被害者は今も苦しんでいる…小学館マンガワン再起用問題の本質
小学館のマンガ配信アプリ「マンガワン」に関する重大な報道が相次いでいます。騒動の経緯は過去に性加害で罰金刑を受けた漫画家を、編集部が別名義で再起用していた問題です。
騒動の概要と経緯
別名義での再起用
2020年に児童買春・ポルノ禁止法違反で略式命令を受けた漫画家・山本章一氏(当時『堕天作戦』を連載中)を、編集部が「一路一(いちろ・はじめ)」という別名義で、新連載『常人仮面』の原作者として起用していたことが判明しました。編集者の関与
担当編集者が性加害の示談交渉に加わり、被害女性に対して和解条件の提案などを行っていたことも報じられています。小学館の謝罪
小学館は2月27日、「本来であれば原作者として起用すべきではありませんでした」と謝罪し、確認体制に問題があったことを認めています。
影響と反応
作品の配信・出荷停止
連載中の『常人仮面』について、デジタル配信の停止および単行本の出荷停止措置が取られました。作家陣の抗議
マンガワンで連載を持つ他の漫画家たちからも「強い失望」や「恥ずかしく思う」といった非難の声が上がり、自身の作品の配信停止を宣言する作家も現れています。外部の反応
日本漫画家協会が「透明性のある調査」を求める声明を出したほか、国会議員で漫画家の赤松健氏が「透明性のある調査」を求める声明を出したほか、国会議員で漫画家の赤松健氏が提言を行うなど、出版業界全体の倫理問題として波紋が広がっています。
性加害で罰金刑を受けた漫画家は何をしたのか
山本章一氏(本名:****、別ペンネーム:一路一)は、以下の行為で2020年2月に児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けました。
※犯罪者および本名に関しては当noteでは載せない方針です。詳細はWikipediaでも確認できます。
彼は北海道の私立通信制高校(北海道芸術高校札幌サテライトキャンパス)のデッサン講師を務めながら、マンガワンで『堕天作戦』を連載中の漫画家でした。2016年4月頃、当時15歳だった女子生徒(被害者)を対象に、教師としての権力・信頼関係を悪用したグルーミング(徐々に支配を強める心理的操作)を行い、高校在学中(15〜18歳)約3年間にわたり、繰り返し性的暴行・虐待を加えました。
具体的な加害内容(民事判決や報道で認定・報じられた事実)
授業の合間や車で送る際に人気のない場所へ連れ込み、性行為の強要を繰り返し(月に1〜2回程度)。
「おしおき」と称して性的要求を強要し、被害者が怖がったり拒否の意思を示しても、否定的反応で心理的に逆らえない状態に追い込み、支配を維持。
極めて残虐・屈辱的な虐待
・排泄物の強制摂取。(被害者の口に大便を入れさせたり、顔に大便を塗りたくる。)
・ホテルで陰部を強調するポーズをとらせて撮影。
・屋外で被害者を裸にし、スカートをまくり上げるなどの行為を主導して撮影。
・屋外(野外)で被害者と性交。
・被害者の身体に「先生のもの」「奴隷」「ペット」などの落書きをして撮影。
・性具(性器具)を着用させた状態での外出強要。これらの行為の多くを写真撮影し、被害者を被写体とした児童ポルノ画像を製造(これが刑事起訴の直接の理由)。
卒業後・転居後も、被害者の身体画像の送信を要求し続けた。
これにより被害者は重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)や解離性同一性障害を発症し、大学中退・長期治療を余儀なくされました。2026年2月20日の札幌地裁判決では、教師と生徒の圧倒的優位関係を悪用した性的欲求の充足と認定され、1100万円の損害賠償命令が出ています。(学校側は免責)
刑事処分のポイント
児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)のみで略式起訴・罰金刑。性的暴行自体は当時の法制度(法改正前など)で立件されず、写真撮影・画像製造が処分の対象となりました。
公判は開かれず、略式命令で終了。マンガワン側は当初「私的なトラブル」として連載を休載・中止扱いにしていましたが、実際は逮捕歴を把握していました。
小学館はこれを知りながら別名義で新連載『常人仮面』を起用し、編集者が和解協議で口止め的な条件を提案したとして大炎上・配信停止・謝罪に至っています。
小学館が謝罪
マンガワンにおける原作者起用について
マンガワン編集部では、『堕天作戦』の作者である山本章一氏が児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の罪で逮捕・略式起訴され罰金刑を受けて連載を中止しました。にもかかわらず、別のペンネーム「一路一」に変更して、新連載『常人仮面』の原作者として起用しておりました。
本来は起用すべきではありませんでした。
性加害、性搾取、あらゆる人権侵害は決して許されるものではありません。
今回、『常人仮面』につきまして、原作者の起用判断および確認体制に重大な瑕疵があったため、配信を停止し、単行本の出荷を停止いたしました。
会社として管理監督責任を問われる重大な事案であり、人権・コンプライアンス意識の欠如があったと認識しております。
二度とこうしたことを繰り返さないために、弁護士を加えた調査委員会を立ち上げ、連載開始の経緯、編集者の和解協議を含む関わり方など、事実関係及び原因を迅速に解明して参ります。
その後、調査内容の報告、厳正な処分、再発防止策の策定・履行をいたします。
この度の件に関しましては、何よりもまず、被害に遭われた方を慮るべきでした。
その心情に寄り添わなかったことを心よりお詫び申し上げます。
また、『常人仮面』作画の鶴吉繪理先生、弊社各媒体でご執筆いただいている作家の皆様、ならびに関係各所の皆様には、これまでの信頼を裏切り、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
そして、これまで小学館の作品をご愛読いただいた皆様にあらためてお詫び申し上げます。
小学館
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