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無職114日目:人生に“出番”を。「エキストラ」になって人生をもう一度おもしろくする方法

みなさんこんにちは、浮雲です。

今日は「エキストラ」の話をしたいと思います。
映画やドラマで通行人や群衆、ちょい役を演じる人々のことです。

もう30年ほど前ですが、学生の頃にタレント事務所に入ってエキストラの仕事をしていたことがありました。その後も、たまにやることはあったのですが、退職後に時間ができたので復帰しました。

このnoteでもちょくちょくエキストラについては書いてきまして、「面白そうですね」「やってみたいかも」と興味を持っていただくことも増えましたので、今回エキストラの魅力、どんな仕事なのか、事務所に登録する方法などについて紹介したいと思います。

無料部分で私が感じているエキストラの魅力をこれでもかと書き綴りました。それをお読みいただき、実際に始めてみようと思われた方は、ぜひ有料部分の具体的な始め方についてお読みいただけると嬉しいです。
私が実際に登録している事務所をご紹介しています。



■昨今のエキストラ事情について

90年代後半、私が以前エキストラをしていたころは、テレビや映画に出演するには芸能プロダクションのオーディションを受けて通過したら登録料を払って登録し、ちょこちょこ事務所に伺い、マネージャーに「顔見せ」をし、案件の紹介を受けるのが一般的でした。
当時のテレビはキー局メインで、出演の機会も限られていました。

それが今では、X(旧Twitter)での一般公募や、ボランティアエキストラ、エキストラ専門事務所などが台頭し、チャンスは爆発的に増えています。
コンテンツの種類も地上波だけでなく、BS、CS、WOWOW、Netflix、アマプラ、ディズニー、FOD、YouTubeなど、縦型配信も含めて広がりました。
言うなれば、コンテンツの多様化=出演機会の民主化です。

昔は有償が当たり前でしたが、現在は有償と無償を選ぶことができます。詳しくは後述しますが、出演機会の民主化にともないギャラの相場は下がっています。無償(ボランティア)の現場も多く、副業禁止の会社員など給料以外の収入があるとまずいという方でも安心して参加できます。

映画やテレビに出演するハードルは明らかに下がり、「自分も映像の世界に関わってみたい」と思えば、誰でも一歩踏み出せる時代になりました。


■エキストラの魅力

  • 好きな作品の“内側”に入れる
    例えば、原作漫画や小説の実写化の場合、お金をかけて組まれたセットに、プロのクリエイターと原作イメージに近い俳優さんたちが集結して、大好きな作品の世界観にどっぷりと入ることができます。しかも出演者としてです。これはとても幸せで、不思議な感覚です。

  • アーティストデートに最適
    ジュリア・キャメロン氏が、著書『いくつになっても「ずっとやりたかったこと」をやりなさい』で紹介している、生活をより創造性豊かに過ごすためのアイデアの1つです。「1週間に1回、新しいことをやってみる」ということですが、エキストラはまさにうってつけです。毎回場所・人・役が変わる刺激で、心がストレッチされます。

  • “なりたかった職業”を疑似体験できる
    観客/兵士/弔問客/武道家/弁護士/教師/重役/酔っ払い/通行人/会社員/記者/刑事/武士/町人/サウナ客/死体
    これは私が今までエキストラで演じた職業です。衣装が用意されていることもあり、コスプレ感覚で様々な職業を疑似体験できます。子供の頃なりたかった職業の役を中心に応募するのもありだと思います。

  • 自分を客観視できる(“社会からの見え方”の鏡)
    受かりやすい役柄=世間が抱く自分のイメージ。私は弁護士・教師・重役など“お堅い系”が多め。仲間には“店員顔”“強面枠”など、それぞれの“持ち味”が見えます。

  • 達成感が戻ってくる
    映画、ドラマ、CMの撮影現場には俳優やエキストラなどの出役以外に、映像部、照明部、音響部等々、多くの人数が関わっています。シーンを撮り終えて、「お疲れさまでした!」となる瞬間は、過酷であればあるほどエキストラでも達成感が味わえます。会社員時代は辛いこともたくさんありましたが乗り越えた時の達成感は格別でした。退社後はその感覚が味わえていませんでしたが、エキストラをすることでまた感じることができました。

  • 一躍スターの可能性も
    俳優の鈴鹿央士さんはエキストラ参加中、広瀬すずさんの目に留まりデビューという有名エピソード。“華”は群衆の中でも光ります

  • “エキストラ婚”が生まれることも
    夫婦役を演じたことをきっかけに俳優同士が結婚するという例はたまに聞きますよね。これはエキストラでもあり得るようです。有名なエピソードでは「逃げ恥」のエキストラ出演で知り合った相手と結婚というのがあります。デートしているカップルの設定ということになると、楽しそうに会話をするわけで、待ち時間も長いので色々話していると仲が深まるということもあるのでしょう。

  • 推しに見初められる!? 人生の番狂わせ
    エキストラ出演が縁でハリウッドスターのニコラス・ケイジと結婚した事例まで。どこに出会いが潜んでいるか、本当に分かりません。

■どんな人がエキストラをしているのか

退職後で時間がある人。
定年後の方が多く、男女ともに60代が多い印象です。
次に多いのが学生の20代。
30〜40代男性は少数派なので、“中年男性枠”は意外と貴重です。
会社でも家庭でも煙たがられていても、エキストラの世界では重宝されます。
「おじさんが主役級に活躍できる世界」がここにあります。


FIREしている人。
以前、noteに書いたのですが裕福な方も意外と多い印象です。
「株と配当だけで暮らしてる」「趣味で現場に出てる」という人も。
まさに“FIRE済”の方々。
エキストラや俳優は稼げる仕事ではないため、趣味・生きがい・社会との接点として位置づける人が多い印象です。


好きな作品や推しの俳優がいる人。
好きな作品の世界に自分が入り込める――これは何ものにも代えがたい体験です。
私も原作ファンだった作品で出演できたときは、本当に夢のようでした。
リアルに再現されたセットと、イメージ通りの俳優たちに囲まれ、まるでディズニーランドを自分のために作ってもらったような気持ちでした。

推し活として参加している方もいますが、撮影に支障が出るほど推しを“ガン見”してしまう方もいました。
気持ちはわかりますが、現場では冷静さが大切です。


俳優を目指している人。
エキストラで現場経験を積み、俳優業に活かしたいという人たち。
最初からどこかの事務所に所属すると縛りがありますが、エキストラはどの局・どの監督・どの作品にも参加できる自由があります。
現場によって雰囲気やルールが異なる一方で、共通点する部分も多く、とても勉強になります。
いろんな現場を経験するうちに「この監督の現場は合うな」「この作品づくりが好きだな」と、自分の好みが見えてきます。
すでに有名事務所に所属していて、経験を積むためにエキストラ参加している方もいます。


妻とよりを戻したい人。孫に見せたい人。
「別れた妻にもう一度思い出してもらいたい」という理由で参加している人もいました。
仕事一筋で生きてきて、定年を機に「これからは妻と旅行でも」と思った矢先に離婚を切り出されたという、ここまでは巷でもよく聞く話です。
その方は、妻が観そうな作品を狙って出演し続けているそうです。
妻が自分を観て、「よりを戻したいと思ってくれないかな」という願いを込めて出演を続けているそうです。叶うといいですねとは言ったものの、むずかしそうだなとは思いました。

また、「孫がテレビで自分を見て喜ぶのが嬉しい」と言って参加する方もいます。
いろいろな人生模様を垣間見る事ができるのもエキストラの魅力です。

■エキストラのステップ

例えば、会社員が「出張」というステップを上る場合、最初は上司や先輩と出張に同行し、次に一人で出張できるようになり、その後は自分が後輩を連れて出張に行く――そんな段階を踏みながら成長していきます。

エキストラも、たくさんの現場を踏んでいくうちに「経験の階段」があることに気づきました。
私なりに整理すると、こんなステップになります。


レベル1:群衆・観客
コンサートの観客、イベントの群衆、セミナー客、冠婚葬祭の参加者など。
大人数のうちの一人として空気の一部になる役で、気持ち的には一番楽です。
緊張も少なく、「まずは現場に慣れる」ための最初の一歩に最適です。


レベル2:通行人・お客さん
もっとも一般的なエキストラ像だと思います。
出退勤シーンではメインキャストの周囲で歩いたり、立ち止まって携帯で話したり。
飲食店のシーンなら、周囲でお茶したり食事したりします。

集まったエキストラを見ながら助監督が即興で組み合わせを作り、簡単な設定を与えます。
「あなたとあなたは同僚なので話しながら歩いてください」
「こちらの4名で家族にしますので、家族団らんで楽しそうに」
「こちらお二人はカップルで」
――そんなふうに即席でキャラクターが割り振られます。

撮影は、段取り、テスト、本番、という流れで行われます。段取りで配置と動きが決まり、テスト、本番となります。「よーい」「スタート!」という掛け声があり、例えば通行人の動き出しは「よーい、で動いてください」とか「スタート、から5秒で動いてください」と指示があります。タイミングが大事なときは、助監督さんが合図を出してくれます。

音ありの撮影では、設定に合わせた話をしてみたりもします。
逆に「口パクで」と言われることもあり、話しているふりをするのは最初はなかなか照れくさいものです。


レベル3:小芝居がある
ここから少し難易度が上がります。
喜怒哀楽、酔っ払い、走る、戦う、叫ぶなど、リアクションが求められる役どころです。

以前、「みなさんお腹がすいている芝居をお願いします」と言われた現場では、
多くの人が体をくの字に曲げてお腹を押さえていました。
すると助監督から、「実際にお腹がすいた時って、そんな動きしないですよね?」とツッコミが入りました。
なるほど、リアルさは意外と難しいものだなと思いました。
でも、よくわからなそうにしていると演出側がきちんと動きをつけてくれるので、その通りにすれば大丈夫です。


レベル4:セリフがある
たまにセリフつきの案件があります。
募集段階で【芝居あり】【台詞あり】と書かれていることもありますが、
現場で突然「一言お願いします」と頼まれるケースもたまにあります。
一言二言のことが多いですが、再現VTRでは当日台本を渡されたという方の話を聞いたことがあります。

キャストが急病になり、急遽代役に抜擢されたものの、棒読みすぎて外されたという話も聞きました。
私は基本的に芝居や台詞アリの募集は避けていますが、現場でお願いされたときは本当に心臓がバクバクしました。その後、演技レッスンに参加しました。

その他:何かしらの経験が求められること
テニスができる人、泳げる人、野球ができる人、などのスポーツ経験者が募集されることもよくあります。あとは、愛犬を連れてこれる人など。
時代劇では殺陣ができる人、自分で着付けができる人などもあります。


■エキストラで稼げるのか

エキストラは無償(ボランティア)と有償があります。
無償の場合は記念品(ノート、ステッカー、ポーチ、トートバッグなど)がもらえます。
有償の場合は一現場3,000〜5,000円が相場で、良くても1万円ほどです。

早朝・午後・夜と2〜3現場掛け持ちすればそこそこ稼げますが、撮影時間は押したり巻いたりが当たり前です。ダブルヘッダーはリスクが高く、私は基本1日1現場にしています。

交通費は「ギャラ込み」か「一律支給」が多く、ロケ地が自宅近いとラッキーです。
私は交通費節約のために自転車やバスを駆使していますが、バスは意外なところまで行けるという発見もありました。

たとえば週2回、3,000〜5,000円の現場に入れば、月3〜4万円になります。
「ほどよく稼げて、非日常も味わえる副業」としては、コスパがいいと思います。


■エキストラを始めるための登録手順

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