ボクサー (Simon & Garfunkel) 〜 歌詞和訳
「今さら訳すか」ぐらいの名曲。1969年3月21日 シングル・リリース, 俺は小学2年の終わり頃だね。翌 1970年1月26日にリリースされた彼らの事実上最後のアルバム "Bridge over Troubled Water", LPのB面1曲目にも収録。アルバムは日本では「明日に架ける橋」との邦題が付けられ 同年4月21日に発売。筆者, 小学4年の4月。遥か昔になりにけり。
The Boxer 〜 歌詞和訳
"The Boxer" from Simon & Garfunkel's fifth & final studio album Bridge over Troubled Water 〜 歌詞和訳
ではでは, 若干の意訳を入れつつ。
The Boxer, written by Paul Simon, released on March 21, 1969, later included on Simon & Garfunkel's fifth & final studio album Bridge over Troubled Water released on January 26, 1970 🎶
英語原詞 https://genius.com/Simon-and-garfunkel-the-boxer-lyrics
僕はただの哀れな少年だよ, 僕の物語なんて滅多に語られないけどね
ポケットいっぱいのつぶやきで 抵抗する力も無駄遣いしたってわけさ
そんなものは口約束に過ぎないし(*1)
全部ウソと冗談だよ
それでも人は自分が聞きたいことだけを聞いて(*2)
それ以外は無視するだけさ, そんなもんだよ
家を出て家族のもとを去ったとき(*3)
僕はただの子どもに過ぎなかった
周りは見知らぬ人たちばかりで
鉄道の駅の静寂に(*4)
びくびくと怯えて 身を隠したり(*5)
ぼろぼろの服を着た人たちが行くような貧民窟を探し求めたり
そうさ, そんな連中だけが知ってる場所を探してたんだ
ライ・ラ・ライ .. (嘘で, 嘘で, 嘘で)(*6)
工員の稼ぎ程度を求めて(*7)
職探しに出かけたものの 全く声はかからない
声をかけてきたのは 7番街の娼婦たちだけさ(*8)
正直言うけど, 孤独感に苛まれてたときは
彼女らに慰めてもらったよ, ラララララララ(*9)
ライ・ラ・ライ .. (嘘で, 嘘で, 嘘で)(*6)
冬用の服を広げ, ここから消えてしまいたいと思った
田舎に帰りたいってね
ニューヨークの冬のような寒さが僕を苦しめないところへ(*10)
導かれるような気分さ
田舎に帰ろうって
空き地に立つ ボクサー
彼の仕事は戦うことさ(*11)
そして 何かを思い出させるものを背負ってるんだ
つまり 彼を打ちのめすグラヴ(グローブ)
グラブは彼を切り刻む, 彼が怒りと羞恥の叫び声を上げるまで
「僕はここを去る, ここを去る」って.. だけど彼はまだ残って戦うのさ
ライ・ラ・ライ .. (嘘で, 嘘で, 嘘で)(*6)
…………………………………
訳注(など):
*1 promises は「約束」。ここは前後の文脈上「口約束」に。
*2, *4 Still a man hears what he wants to hear and disregards the rest .. これはあの歌を想い出す。"People talking without speaking, people hearing without listening" .. 「静寂」
*3 この歌を想い出す。Simon & Garfunkel 解散後, 1曲だけ二人が歌い, 共にそれぞれのアルバムに収録した曲。
Paul Simon は 1975年リリースの "Still Crazy After All These Years" に。
*4 鉄道の駅 .. と言えば, "I'm sittin' in the railway station" 🎶
*5 Runnin' scared .. run scared の意は「ビクビクする」。
*6 昔はよく「嘘で, 嘘で」と訳されてたと思う。ガキのころ田舎の家にあった(買ったのはその後 職業音楽家になる 3歳年上の兄貴)LP「明日に架ける橋」の中に入ってた歌詞カードでもまさしく.. だったような(いま手元にないから断言できないが確かそうだったはず, あの「嘘で, 嘘で」だけはとにかく印象強く記憶に残ってる)。しかし実際には, Paul Simon 本人曰く「あれは意味はない」と。
つまり, ただのコーラス部分のハモり用。でもなんか意味ありげだし「懐かしい訳」なので, 括弧書きで挿入したまで!
*7 こんな歌もあるね。
この歌聴くと, こっちも想い出す。
*8 ニューヨーク「7番街の娼婦たち」で思い出す, パリの「サン・ドニのの娼婦たち」。俺は「孤独感に苛まれて」「彼女らに慰めてもらっ」てないけどね(笑)。
*9 I do declare, there were times when I was so lonesome, I took some comfort there, la la la la la la la.. 「正直言うけど, 孤独感に苛まれてたときは 彼女らに慰めてもらったよ, ラララララララ」
この歌を想い出す。"Just later on the very same night, when I crept to her tent with a flashlight, and my long years of innocence ended.. Well, she took me to the woods, saying here comes something and it feels so good, and just like a dog, I was befriended, I was befriended." ("Oh, oh, what a night, oh what a garden of delight, even now that sweet memory lingers.. I was playing my guitar lying underneath the stars, just thanking the Lord for my fingers, for my fingers..")
*10 Where the New York City winters aren't bleeding me .. bleed の意味は他動詞では「(血を)流す」「(物や金を)放出する」, 口語で「(人から金などを)巻き上げる, 搾り上げる」。
*11 a fighter by his trade .. by trade は「~を職業とする」「職業柄」。
ではでは。
英語原詞 について
外国語の歌の歌詞の和訳を試みてそれを掲載するのだったら(note にしろその他のサイトにしろ), できることなら 原詞を併載した方がよい。明らかにその方が分かりやすい。しかし, それは(歌詞原詞の全編掲載は)残念ながら不可能。
英語歌詞, つまりここでは, 英語で歌われる曲の原詞。その(全編)掲載に関するその辺りの事情については, 以下の note の「前説」の次の次の章「英語原詞 について」にて。
さて さて 🎶
「失われた歌詞」を入れて 〜 The Boxer 歌詞和訳
スタジオ録音版(シングル, アルバム)では外されていたが,
Now the years are rolling by me
They are rockin' evenly
Now I'm older than I once was
And younger than I'll be, that's not unusual
Nor is it strange
After changes upon changes
We are more or less the same
After changes, we are more or less the same
実はこの部分, ライヴでは前から歌われている。
英語原詞 https://genius.com/Simon-and-garfunkel-the-boxer-live-lyrics
僕はただの哀れな少年だよ, 僕の物語なんて滅多に語られないけどね
ポケットいっぱいのつぶやきで 抵抗する力も無駄遣いしたってわけさ
そんなものは口約束に過ぎないし
全部ウソと冗談だよ
それでも人は自分が聞きたいことだけを聞いて
それ以外は無視するだけさ, そんなもんだよ
家を出て家族のもとを去ったとき
僕はただの子どもに過ぎなかった
周りは見知らぬ人たちばかりで
鉄道の駅の静寂に
びくびくと怯えて 身を隠したり
ぼろぼろの服を着た人たちが行くような貧民窟を探し求めたり
そうさ, そんな連中だけが知ってる場所を探してたんだ
ライ・ラ・ライ ..
工員の稼ぎ程度を求めて
職探しに出かけたものの 全く声はかからない
声をかけてきたのは 7番街の娼婦たちだけさ
正直言うけど, 孤独感に苛まれてたときは
彼女らに慰めてもらったよ, ラララララララ
今, 月日は僕のそばを巡ってる
時は規則正しく揺れ動くんだ
僕は前より年をとったけど
未来の自分よりは若い, それはありふれたことさ
何もおかしなことじゃない
変化に変化を重ねた後でも
僕たちは大体 同じようなものさ
多くが変わったようでも 僕らは結局 同じなんだ
ライ・ラ・ライ ..
冬用の服を広げ, ここから消えてしまいたいと思った
田舎に帰りたいってね
ニューヨークの冬のような寒さが僕を苦しめないところへ
導かれるような気分さ
田舎に帰ろうって
空き地に立つ ボクサー
彼の仕事は戦うことさ
そして 何かを思い出させるものを背負ってるんだ
つまり 彼を打ちのめすグラヴ(グローブ)
グラブは彼を切り刻む, 彼が怒りと羞恥の叫び声を上げるまで
「僕はここを去る, ここを去る」って.. だけど彼はまだ残って戦うのさ
ライ・ラ・ライ ..
付録
All lies and jest, still a man hears what he wants to hear and disregards the rest .. Lie-la-lie, lie-la-lie-la, lie-la-lie
lie なら Israeli いや Israelie (LOL)
Without lies Israel dies!
— Muhammad Shehada (@muhammadshehad2) June 1, 2025
Last time Israel signed a "ceasefire" deal in Gaza, they violated it immediately at least 964 times within 42 days then bombed it into oblivion when they felt like it
— Muhammad Shehada (@muhammadshehad2) June 24, 2025
ウソは泥棒の始まり。ウソはイスラエルの始まり。巷に幾らでも例が転がってるが, 今日の本題ではない。
パレスチナ問題は「イスラエル」問題。
ではでは。
ボブ・ディランへの「あてこすり」説
時に本作品は、ボブ・ディランに対するあてこすりではないかと言われることがある(ディランは19歳のとき、故郷のミネソタ州ダルースからニューヨークに出た)。
それはともかく, ボブ・ディランは 莫迦。ば, か。
さてさて,
ポール・サイモンはこの噂を否定し次のように述べている。
僕はその頃 聖書を読んでいた。だから "workman's wages" とか "seeking out the poorer quarters" といった言葉はそこから生まれたんだと思うよ。この歌は聖書的であると同時に、僕自身についての歌だと思う。
「聖書」と言えば,
これも, ポール・サイモンが作った, キリスト教もしくは聖書絡みの歌の一つ。
付録 の後で ナンだけど 〜 ポール・サイモン の 「今現在」 にはやや不満だ(しかし, 既に還暦過ぎた人生をこれまで様々に彩ってくれたことに感謝する)
詳しくは, 以下の最後から2番目の章 ポール・サイモン の 「今現在」 にはやや不満だ 〜 しかし, 既に還暦過ぎた人生をこれまで様々に彩ってくれたことに感謝する に。
ではでは。
アルバム "Bridge over Troubled Water" に収録
「今さら訳すか」ぐらいの名曲。1969年3月21日 シングル・リリース, 俺は小学2年の終わり頃だね。翌 1970年1月26日にリリースされた彼らの事実上最後のアルバム "Bridge over Troubled Water", LPのB面1曲目にも収録。アルバムは日本では「明日に架ける橋」との邦題が付けられ 同年4月21日に発売。筆者, 小学4年の4月。遥か昔になりにけり。
"Bridge over Troubled Water" と言えば, あのアルバムのタイトル曲を カミさんと歌ったんだよ, 37年前!
強引にこれをリンク。
強引だな。Goin' my way, 強引な我が道。
ポール・サイモンの歌, 歌詞和訳とアルバム・レヴュー 〜 25曲 歌詞和訳 note リンク集
今後も歌詞和訳の曲を増やし, 更新する note(2021年10月13日投稿, 以降 随時更新), 今日 2025年6月25日現在は 25曲 の歌詞和訳集。
