【第12回】中学受験 × 親子げんか ―どうしてあんな些細なことで爆発するの?
わが家の息子(通称︰タブレットマン)は
心にモンスターを飼っています。
普段は比較的温厚な性格で、
多少からかわれてもツッコミで返す
余裕を持ち合わせています。
家庭内紛争の大半は勉強から──。
うすうす感じてはいましたが、
モンスターはいつも突然やってきて、
避けがたい壁として立ちはだかるのです。
【1】ささいな引き金
初めて学習する単元で
たった一問、誤答しただけで……
わが家の平和がもろくも崩れ去ります。
初めての分野を間違えない方が不自然です。
間違えないなら、
そもそも勉強する必要はありません。
私自身、説明している途中で
「???」
となっていることがあります。
なので間違えるのが当たり前だし、
たまたま正解するより全然良い。
と何度も言い聞かせているのですが、
その時は、突然やってきます。
説明の途中で感じる、モンスターの気配。
本人にもどうにもできないくらい、
大きな感情の波が押し寄せてくるようです。
【2】モンスターの実力
モンスターが現れたら、
なかなか帰ってはくれません。
最初はこちらも「またか…」と思いつつ、
心を無にしてやり過ごすのですが、
どうも今回は長居のご様子。
私は(大人なので)最初はそれは穏やかに
接しようと努力します。
なだめたり、何事もないように振る舞ったり。
しかし、
「いつも付けている赤丸が青丸だった」
「見直しの印をつけた場所が気に入らない」
といった、理由にもならないようなことで
モンスターは大暴れ。
平和のためには、理不尽な暴れっぷりと
真っ向から向き合わざるを得ません。
……毎回、同じことの繰り返し。
「あれ? これ前もやったよな?」
まるでタイムリープしているような
錯覚を覚えることすらあります。
【3】もめごとの種
わが家のもめごとの90%は、
ほぼ間違いなく「勉強」が発信源です。
日常生活の中では、
それほど衝突の「タネ」はありません。
・挨拶を忘れる
・泥だらけでソファに座る
・部屋でバットをフルスイングする
・学校の宿題を当日まで放置する
こうやって並べると意外と多いのですが、
これらが本格的な紛争に発展することは
ほとんどありません。
【4】なぜ爆発するのか
では、なぜ勉強になると、
あんなにも些細なことで爆発するか。
一つは「スケジュールのギャップ」です。
予定を組み立てて実行したい親と、
親の思惑なんて知る由もなく、
想定以上の課題を与えられる息子。
計画通りに進めたい親と、
想定外の課題に驚く子ども。
疲れていないうちは素直に取り組んでいても、
集中力が切れると「え? まだやるの?」
という空気が漏れ出してくる。
乗り気じゃないのは見てわかる。
でも、ここでやめたら今日の目標は未達。
そんな構図です。
頭では理解していても、
一度決めたプランを大きく崩すほどの
「柔軟性」を私が持ち合わせていません。
もう一つは「期待値のギャップ」。
最近は息子の学力が見えてきたことで、
無意識のうちに期待値が上がっています。
目標は前より高く設定され、
そのストーリーを頭の中で勝手に描いてしまう。
「こんなにダラダラしていて大丈夫なのか」
「もっと効率よくできないのか」
冷静に考えれば大した悩みではありません。
小さなイライラが積もり積もって、
私の中でもモンスターが育っていくのです。
【5】おわりに
ひとしきり衝突が終わったあと、
冷静になって振り返ります。
きっと親も子も、目指す場所は同じで、
反省すべき点もちゃんとわかっている。
でも、気持ちが落ち着いてこない。
処理しきれなかった感情が、
どうしても相手に向かってしまう。
いつも偉そうに子どもに注意している
自分が一番未熟なのかもしれません。
これからも衝突は避けられないでしょうが、
その都度少しずつ修正しながら、
前に進んでいけたらと思います。
ぜひ皆さまの体験談やモンスターとの
共存エピソードなどもお聞かせください。
さてここからは、
我が家の「リカバリープラン」を
こっそり紹介します。
ご興味をお持ちいただけた方は
続きも是非ご覧ください。
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