地図で見るドイツのクリスマス文化
今年もやってきた、クリスマスの季節。
僕がドイツに住んでいた時は、この季節になると必ず「ああ、今年もまたクリスマスがやってきた」と実感していた。
なぜなら、クリスマスの季節には五感に訴えかける経験が周りに溢れていたから。
例えば、
■同僚が会社に持ってきてくれたシナモンたっぷりのクッキーの味
■家のアドベントクランツに灯したローソクの暖かな光
■クリスマスマーケットから漂ってくるグリューワインの香り
■休日に教会から聞こえてくる讃美歌の声
■冬の冷たくて湿った空気感
そうやって季節ごとに五感で同じような経験を繰り返す季節の行事には、不思議と人生を豊かにしてくれる強い力が宿っている。
そんなドイツのクリスマスについては、昨年、テーマ別に整理して6回にわたってnoteへ投稿した。その際には、ドイツ人に話を聞いたり、文献で裏を取ったりしながらまとめて、これを読めば奥の深いドイツのクリスマス文化の概要が分かるようになっている。自分で言うのもなんだけど、よくまとまっていると思っている。かなり長いけど。
今回は、昨年の記事の写真を地図の関係する場所に貼り付けて、ビジュアル化してみることにした。まあ、ドイツの地図を見せられても、どこがどこかピンとこないわ~、っていうツッコミが聞こえそうだけど、試しにやってみよう。
もうちょっと詳しく読みたいな、って思ってくれた人は、文末のリンクで昨年の記事に飛んでもらえれば嬉しい。
クリスマス時期のお菓子や飲み物
「ドイツのクリスマス文化①、お菓子や飲み物」で紹介したお菓子の写真を、それぞれの発祥の場所あたりに張り付けた ↓

■一番下はドイツ南部発祥のプレツヒェン
■少し上にいってニュルンベルク発祥のレープクーヘン
■右上は東部ドレスデン発祥のシュトレン
■左上は西部オランダから入ってきたシュペクラチウス。
日本でもそれなりに見かけるのは、右上のシュトレンだろうか。ドイツでも広く浸透していて、パン屋さんで一般的に売られていた。同僚の中にも、味に定評のあるドレスデン地元のパン屋から通販で何箱も買い付けて、職場で配っている人がいた。
シュトレンは外側が粉砂糖がまぶされて真っ白で、少し扁平の独特な形をしている。これには意味があって、生まれたばかりのイエスキリストが白いおくるみにくるまれた形を表していると言われている。キリストの生誕にちなんだ期間に食べるものだから。

でもこないだ日本で発見したシュトレンは、フランスパンそっくりなスリムでスタイリッシュな形だった。かなり違和感が・・。
あとレープクーヘンは、「飾り」として作られるものもある。その場合はしっかりと深く焼きを入れるので、超ハード。もはや食べ物ではないけれど、そのぶん長い期間飾っておける。この天井からぶら下がっているハート形のものが飾り用のレープクーヘン ↓

クリスマスの飾り
「ドイツのクリスマス文化②、ツリーや飾り」では、クリスマスツリーの作り方と、この時期の飾りについてまとめている。下の地図でも、それぞれの飾りの写真を発祥の場所あたりに張り付けた ↓

■上から時計回りに、ドイツ人が最もクリスマスを感じるであろうアドベント・クランツ
■林業が盛んな地方発祥のピラミッド
■1から24まで1日一つづつ扉を開けていくアドベントカレンダー
■宗教色の濃いクリッペ(イタリアのどの場所発祥かは知らない・・)
■左下は言わずもがなのクリスマスツリー。
日本でも有名なのは、やはりクリスマスツリーでしょう。フライブルクという南西の街が発祥で、この地域には「黒い森」と呼ばれるモミやマツ(トウヒ)の広大な森林地帯が広がっている。クリスマスツリーはここから広まっていって、今では世界中で見ることができる。
下の写真は、森の中の生モミの木売り場。森の中で木を育てていて、気に入ったものを指定するとお店の人がチェーンソーで切ってくれる。

街の中で売られているモミの木は、既に切ってきた木が並んでいる。木を指定すると、木がまっすぐ立つようにお店の人が小さなチェーンソーで切り口を水平に整えて、ネットに入れて渡してくれる ↓

クリスマスマーケット
「ドイツのクリスマス文化④、クリスマスマーケット」では、クリスマスマーケットがどんなものか、どんなイベントが行われているのかについてまとめている。
あとは各都市のクリスマスマーケットを写真で簡単に紹介。街によって雰囲気は結構違っている。下の写真には、オーストリアやフランスのマーケットも含めている。それにしても、北部が手薄だった。。。

この投稿に書いたエッセイ風の話は「冬至祭と結びついたクリスマス」と「瞳の色の薄いドイツ人たちにはクリスマスの光がどう見ているのだろうか」というテーマ。両方とも気に入っている。
去年の投稿はこちらから
クリスマス時期のお菓子や飲み物はこちら ↓
クリスマスツリーや飾りはこちら ↓
この記事はnoteの「今日の注目記事」に選んでもらって、1万ビューを越えた。
クリスマスマーケットはこちら ↓
日本でも小規模なものから大規模なものまで、様々なクリスマスマーケットが開かれているようで、訪れる予定の方もいらっしゃると思います。その際にこれらの記事を読まれたら、マーケットで目にするものが意味を持って頭に入ってくる、ということがグッと増えることを願っています。
by 世界の人に聞いてみた
