【童話】ことばのもり(4)
てを つないで もりを あるきます
「だんだん くらく なってきた」
うすぐらいもりが さらに くらくなります
「くらいの なんで?」
あかくんが ききました
「えっとね おひさまが おねんね すると くらくなるんだって」
おかあさんが よんでくれた えほんに そうかいてありました
「おひさま おねんね するの?」
あかくんが ききました
「あさから ずっと おきていると つかれちゃう からね」
ゆうくんが いいました
「そっか~ おひさま おやすみ」
いつのまにか もりのなかは まっくらやみ
「ライトを だして」
ゆうくんが いうと ライトが でてきました
「うん あかるいね」
ライトを あかくんに むけました
「にいにい おめめ ちかちか」
「あっ ごめんね あかくん」
ライトを かおに むけては いけません まぶしくなっちゃうよ
ゆうくんは あわてて ライトを きに むけます
きが まるで おばけ のように みえました
「うわあ おばけが いる」
びっくりして ゆうくんは ころんで しまいました
「にいにい おばけって なに?」
あかくんが ききます
「おばけは しろくて ふわふわ ういているんだよ」
ゆうくんが いいました
「しろくて ふわふわ?」
「そう しろくて ふわふわ」
「ふわふわさん」
あかくんが いいました
「ふわふわさん?」
ゆうくんが ききました
「そう ふわふわさん」
あかくんが いいました
「ふわふわさんって なに?」
「あれ」
あかくんが ゆうくんの うしろを ゆびさします
ゆうくんが ゆっくり ふりむくと しろくて ふわふわ した ふわふわさんが ういていました
「うわー」
ゆうくんは びっくりして あかくんの てを ひっぱって はしりました
もりのなかを はしると あぶないよ
ゆうくんは きのねっこに あしを ひっかけて ころんでしましいました
「うう いたい」
ゆうくんは ひざを すりむいて しまいました
ふわふわさんが おいかけてきます
「わー たべないでー」
ゆうくんは こわくて ないてしましました
「こわくないよ」
あかくんが いいました
「え?」
「ふわふわさん こわくないよ」
あかくんは ふわふわさんが こわくない みたいです
「ふわふわさんは こわくない?」
ゆうくんは あかくんの いっていることが わかりませんでした
ふわふわさんが ふわふわと ゆうくんに ちかづいてきます
「わー わー わー」
ゆうくんが りょうてで めを ふさぎます
しかし なにも おきません
ゆうくんは ゆっくりと めを あけます
ふわふわさんが ゆうくんの ひざを ふーふー ふいています
「えっ なに なに?」
ゆうくんは びっくり しています
「ひょっとして きずを なおしてくれるの?」
すると ゆうくんの ひざが ひかりました
「あ ひざが いたくない」
ゆうくんの ひざが きれいに なおりました
「ね ふわふわさん こわくない」
あかくんが いいました
「う うん ありがとう」
ゆうくんは ふわふわさんに おれいを いいました
ふわふわさんが にっこり わらうと
ゆうくんと あかくんが にっこり わらいました
つづく
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