrow』/ Ghostwave

◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア
◆国:アメリカ
◆レーベル:自主

 4曲入りデビューEPに収録された新録曲。この曲で見つけたんですが、中々良き。特にビビっと来たのが、クリーンパートの感じがThe Afterimage(Brand of Sacrificeの前身)に近くて少し懐かしいなと。浮遊感を演出する美しいプログレリフが行き渡り、哀愁を帯びたエモーショナルさを押し出しつつも、時にアグレッシブに、最後までちゃんと聴かせるドラマティックな1曲に仕上がってます。ピロピロギターもあるし。他の収録曲もクリーンパートでかなりグッと来るメロディを搭載しているので、併せてチェックを。


 以上、10/13~10/19はEP2枚、シングル12枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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