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新曲で彩る一週間【5/4~5/10】

 どうもです。

 毎週恒例の新曲感想記事。5/4~5/10リリース分です。アルバム、EP、シングルを対象に、自信をもってオススメできる新曲をお届けします。読んでくださった方に1曲でもステキな出逢いがあります様に。ではどうぞー。


#1『BAQUUUM!!!』/ 合法!!バツ子チャン

◆所属:個人勢
◆作詞:合法!!バツ子チャン、作編曲:ファル公
◆デジタル配信:https://linkco.re/5buHeT3P

 3rdシングル。活動3周年を記念してリリースされました。開始数秒でデスゲームに巻き込まれる愉快曲。土台はハードコアテクノですが、電波ソングのテンションでカオスに展開し続ける。相変わらず説明不能なドラッグ感がに、自然と身体が高揚しますわね。バイブス強制させてくる、キュートに弾ける歌声がクセになるし、ライブ感もあるし、爆音で浴びたい感じ。


#2『月夜にマリアージュ』/ 琶舞

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:Neuron
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/moonlight_Marriage

 ニューシングル。ピアノの音が雫みたいに零れる旋律が印象的で、温度が下がる感覚をもたらすダークバラード。世界から切り離された様な神秘性が漂い、ゆっくりと確実に微睡に深く深く沈んでいく感覚。恐怖が潜みながらも、"ふたりきり"の心地好さが上回るのは、距離の近さでしょう。微かな震えが伝わる、そっと触れる様に響く歌声の呼吸感が重なってきます。


#3『Little Bit』/ 明透

◆所属:KAMITSUBAKI STUDIO
◆作詞・作編曲:ポリスピカデリー
◆デジタル配信:https://zula.link-map.jp/links/LittleBit

 ニューシングル。安定と信頼のポリスピカデリーが手掛ける、メロウなR&Bナンバー。深夜の街、夜風が頬を撫でる空気感。身体の奥にも静かに入り込んでくるグルーヴに徐々に酔わされていく様な感覚。絶妙な中毒性が長く残り続けますね。歌声も艶やかで、高揚感を生みながら、同時に肩の力まで抜いてくる、逆方向の質感を自然と共存させています。


#4『STAR TRAIL』/ StelLive

◆所属:StelLive(韓国)
◆作詞:REQ, Fty、作曲:Fty、編曲:IGLoo, Fty
◆デジタル配信:https://lnk.to/STELLIVE_STARTRAIL

 1st EP表題曲。所属メンバー9名が歌唱参加(Sakihane Huyaは2025年9月デビューのため不参加)。オーケストラサウンドが彩り、熱量を持って空間を押し広げていく1曲。ロックな下地もあり、間奏のギターリフ気持ち良すぎますね。広大な銀河を前にしても、立ち止まることなく進んでいく意志。勇敢なのに、どこまでも優しいメロディが沁みます。隣にいる存在を確かめながら、"どこまでも行けそう"と思わせる、全体曲らしい一体感もあって。歌声も、進むべき方向を照らしてくれる様な推進力に溢れており、美しい軌跡を描いています。他には先行リリースされていた「Twinkle」「I Wanna Be the Heroine!」も収録。新録曲「To You, My Light」は心安らぐバラードナンバーでした。アニメーションPVも力入っていますし、韓国最大手V事務所としてこれからもデカくなって欲しい。


#5『UNION DRIVE』/ LIVE UNION

◆所属:RK Music
◆作詞・作編曲:Castelo
◆デジタル配信:https://linkco.re/PXvfP4zh

 ニューシングル。5月7日に開催された2nd LIVE "The Awakening"にて初披露されました。鮮やかな光が差し込み、視界を塗り替えていく様なサウンドが溢れる1曲。気持ちのいい加速感と奥から溢れるエモーショナル。身体に、足元に、もう一度"踏み出す力"が戻って来る、そんなメロディが良いですね。この4人だからこそ、歩んでこれた道や、辿り着いた景色を噛み締める、その実感がしっかり宿っていて。"未完成系のまま 輝け"と云うフレーズが説得力を持って、力強く歌い放たれています。


#6『STORM』/ Ouro Kronii

◆所属:ホロライブ EN
◆作詞・作曲:Mia Cozy、作編曲:WON AGAIN
◆デジタル配信:https://cover.lnk.to/sCI6QU

 1st EP『Way 2 U』から先行リリース。作編曲を担当したWON AGAINは、最近だと同期のハコス・ベールズの『SNAKE EYES』も手掛けていますね。鋭い電撃が迸る、クールな熱を帯びたダンスナンバー。重心低めにうねるグルーヴが心地好いですね。サビでは、抑え込まれていたエネルギーが一気に放たれ、拳を突き上げたくなる高揚感と力強さに溢れています。クロニーの色気と可愛いらしさ、その塩梅が綺麗に出ていますね。


#7『傀儡華』/ 羽緒

◆所属:RK Music
◆作詞:羽緒、作編曲:大和
◆デジタル配信:https://linkco.re/PGVdfZsC

 4thシングル。活動1周年を記念してリリースされました。湿った闇の中、和の気配を纏ったサウンドがゆっくりと染め上げていく1曲。おどろおどろしい。けれど、奥から美しさが覗いている感じ。舞を描いている様なメロディラインが気品さを宿し、歌声も淡いオーラを残しています。世界観も固まり、"歌う"というより、"纏う"が近い表現になってきましたね。


#8『Rising a Tide』/ NUROJUNK

◆所属:RK Music
◆作詞:IORI / SHVNA (鵺録音)、作曲:whvt (鵺録音)、編曲:鵺録音
◆デジタル配信:coming soon…

 2ndシングル。今作もインダストリアル・サイバーパンク系の世界観が息づいたラウドロックナンバー。よりメロディアスになり、上昇していく様な高揚感が良いですね。拳突き上げシンガロング系。高らかに美しく伸びるボーカルが、サウンドに生命感を与え、最終的にはしっかりと牽引力となっています。6月6日には、同事務所・HONK THE HORNとのツーマンライブが開催決定しましたので是非。


#9『Fadeless』/ Imy

◆所属:無所属
◆デジタル配信:https://linkco.re/123xf4rg?lang=ja

 10th EP。お馴染みのメンバーである、秋奈、藍月なくる、棗いつき、花たん、の4名のボーカリストを迎えた全4曲を収録。
 "消えないもの"をテーマに、それぞれのボーカリストの個性に寄り添う様にアレンジを行ったと云う本作。そのコンセプト通り、歌声が持つ景色を立ち上げる様な1枚でした。Tr.1「二輪のマリーゴールド」では、優雅なピアノとストリングスが柔らかく広がり、秋奈の可憐な歌声が夕暮れに咲く様。Tr.2「波を纏う」では、淡く浮遊感あるメロディが印象的で、藍月なくるの儚げな歌声が幻想的な水景を見せます。Tr.3「Not Falling」では、一気に熱量を上げ、重厚なメタルグルーヴに乗せて、棗いつきの力強い歌声が叩き込まれる。ラストを飾るTr.4「Lycoris」では、ドラマティックな展開美が光り、花たんの艶やかで深みある歌声が、色褪せない余韻を残してくれました。9月13日には待望の1stワンマンライブが開催決定。無事にチケット握れたので楽しみです。


#10『Oni 2』/ Darko US

◆ジャンル:ニューメタルコア、プログレッシヴ・デスコア
◆国:アメリカ
◆レーベル:自主

 4thアルバム。タイトル通り、2022年発表の2ndアルバム『Oni』の系譜に連なる続編的立ち位置。2025年9月リリースの「Congratulations」以降のシングル2曲に、新録10曲を加えた全12曲を収録。
 名盤候補。核は変わらず、研ぎ澄ませた感じなので、これまでのDarkoが好きなら、間違い無く好きであろう1枚。フューチャリスティックな浮遊感と、ブルータルな轟音が共存する事で生まれる小宇宙の様な音空間が容赦なく広がっています。特に『Oni』由来の攻撃性は健在。弾丸の様なハイテンポ、息継ぎを許さない展開、鋭利に切り裂いてくるスクリーム。凄まじい情報量で捲し立ててくるにも関わらず、見事なボーカルワークやプログレ由来のユニゾンで、結果として異様なグルーヴへ収束していて、謎に心地好いのがミソです。どこか機械的なのに肉体的でもあると云うか。ワーミーな不協和音が空間を飛び交うだけでなく、ドラムンベースのビートや、グリッチノイズなど、エレクトロデザインもより効果的になった印象。楽曲終盤に差し込まれるクリーンによるメロウなパートは増加傾向にあり、Interludeを介した天へと昇る様な感覚には、前作『Starfire』の血を感じますね。轟音の果て、圧縮と波及を繰り返す様なカオスの循環が、独特のトリップ感として余韻に残り続けるなと思います。新録曲では、Tr.1「Red Samurai」、Tr.3「Majora」、Tr.6「Blue Teeth」、Tr.9「Frost Delay」、Tr.12「Acid Girl Fantasy Club」が特に気に入っています。中でもラストを飾るTr.12は圧巻。彼等の魅力を"全部盛り"で叩き込んできた傑作で、Djentyな刻みも最高でした。個人的には『Starfire』の方が好みですが、聴き易いでは今作に軍配が上がるの、オススメしやすい1枚かと。


#11『Raindrops』/ Headwreck

◆ジャンル:ニューメタルコア
◆国:オーストラリア(ブリスベン南部)
◆レーベル:EMPIRE

 ニューシングル。ニューメタル要素強めとなった今作ですが、コーラスはエモーショナルに伸びていきますね。疾走感あるセクションもあって、荒々しく搔き乱してくるのに、ちゃんと整い直してくれる優しさ。ラストはブレイクダウンでしっかり落とし切る。これだけ詰め込みながらもコンパクトにまとめ、独自性と即効性の高さに唸りますね。


#12『Thorns』/ Galleons

◆ジャンル:ポストハードコア、プログレッシヴ・ロック
◆国:オーストラリア、ロシア
◆レーベル:Famined Records

 7月17日にリリースされるGalleons & Valiant HeartsのスプリットEP『Fables Vol. 1』からシングルカット。両バンドの中心メンバーであるVo.Tomのハスキーボイスの存在感は強く、切なさを香らせていますね。コントラストを成す、Vo.Sergeyはスクリームも叙情的。サウンドの土台は非常にテクニカルで、ピロピロギターもてんこ盛り。終盤に向かうにつれて、スケールを広げ、エモーショナルも強く押し寄せてくるのがグッドでした。


#13『Never Heaven』/ Advents

◆ジャンル:メタルコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ(ニューヨーク州)
◆レーベル:InVogue Records

 ニューシングル。7月17日にアルバム『A Bitter Truth You Can't Undo』がリリースされる事も発表されました。グルーヴがじわじわと脈打ち、距離を詰めてくるタイプの1曲。アンビエントの仄暗さや、歌メロとのメリハリが、ちょっとニューコア寄りになってきましたね。恍惚としたメロディアスな響きに身を預けたら、地割れみたいなブレイクダウンが来る恐ろしさよ。アルバム楽しみです。


#14『brutalist』/ sace6

◆ジャンル:ニューコア、オルタナティヴ・メタル
◆国:アメリカ(カリフォルニア州ロサンゼルス)
◆レーベル:Sumerian Records

 デビューアルバム。元々はVo.Saceによるソロプロジェクトとして始動し、2024年よりGt/Vo.Noah Thomasとのデュオ体制に。2026年1月にリリースされた「ego」以降のシングル4曲に、新録7曲を加えた全11曲を収録。
 名盤!現代メタルを更新する1枚。メタルをポップの構造内部で鳴らしている様な音楽性で、聞き心地が良く、感情導線も巧みです。魅惑的なメロディで心を溶かしながら、突如としてブレイクダウンやスクリームが引き裂いてくる絶妙な緩急。サウンドは、エレガントでいて不気味。ダークアンビエント、シューゲイズ、プログレなど様々なアプローチを吸収しながら、モノクロの世界へ緻密に統一しているなと。静かなのに支配力があると云うか、整然とした白い部屋に、いつの間にか黒い水が満ちている様な没入感があります。そして、その中心で圧倒的な存在感を放つのがボーカル。R&Bやエモの血脈を感じさせるソフトな質感を持ち、滑らかでソウルフル。此方の意識を向けさせる色気が素晴らしいですね。曲単体だけでなく、アルバム全体の構成も見事で、中盤以降グラデーションを付けながら、ヘヴィネスの濃度を増していく流れがありました。Tr.9「nepenthe」では、ブチギレシャウトで幕を開け、何かが決壊した様な凄みと陶酔感を魅せます。Tr.10「fabulist」は最もヘヴィでブルータルな仕上がりで、轟音に塗り潰される。そこからラスト、Tr.11「perfidy」へ。止めどなく広がっていくサウンドスケープを、ピアノイントロとアウトロで封じ込めた様な構成美が余りにも美しかったです。通しで聴いても、最後まで余りの心地好さにすっかり魅了されてしまいました。既に自分達の世界観を完成させている、恐ろしいセンスと美意識。これから更に大きな存在になる未来が見えますわ。


 以上、5/4~5/10はアルバム2枚、EP2枚、シングル10枚の新曲感想でした。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。その他、何かオススメ曲や要望等あれば何でもお気軽にコメントください。また、少しでも良かったと感じていただけたら、スキ♡を押したり(noteのアカウントなくても押せます)、シェアしたりしていただけると大変励みになります。フォローも大歓迎です。よろしくお願いします!
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