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SpotifyでMD作ってみた(7):負ける敗れる曲名縛り

今日も何かに悔しい思いを抱えている皆さん、こんにちは、大豆柴です。
最近の悔しい思いは、何故か8番出口の感想記事ばかりやたら注目されていることです(ありがとうございます笑)

さて、当noteのメインコンテンツであります、Spotifyプレイリストを使って懐かしの「MD」を作る第7弾のご紹介です。


負ける80分

作成条件

  • 収録時間の上限は80分

  • 曲名に「負」「敗」(カタカナ平仮名表記は、負け/敗北を意味するなら可)、または「Lose」および述語で敗北の意味を持つ「Defeat」が含まれること

  • 「勝負」は除外しました。「抱負」「失敗」なども。

  • なるべく1アーティスト1曲で選ぶこと

  • 自分で好き、もしくは聴いて好きになった曲

収録曲

  1. Loser /ASIAN KUNG-FU GENERATION

  2. LOSER /米津玄師

  3. 負けるもんか /バービーボーイズ

  4. 性的敗北 /スガシカオ

  5. Loser /Tame Impala

  6. Loser /矢沢永吉

  7. Loser /清水翔太

  8. Defeated Clown /Hildur Guðnadóttir

  9. 負け犬 /Syrup16g

  10. Defeat is no option (1197) /鷺巣詩郎

  11. 敗者の刑 /THE BACK HORN

  12. DEFEAT /久石譲

  13. イーハトーヴ交響曲:6.雨にもまけず /冨田勲

  14. 敗戦投手 /さだまさし

  15. Losers /Post Malone feat. Jelly Roll

  16. 敗者復活の歌 /eastern youth

  17. Loser /長渕剛

  18. Lose yourself /Eminem

プレイリストガイド「負ける80分」

様々な文脈で立ち昇る負け犬の遠吠え

ASIAN KUNG-FU GENERATION 「Loser」
コーラスで「俺は負け犬、はよ◯ろせや」と投げやりに言い放つ、Beckのデビューアルバム1曲目にして超有名曲からスタート。

この曲、ある時期、洋楽三大負け犬ソングみたいな取り上げられ方してませんでしたか?

お、Wikipediaに名残が残ってました。

しばしば、オルタナティヴ・ロックにおける自虐的雰囲気を伴った楽曲として、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」やレディオヘッドの「クリープ」と並べて語られる曲だが、それら2曲がアーティストのイメージを縛る足枷として否定的に扱われていたのに対し、ベックは「ルーザー」を飄々と「ブレイクのきっかけ」として演奏し、現在まで多くのライブのセットリストに普通に組み込まれ続けている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B6%E3%83%BC#%E6%A6%82%E8%A6%81

筆者が触れたタイミングでも既に過去の有名曲でしたが、断然RadioheadのCreepに分かりやすく「俺ぁダメだぁー」感を演歌のように感じ取って心酔していたものですから(笑)、Beckにはあまりピンとこなくて。

そこから10年近く経ったのでしょうか。
通い詰めてるツタヤにアジカンの新譜が並んでて、「へー、あのベックをカバーですか!」と目を引いたものの、記憶に残ってた原曲へのピンと来て無さと、アジカンに対する既成イメージともピントが合わず、食わず嫌いしてました。
今回サブスクのおかけで初めて聴きましたが、良いですねこれ!
GotchのSNS等での個人的な外部活動で散見される政治的な考え方が珍しくアジカンの楽曲にも反映されてるようなオリジナルの日本語詞が、原曲の持ち味である「どこまでも勝った気になれない」感とマッチしてます。

米津玄師「LOSER」 
筆者が米津氏を知った最初の曲だった気がします。
このプレイリストでは一番「まだ全然負けなさそう」なアグレッシブさを感じるのでこの位置に置きました。

バービーボーイズ「負けるもんか」
曲名だけだと応援歌の類いかと思いきや、男女ツインボーカルだから出来るストーリー展開で描かれる、とある男女の心理戦についての歌でした。

スガシカオ「性的敗北」
で、結果、男性は敗北を決するという流れです笑
連ドラ序盤エピソードの山場感ができました!

テーム・インパラ「Loser」
敗北した男性、結局フラれます笑
ふらふらと宛もなく街を歩いて落ちぶれていく様がありありと浮かぶ、重たいリズムと弱々しいハイトーンの気怠いボーカルが特徴的な1曲。
曲の最後に1発、溜息混じりに吐き出すFワードが敗者の丸まった背中を克明に描いています。

矢沢永吉「Loser」
敢えての古臭さも感じる曲調は、ゲーム「龍が如く3」のタイアップの影響でしょうか。
実は、リリース時のアーティストの年齢に焦点を当てたプレイリストを作成中なのですが、リリース日が60歳到達に近い曲のひとつとしてこの曲を知りました。
還暦を迎えた永ちゃんの健在ぶりが光ります。

清水翔太「Loser」
アルペジオから静かに暗く始まる曲。
よく加藤ミリヤと並んで上手にラブソングを歌ってるイメージしか持ってなかったのが正直なところなのですが、本企画で調べた過程で聴き、イメージを覆す良い曲だなと思って収録しました。
プレイリスト的に特徴的なのは「U are Loser」と歌っている点ですね、他は大体「I'm」なので。

底辺から鳴り響く敗者の叫び

Hildur Guðnadóttir「Defeated Clown」
映画「JOKER」サントラから。
敗者の世界代表的なアイコンを唐突に配置したことで、音像は一気に重みを増し、プレイリストはさながら「地獄篇」へ突入します。
このサントラは、ヒドゥル・グドナドッティルというアイスランドの作曲家によるもの。
ビョークやシガー・ロスと同じレイキャビク出身と知り、なるほど!と思いました。

Syrup16g「負け犬」
「もしも僕が犬に生まれたならそれでもう負け」。
身も蓋も無い歌い出しです。
この曲を使ったプレイリストが作れないかと思い立ったのが今回のキッカケだったこと、白状しておきます。

曲の直接的な感想ではないですが、英単語「Loser」自体が大体、日本語訳で「負け犬」とされるんですよね。
何故「敗者」を表す慣用句が「負け犬」なんだろう、と今回改めて思ってこれまたwiki先生に聞きました。

つまるところ「戦う前から負けを認めるさま」を、躾をきちんと受けた犬の従者的な姿勢に例えて負け犬って言ってるんですね。

ジャケットがワンちゃんなので、アルバムの主題曲と言ってもいいんじゃないかと思うんですが、イントロからとにかく暗く、そしてアウトロでは、国家もロックのろくでなしもすべて否定する、いうなれば負けまくる曲。

鷺巣詩郎「Defeat is no option (1197)」
映画「シン・ゴジラ」音楽集より。
タバ作戦でも食い止められなかったゴジラがついに多摩川を越えて都心に上陸してくる頃に流れる曲、だったかな。
米国が核攻撃を画策しだし、都民は逃げる以外に選択肢を持たない絶望的な状況のなか、歌はしかし「敗北は許すまじ!」と煽っているんですね。

THE BACK HORN「敗者の刑」
ヒリヒリという擬音は彼の声の為にあるのではないかとしばしば思う、山田将司の叫び声と、切り刻まれながら重たく響く低音に追い込まれる刑に処されます。
物語はここでゲームオーバーを迎えるかのよう。

久石譲「DEFEAT」
ゲームオーバーのジングルは、映画「キッズ・リターン」サントラから引用。
主人公がボクシングの道を断たれる時に流れた曲…でしたっけ?
大昔に観て、内容そのものよりも劇伴のメインテーマのカッコ良さと、「馬鹿野郎、まだ何も始まっちゃいねえよ」という最後の名台詞の印象が強烈で。
映画の内容はあまり憶えてないのにサントラは高頻度で聴いてます。

冨田勲「イーハトーヴ交響曲『雨にもまけず』」
「負けず」という言葉で日本一有名な詩なのではないでしょうか、宮沢賢治先生の言葉が丸々ご登壇(?)。
負ける前、私は一体どんな生き方を望んでいたのであろうか。
作曲は、シンセサイザーの巨匠である冨田勲御大。
リリース当時「世界最高齢のボカロP」という紹介で話題となった、フルオーケストラに初音ミクを参加させるという冒険心に溢れた一作から唯一登場する、合唱隊のアカペラ曲です。

みんな敗者で、みんな敗者にはなりたくない

さだまさし「敗戦投手」
テレビの向こうの敗北者は笑い者にしながら、自身の敗北には弱音を上げるヌルい男の半生を、これまた笑い者にするかのように歌う曲。
の、どこかでのライブ音源ですかね。
みんなで聴いて、負けに負けた自分達を一度笑ってみましょう。

ポスト・マローン「Losers feat.Jelly Roll」
再び「You」が敗者の例ですが、「Loser"s"」の歌です。
街中の敗者をひとりずつ見定めながら、ここにいるのはみんな敗者だよ、孤独じゃないよ、と語りかけるような歌。
フェスのでっかいステージとかで合唱してみたくなるアンセム感がありますが、敗者同士で群れるのは、果たして天国なのか、煉獄なのか。

eastern youth「敗者復活の歌」
スピッツのマサムネさんも正座しながら聴くバンド、として有名な彼らから届けられるのは、「太陽に背を向けて歩きだせ」という言葉。
敗者に肩を貸し、やる事はまだあるぞという力強い応援を受けている感覚になります。

長渕剛「Loser」
このプレイリスト紹介でもうひとつ伝えたいのが、矢沢永吉と長渕剛がそれぞれ60歳を迎えるタイミングでこの曲名の歌をリリースしたことです

かつて「とんぼ」とかで罵った東京のバカ野郎に住み続けて、いつの間にか突っ立った日本一の電波塔に登ってみても、俺は敗者だ、でも敗者でいたくはない。
という、らしさ溢れるストイックな歌にクライマックスをお任せしました。

エミネム「Lose yourself」
大トリは以前にも登場してもらった8mileの主人公にメインテーマで締めてもらいます。
この企画で曲名だけをネタにしていると、うっかり直訳で「自分を見失う」という題名に思いますが、解釈次第では「没頭しろ」とも取れるんだという記事を読んで、感動しています。
それだとまるで、どんでん返しではありませんか。


いかがでしたでしょうか。

日常的に起こり得る些細な負けから、人生に関わる悔しい経験まで、あらゆるフェーズに寄り添ってくれるような歌もあれば、元気でないと聴くのも躊躇う酷な曲もありつつ、全体的にはアーティストそれぞれの覚悟のようなものを感じました。

今回のプレイリストは、このnoteの開始直後ぐらいに原型が出来てたのですが、つい最近に半分ぐらい変更しました。
そろそろ、他の人が作ったMDを聴いてみたいところです。
なにか上手いタグでも作ったらいいんですかね。

引き続き、ご愛好のほど!

追伸【2026年4月】

 #SpotifyでMD作ってみた タグを作りました!


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大豆柴 まさかとは思いますが、もし戴けたのであれば、謹んで愛犬のおやつ代とします。笑

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