“相談できない…”ケースワーカーが抱え込む本当の理由
抱え込む人
頑張っているのに、気づけばひとりで抱えている——
そんな働き方になっていませんか?
ケースワークは個人の裁量が大きいので、抱え込んでいることを周りが気づけなかったり、自分自身も言えなくなってしまったり…。
一度抱え始めると、負のスパイラルが止まらなくなるものです。
私自身も、"まずいなぁ…"と思いながらも、周りに言えずに困っていたことは何度もありました。
ケースワークは1人でやるもの?
もちろん答えは"No"。抱え込みたくて抱えている人もいないはずですよね。
だとすると、「相談した方がいい」と分かっていても、抱え込んでしまうということ。この理由について、私の体験談をもとに整理してみましょう。
(1)周りの忙しさを気にする
周りの仕事状況って分からないもの。
周りに聞きたくても、"忙しかったらどうしよう"、"迷惑だったらどうしよう"という感覚に陥ります。
(2)自分自身も忙しい
忙しくなればなるほど、周りに相談すらできなくなっていきます。目先のことばかりやってしまって、相談することの優先順位をあげられないんですよね。
(3)自分で調べないと、という思い込み
聞こうかなと思うけど、"それくらい自分で調べなよ"と思われていそうな気がする…。そんな些細な思い込みが、相談するハードルをグッと上げてしまいます。
原因は“性格”ではなく構造
ここまでを見ると、"気持ちの問題"に見えてしまいますよね。実際、抱え込んだ結果よく言われる言葉は、"気にせず相談していいんだよ"とか、"周りを頼ってね"というもの。これで改善できたら困らないけど…。
そこで、少し視点を変えて問題点を考えてみましょう。
(1)周りの状況を把握できていない
周りの状況が分かれば、"今話しかけて大丈夫かな"の気持ちが軽減されますよね。
「何時から質問していいですか?」という確認もしやすくなります。
(2)優先順位をつけられていない
優先順位をつけて仕事をしている人であれば、質問も1つのタスクとして考えてみてください。そもそも優先順位をつけられていない人は、そこから始めてみましょう。
(3)分かるための方法が分かっていない
分からないことにも種類があることを考えたことがありますか?それを理解すれば、対応を変えることができます。
・調べれば分かること
→ まずは調べてみましょう
・調べ方が分からないこと(調べても分からない)
→ 調べ方を聞いてみましょう
・経験しないと分からないこと
→ 経験者に聞いてみましょう
この整理ができていれば、単純に答えを求める質問ではなくなり、聞かれる側の人も答えやすくなりますよ。そして、聞くことと聞かないことが明確になるので、迷いが少なくなるんです。
これからできること
抱え込まないためにできること、それは気持ちを変えることではありません。自分ができることの中で、改善させていくんです。
(1)"分からないこと"を分かるための方法を考える
周りに聞くことを考える前に、どうしたら分かるのかを考えてみましょう。
調べ方が分からない、経験しないと分からない、このようなことは、必ず周りを頼るようにします。
(2)自分の仕事の順位をつける
調べ事をすること、周りに相談することも、1つのタスクとしてカウントしてみましょう。
そして、仕事の優先順位をつけるんです。
(3)周りの予定を確認する
スケジュールが共有されているときは、それを見ましょう。されていないときは、「〇〇の調べ方を教えてほしいです。明日お時間いただけますか?」 この質問をぶつけてみましょう。
抱え込む人ほど、気持ちでどうにかしようとするもの。その発想自体が、抱え込みを強めてしまうこともあります。
周りに相談できない理由を紐解いて、少しずつできることを増やしていきましょう。
そして、抱え込みそうになったら、まずこの言葉を頭に巡らせてみてください。
「分からないことを分かるための方法って、なんだろう」
抱え込まないことは、
“弱さ”ではなく“技術”。
技術なら、整理することで必ず改善できます。
