新曲で彩る一週間【10/20~10/26】
どうもです。
毎週恒例の新曲感想記事。10/20~10/26リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。
#1『discover』/ Lucia feat. えのぐ&C.H.E.T.
◆所属:Lucia ⇒ 個人勢、えのぐ ⇒ えのぐ合同会社
◆作詞:Lucia・C.H.E.T.、作編曲:C.H.E.T.
◆デジタル配信:https://found.ee/luciafeatchet_discover
「えのぐ」のグループ結成7周年を記念して制作された新曲「discover」の"Re-ride(共同創作スタイル)"作品。歌い手Luciaとのコラボとなりました。フロアライクなEDMでありながら、どこか夢の中の様な浮遊感も漂っているのが良いですね。温度感のグラデーションが丁寧で心地好い。溶け合う歌声も優しく心に触れてくる感じで好き。Luciaさんの2ndワンマンが12月6日に開催されますので是非!
#2『I'll still be here』/ Gigi Murin
◆所属:ホロライブ EN
◆作詞・作曲:Lorien、作編曲:Pretty Patterns
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/IOiqDY
初のオリジナル楽曲。亡き父へと捧げられたバラードとなっており、パーソナルな内容でありながら、同時に誰にでも届く普遍的な、慈しみに満ちた歌でした。大切な人を失った後に訪れる深い孤独感、その痛みの中から立ち直るまでを丁寧に描き出していますね。素直に泣ける…。日常に寄り添う素朴なサウンドの中、広がっていく明るい歌声が優しく響きます。
#3『Human Eclipse』/ Hebi
◆所属:3Y CORPORATION(韓国)
◆デジタル配信:各種ストリーミングサービスにて配信中
2nd EP。前作『Chroma』から僅か半年のスパンで届けられた本作、完全新曲となる5曲を収録。リリースに併せて開催されたSHOWCASEのパフォーマンスもむっちゃ可愛くて、美しいので絶対に観て頂きたい。
名盤!前作同様、彼女自身が抱える不安と向き合った作品。幼い頃に夢見て、憧れた、眩しい"もう1人の私"。そして今この瞬間を生きる"私"。二つの存在が重なり、光が翳り始めるも、再び新しい光を取り戻すまでの物語を、月食に准えて描いた1枚でした。Tr.1「OVERCLOCK」は、夢へと心を駆り立てるエネルギーに満ち溢れたロックナンバー。疾走感のあるギターリフがカッコよく、韓国語特有のグルーヴが身体を自然と揺らしますね。Tr.2「Gravity in the Wind」では、不安と衝突し、揺れる心の中で立ち止まる様なミドルバラード。続く、Tr.3「She」も、暗闇に沈んでしまった心情が痛い程に伝わってくるバラードで、語り掛ける様な歌い方と切なげなメロディが胸を締め付けます。そしてTr.4「Be I」で、ゆっくりと光を取り戻していきます。涙を誘うドラマティックな展開と、ソウルフルかつ透明感に溢れたオーラを纏う歌声。一筋の光そのものとも言える彼女の真骨頂が感じられ、最も気に入っている楽曲です。Tr.5「Wake Slow」は、視界が開ける様な明るさで、心地好い風が吹き抜けるポップナンバー。決意を新たに、再び歩き出す姿が描き出され、ラストに相応しい希望と勇気をもたらしてくれました。もしワンマンが開催されたら迷わず韓国まで飛び立つわよ!
#4『月時雨』/ 幸祜 -KOKO-
◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:tokiwa
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/e_8KTFrw
6ヶ月連続リリース最後となるシングル。5月14日に開催された3rdワンマンライブ『PLAYER III』にて初披露されました。静かな雨音、渦巻く心と向き合う時間、そんな淡い情景が浮かび上がるミドルバラード。物寂しい雰囲気が漂いながらも、確かな鼓動が宿るサウンドの紡ぎ方が良い。心の奥底に眠る感情をちゃんと掬い上げてくれる様です。幸祜の歌声も、"生"を願う様に自然な情感で、パワフルに押し出してくれました。
#5『Door→』/ 白玖ウタノ
◆所属:UniVIRTUAL
◆作詞:川田まみ、作編曲:飯塚昌明
◆デジタル配信:https://laglean.lnk.to/Door_
2ndシングル。表題曲「Door→」に、先行リリースされた「Blessed Rain」と、そして新録曲「ブルーシフト」の3曲を収録。
「Door→」は1stと同様のアニソン強力タッグが実現。王道アニソン的な高揚感と、しっかり地に足のつけたロックサウンドで力強く突き進む様に滾ります。カップリング「ブルーシフト」はnano.RIPEによる書き下ろし。爽やかな風と開放感を感じつつ、微かに切なさが漂うメロディが良き。そして、以前にもレビューした「Blessed Rain」。やっぱりこのドラマティックなロックバラードこそ、彼女の歌の真価を感じられると云うか、イチバン好きですね。強く、真っ直ぐ、全身で訴え掛ける様に響く歌唱力が魅力だと再認識できた1枚でした。11月5日に開催される生バンドでのワンマンライブも楽しみです。まだチケット余ってるのでオタク来てくれ!埋めたい!
#6『猫のみぞ知る』/ 猫 The Sappiness
◆所属:個人勢
◆作詞・作編曲:ゆうゆ
◆デジタル配信:https://spaceshowerfuga.lnk.to/catonlyknows
ニューシングル。疾走感と遊び心に満ちたデジタルロックナンバー。8bitサウンドやポリゴンRPGを思わせるシンセが縦横無尽に駆け巡り、聴く者のノスタルジーを擽りながらも、しっかりキャッチーなメロディライン。メリハリのあるカッコイイ歌唱も新鮮で、前へと進む力を与えてくれます。
#7『Dreamscape』/ 蜜乃木ジル&時庭らんぜ
◆所属:RIOT MUSIC「無原唱レコード」
◆作詞:時庭らんぜ、作編曲:蜜乃木ジル
◆デジタル配信:https://nex-tone.link/A00204778
1st EP。同期の2人が自ら手掛けたオリジナル楽曲「Dreamscape」と、それぞれのソロ各2曲を含む、全5曲を収録。
表題曲「Dreamscape」は、眩い都会の夜を駆け抜ける様なシティポップサウンドで贈る、スタイリッシュなダンスナンバー。どこまでも行けそうな疾走感が心地好く、ラップも交えた2人のクールな歌唱がムードを高めていますね。ソロ曲に関しても、蜜乃木ジルの「極彩的ミラージュ」は、押し出しの強いジャジーなナンバーで艶っぽさが素晴らしい。時庭らんぜの「ひだまりのよる」は、透明感に溢れるメロディと歌声がどこまでも広がっていき、心が安らぎました。無原唱レコード全体でもオリ曲かなり増えてきたので、現地で合同お祭りライブして欲しいですね。
#8『神無星feat 來-Ray-』/ 雨季野P輔
◆所属:來-Ray- ⇒ 個人勢
◆作詞・作編曲:雨季野P輔
◆デジタル配信:coming soon…
雨季野P輔の2作目。ボーカルに、Vsinger・來-Ray-を迎えています。星々の煌めきをイメージさせるピアノの旋律が印象的な1曲。繊細かつ力強く降り注いでくる感じ。サビでは、感情が一気に解き放たれる様に畳み掛ける展開に胸が熱くなります。來さんはやっぱ歌上手いですね。このスピード感でも、言葉一つ一つへのニュアンスやアクセント、息遣いが巧みで美しい。
#9『Namu』/ Sable Hills
◆ジャンル:メタルコア
◆国:日本
◆レーベル:Arising Empire
ニューシングル。僧侶・廣隼を迎え、不動明王の真言を大胆にフィーチャーした荘厳さ漂う異色のメタルコアナンバー。因みに、彼とGt.Rictとは中学からの親友との事。久々にクリーンも排し、更に日本語詞まで取り入れた新鮮なアプローチでありながら、ちゃんと重心低めで骨太な漢のメタルコアに昇華されていて良い。メロディ云々より、楽曲コンセプト自体がキャッチーなのが強い。来年10周年ワンマンでも完全再現するとの事で楽しみです。
#10『Dying To Love』/ Bad Omens
◆ジャンル:ニューコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ(バージニア州リッチモンド)
◆レーベル:Sumerian Records
ニューシングル。「Specter」に引き続き、ダークで幽玄な世界観が今回も広がる1曲。心地好い浮遊感と、不穏に張り詰めた緊張感が見事に共存していて。シネマティックに展開し、淡々とした美しさの先に訪れるヘヴィなダイナミクスがやっぱり良き。丁寧に温度感を描き出すVo.Noahの歌声も、陶酔を呼び込む程の美しさ。来年にはアルバム来そうですね。
#11『OPTIMIZE』/ coldrain
◆ジャンル:オルタナティヴ・メタル、ポストハードコア
◆国:日本(名古屋)
◆レーベル:Century Media Records
ニューEP。今年に入り名門メタルレーベル・Century Media Recordsとの契約を果たし、リリース。先行シングルである「INCOMPLETE」「Chasing Shadows」「FREE FALL」に新録2曲を加えた、全5曲を収録。
名盤。内容的にはフルアルバムに匹敵する程。今作は、完璧を求めるのではなく、自らが抱える不完全性と真正面から向き合い、"本当の自分"を見出して欲しいと云うエールが込められた1枚。彼等としても、これまで築き上げてきた"らしさ"を追究・拡張している様に感じました。先行3曲でも、日本語詞の導入、シンセの繊細なレイヤー、タッピングフレーズなど、多彩なアプローチによる新たな変化が特徴的。それと同時に、壮大に力強くシンガロングを促すメロディで、ライブアンセムへと染め上げる技量が最大の魅力でしょう。Vo.Masatoの圧巻の歌唱力が先陣を切ってくれるから、声を上げ、拳を突き上げたくなります。新録曲についても、表題曲「OPTIMIZE」は、近未来的な音像が印象的なモダンロックに仕上がっていて。「DIGITOLL」もダンサブルなグルーヴが新鮮で、開放的なキャッチーさが顔を覗かせます。先日24日には、ワンマンツアーファイナルに行ってきたんですが、中でも「Chasing Shadows」が期待以上のライブ映えで、希望を感じる熱量に感動しましたね。キャリアとしても20周年が見えてきた今、改めてバンドの成熟と新境地が見て取れた、全世界へと通用する1枚だと思います。
#12『Retrograde』/ If Not For Me
◆ジャンル:メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ(ペンシルバニア州ハリスバーグ)
◆レーベル:Thriller Records
ニューシングル。約1年ぶりとなるリリース。アグレッシブなメタルコアと、メロウなエレクトロポップを自在に行き来するキラーチューン。奥行きあるサウンドも実現し、どちらも妥協しない、高い美的センスが宿っているのを感じます。蕩けるハイトーンから、鋭いスクリームの切り替えも相変わらず凄いですわ。
#13『Creature In The Black Night』/ Dayseeker
◆ジャンル:ニューコア、ポストハードコア
◆国:アメリカ(南カリフォルニア)
◆レーベル:Spinefarm Records
6thアルバム。前作『Dark Sun』からは約3年ぶり。また、Dr.Zac Mayfieldが加入してからは初作品。今年4月にリリースした「Pale Moonlight」以降のシングル4枚に、新録7曲を加えた全11曲を収録。
名盤にして、Dayseeker史上最高傑作。先行シングルで既に好みの路線だった中、期待以上。今作では、不安・悲哀・怒り・憎悪と云った感情をホラー映画にインスパイアされた雰囲気を通して訴え、その根源を受容するまでを描いた1枚でした。全体に漂うのは暗く不気味でありながらも美しく幽玄な世界観。繊細なアンビエントやシンセウェーブを取り込んだ異質な音像は、浮遊感をもたらし、生々しい温度感を持って息づく様。突如襲うブレイクダウンには初期を彷彿とさせる攻撃性も垣間見えて、笑顔が零れましたね。没入感の高いシネマティックなアプローチはBad Omensのフォロワー的だと感じますが、どこかノスタルジックで、メランコリーな魅惑を放つメロディはDayseeker特有。新曲Tr.3「Crawl Back To My Coffin」のメロディは正にそれに当たるかなと。更に、Vo.Roryが生む独自のムードが唯一無二の深度を与えていますね。夢見心地にさせる情感表現が並外れた美しさ。シンセポップ調の楽曲も散りばめられ、前後の温度差を絶妙に繋ぎ止めています。後半の新録曲群はどれも良く、Tr.7「Cemetery Blues」は、メロウな雰囲気から繰り出されるダイナミクスが美しい。Tr.8「Nocturnal Remedy」では、響き渡るRoryのハイトーンとブレイクダウンの落差が最高。Tr.10「Meet the Reaper」は、ドラマティックな展開が胸を締め付けます。そして、ラストTr.11「Forgotten Ghost」で、旅を終えた後に訪れる、安らぎに満ちたカタルシスを残してくれました。昨年7月に来日してくれた彼等ですが、またすぐにでも来て欲しいですね。
#14『Blood Covenant』/ Adept
◆ジャンル:メタルコア、ポストハードコア
◆国:スウェーデン
◆レーベル:Napalm Records
5thアルバム。約9年の活動休止を経て、結成20周年記念ショーの為に復活を果たし、本作をリリース。今年4月に発表された復活作「Heaven」以降のシングル5枚に、新録6曲を加えた全11曲を収録。
名盤!捨て曲無し!スクリーモの延長線上で花を咲かせた、欧州メタルコアのパイオニアとして、その息吹を現代に蘇らせた1枚。10年代前半の"あの頃"を思い出させてくれて堪らないですね。まず、北欧メタルらしい透明感と哀愁を帯びたメロディアスなリフが心を掴んで離さない。ハードコア由来のアグレッシブな疾走感から、エモ寄りの泣きに振り切ったサビ。破壊力満点のブレイクダウンは溜めも絶妙。Vo.Robertは、牽引力のあるスクリームと、心を撫で上げる様なハイトーンを駆使し、感情を解き放っています。神秘的な女性コーラスによる壮大な広がりや、祈りを捧げる様なポエトリーリーディングが叙情性を更に加速。殆どの楽曲が4分以上の尺を持ち、彼等独自の様式美がしっかりとカタルシスをもたらしてくれますね。タイトルトラック「Blood Covenant」で幕を開ける瞬間から、期待感を煽るイントロが最高で、すぐにAdeptの世界観へと突入。Tr.2「Heaven」とTr.4「YOU」がやはり名曲ですが、新録曲も良かったです。Tr.3「Define Me」は、丁寧な溜めから指パッチンブレイクダウンが印象的。Tr.6「Filthy Tongue」は、叙情すぎて神、フルモッシュ不可避ブレイクダウン。Tr.8「Battered Skin」は、どこか懐かしいメタルコアの理想形。Tr.11「The Rapture of Dust」は、集大成とも言えるクライマックスを魅せ、素直に感動しました。全体の熱量と統一感が素晴らしく、何より、トレンドやビジネスに流されず、自分達の得意なスタイルを信じて貫く姿勢がやっぱりカッコイイです。改めてお帰り!2019年に来日キャンセルしているので、リベンジして欲しいですね…(切実)。
#15『HIKARI』/ Earthists.
◆ジャンル:プログレッシヴ・メタルコア、オルタナティヴ・ロック
◆国:日本
◆レーベル:DIGITALCULT RECORDS
ニューシングル。Gt/Vo. Yutoが大半のボーカルを務める様になり、サビではVo. YUIの熱いメロシャウトが重なり合う1曲。タイトル通り、光に包まれる様な光景を描き出し、胸を焦がすメロディが真っ直ぐに響きます。全編日本語詞も新鮮で、手を差し伸べる希望のメッセージが詰まった応援ソングに仕上がっているなと。かなりJロック的にはなりましたが、根底のエモーショナルな核は揺らいでないので、悪くないんじゃないかと思いますね。
以上、10/20~10/26はアルバム2枚、EP3枚、シングル10枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
※先週の新曲感想はこちらから。
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