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The Lee Shore (CSNY), by David Crosby 〜 歌詞和訳

中学の頃から既に半世紀以上 聴いてきた Crosby, Stills, Nash & Young 1971年リリースのライヴ・アルバム "4 Way Street", その中で 一見(いっけん, いや一聴, いっちょう)しただけでは地味に聞こえながら, しかし味わい深く, 特に好きな曲の一つ。David Crosby (August 14, 1941 – January 18, 2023) 作詞作曲。1969年の studio demo version や CSNY "Déjà Vu 50th Anniversary" 収録の outtake version も また素晴らしい。


The Lee Shore 歌詞和訳

"The Lee Shore" (studio demo) - 1969

作詞作曲の David Crosby, 筆者は彼の人となりに特に詳しいわけではないけれど(CSNライヴを2度観ただけ, もちろん「面識」ほどのものはない, 笑), 少なくとも傍(はた)から見れば かなり "はちゃめちゃ" な人生を送った人に見える。分かりやすい一例に過ぎないが, 刑務所服役経験だってある。筆者(ここでの歌詞和訳者!)も 多少は "はちゃめちゃ" 人生の人間かもしれないが, 完全に負ける。David Crosby, 一言で括ってしまうと, (たぶん)根っからの「自由人」。

彼は, その「自由人」ぶりに似合いの持ち物かなと思うけど, ヨットを持ってた。歌詞の出だしの Wheel gull spin and glide ... you've got no place to hide, 'cause you don't need oneyou は, 自分の船, ヨットを指してるようにも思えるし, あるいは Crosby 自身のことかなとも思える。まぁ色々と, なんというか, 不思議な「自由人」の雰囲気が漂う歌。

歌詞の中の Down below her graceful side in the turning tide, to watch the sea fish roam, この roam は「(当てなく)歩き回る」「散策する」「うろつく」「放浪する」といった意味の言葉だけど, 歌詞のその一節の中では「自由に泳ぐ」というニュアンスでしょう。「漂う」ように泳ぐ, そんな感じですね。

さて, 以下の 2つの YouTube クリップ, 音源は同じ。上は CSNY, 下は CSN となっていて, どっちが正しいのか。1969年は CSN "Crosby, Stills & Nash" リリースの年, 翌 1970年リリースの CSNY "Déjà Vu" でも Neil Young は参加していない曲が収録されてるし, 以下の音源のリード・ギターは Stephen Stills ではないかと思う。Neil Young の声が聞こえるわけでもないし, CSN かな。

なお, 和訳の歌詞は 一部意訳混じりです(全て直訳あるいは逐語訳ではこの歌の雰囲気が伝わらない, まぁほとんどの歌詞の和訳においてそれは言えるけれど)。

The Lee Shore (studio demo, 1969) written by David Crosby

英語原詞 https://genius.com/Crosby-stills-nash-and-young-the-lee-shore-lyrics

カモメが風に揺られ回りながら滑空して … お前に隠れる場所などなかったよな, なぜってそんなもの そもそも要らないだろ (*1)

風下の海岸にずっと (*2)
貝殻が砂浜に散らばってる
そいつが まるで輝く瞳のように俺にウィンクしてるんだよ
海の方からさ

日の出のようなものだね
お前が知るより もっと古いものだよ
今もそこに横たわってるんだ, 無頓着な波が (*3)
ずっと昔に置き忘れた場所にね (*4)

今朝 目覚めて
海に浮かぶ俺の家の下に潜ったんだよ
潮の流れが変わる辺りで その優美な船底の下に
海の魚が 自由に泳ぐのを見るためにね (*5)

そこで 俺はこの話を聞いたんだ
サンドラ・マリー号の船乗りたちからの話さ (*6)
ここから一日航海したところに もうひとつ島があってね
それが 無人島で, 自由な場所だって話なんだ

ここからベネズエラまで
もう見るものは何もないさ
十万もの島々の他にはね
まるで 海に散りばめられた宝石のようだよ (*7)
お前と俺のために

夕焼けが 夕食の香りを運んでくる
女たちが もうその話は終わりよと俺を呼んでる
だけど たぶん お前にまた会うだろう, 次の静かな場所で (*8)
今は 帆を畳むよ (*9)

….. ♫ ….. ♫ ….. ♫ …..

訳注

*1 "Wheel gull spin and glide ... you've got no place to hide, 'cause you don't need one", Wheel gull spin and glide は のっけから訳しにくい(日本語にしにくい)言い回し。

wheel は「車輪」「回転」「旋回」, 動詞では「回転させる」「回転する」など。gull は カモメ(因みに wheel gull という名のカモメの類, 種類はないのでは), spin は 日本語にするなら上述 wheel の「車輪」以外と似たようなものになり「回転させる」「回転する」「回転」「転回」など。glide は「滑る」「滑らかに動く」「滑空する」など。

「滑空する」は 飛行機の飛行に使用されることが多そうな表現ながら(グライダーなど), "空を滑るように飛行する" "鳥が広げた羽を動かさないで飛ぶ" などの意味もあり, 些か堅い言葉と思いつつも, 上の歌詞和訳では, Wheel gull spin and glide は「カモメが風に揺られ回りながら滑空して」とした。

you've got no place to hide, 'cause you don't need oneyou については, 

彼は, その「自由人」ぶりに似合いの持ち物かなと思うけど, ヨットを持ってた。歌詞の出だしの Wheel gull spin and glide ... you've got no place to hide, 'cause you don't need oneyou は, 自分の船, ヨットを指してるようにも思えるし, あるいは Crosby 自身のことかなとも思える。まぁ色々と, なんというか, 不思議な「自由人」の雰囲気が漂う歌。

本節 YouTube クリップの上の前説より 

*2 Lee shore は「風下の海岸」。海事用語(航海に関わる専門用語)のようで Wikipedia にも。

*3 careless wave は, 「不注意な波」でも「無頓着な波」でも。歌詞和訳の中では後者にした。

*4 forgot, もちろん forget の過去形だけど, forget には「忘れる」「思い出せない」の他, 「置き忘れる」「うっかり置いてくる」といった意味も。

*5 roam は,

歌詞の中の Down below her graceful side in the turning tide, to watch the sea fish roam, この roam は「(当てなく)歩き回る」「散策する」「うろつく」「放浪する」といった意味の言葉だけど, 歌詞のその一節の中では「自由に泳ぐ」というニュアンスでしょう。「漂う」ように泳ぐ, そんな感じですね。

本節 YouTube クリップの上の前説より

*6 the Sandra Marie, 調べが足りないのか, はっきり意味を特定できない。「サンドラ・マリー号」としたのは, まぁ船の名前だろうと思ったから。

*7 Flung like some jewels upon the sea .. Flung は fling の過去分詞形ではないかと。fling には 他動詞として「(荒々しく~を)放り投げる」「投げ捨てる」といった意味があり, ここの一節は「まるで 海に散りばめられた宝石のようだよ」とした。 

*8 I'll see you, ここに again はないけれど, 意訳で「また」と。

*9 I furl my sails, 上と同様にここに now はないけれど, 「今は」を加えた。意訳です。

ではでは 🎶

"The Lee Shore" from CSNY's 1971 live album 4 Way Street

次は このライヴ・ヴァージョンで。

英語原詞 https://genius.com/Crosby-stills-nash-and-young-the-lee-shore-lyrics

カモメが風に揺られ回りながら滑空して … お前に隠れる場所などなかったよな, なぜってそんなもの そもそも要らないだろ (*1)

風下の海岸にずっと (*2)
貝殻が砂浜に散らばってる
そいつが まるで輝く瞳のように俺にウィンクしてるんだよ
海の方からさ

日の出のようなものだね
お前が知るより もっと古いものだよ
今もそこに横たわってるんだ, 無頓着な波が (*3)
ずっと昔に置き忘れた場所にね (*4)

今朝 目覚めて
海に浮かぶ俺の家の下に潜ったんだよ
潮の流れが変わる辺りで その優美な船底の下に
海の魚が 自由に泳ぐのを見るためにね (*5)

そこで 俺はこの話を聞いたんだ
サンドラ・マリー号の船乗りたちからの話さ (*6)
ここから一日航海したところに もうひとつ島があってね
それが 無人島で, 自由な場所だって話なんだ

ここからベネズエラまで
もう見るものは何もないさ
十万もの島々の他にはね
まるで 海に散りばめられた宝石のようだよ (*7)
お前と俺のために

夕焼けが 夕食の香りを運んでくる
女たちが もうその話は終わりよと俺を呼んでる
だけど たぶん お前にまた会うだろう, 次の静かな場所で (*8)
今は 帆を畳むよ (*9)

….. ♫ ….. ♫ ….. ♫ …..

訳注 は, 前節に。

"The Lee Shore" (outtake) from CSNY's "Déjà Vu 50th Anniversary"

こんな美しい曲を, こんな素晴らしいものを, 1970年リリースの際には収録しなかったなんて。1969年録音。

英語原詞 https://genius.com/Crosby-stills-nash-and-young-the-lee-shore-lyrics

カモメが風に揺られ回りながら滑空して … お前に隠れる場所などなかったよな, なぜってそんなもの そもそも要らないだろ (*1)

風下の海岸にずっと (*2)
貝殻が砂浜に散らばってる
そいつが まるで輝く瞳のように俺にウィンクしてるんだよ
海の方からさ

日の出のようなものだね
お前が知るより もっと古いものだよ
今もそこに横たわってるんだ, 無頓着な波が (*3)
ずっと昔に置き忘れた場所にね (*4)

今朝 目覚めて
海に浮かぶ俺の家の下に潜ったんだよ
潮の流れが変わる辺りで その優美な船底の下に
海の魚が 自由に泳ぐのを見るためにね (*5)

そこで 俺はこの話を聞いたんだ
サンドラ・マリー号の船乗りたちからの話さ (*6)
ここから一日航海したところに もうひとつ島があってね
それが 無人島で, 自由な場所だって話なんだ

ここからベネズエラまで
もう見るものは何もないさ
十万もの島々の他にはね
まるで 海に散りばめられた宝石のようだよ (*7)
お前と俺のために

夕焼けが 夕食の香りを運んでくる
女たちが もうその話は終わりよと俺を呼んでる
だけど たぶん お前にまた会うだろう, 次の静かな場所で (*8)
今は 帆を畳むよ (*9)

….. ♫ ….. ♫ ….. ♫ …..

訳注 は, 前々節に。

ではでは 🎶

Wooden Ships (CSN), by David Crosby 〜 歌詞和訳

The Lee Shore 同様に David Crosby 作のこの曲(1969年リリース "Crosby, Stills & Nash" 収録)の歌詞を 和訳。

では最後に,

CSN, CSNY 歌詞和訳リンク集

以下に, 今日 歌詞和訳した The Lee Shore を 追加。

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