1分で読める!べらぼう23話『ぬクけケにキ』とは?(+15週連続特スキ報告)
毎週日曜のお楽しみ、大河べらぼう。
23話「我こそは江戸一利者なり」の感想・考察に加え、私的に気になった小ネタをちょこっと紹介。
あわせて、15週連続で「先週特に好きを集めた記事」の通知が届きましたので感謝と共に報告します。
『ぬクけケにキ』とは? 金々先生に登場した唐言
ドラマの冒頭、どうやら大文字屋の遊女・誰袖が松前藩の「抜け荷」について探っていることに気づいた蔦重は、「一体、雲助(田沼意知の変名)と何をやってるんだ」と問い詰めます。
しかし、誰袖は「何って、ここでやることなんて一つしかありませんよ」としれっとはぐらかします。「よし、それならカボチャ(大文字屋の主人)に言いつけてやる」と蔦重が行こうとしたその時に、大文字屋の二代目である当のカボチャがやってきて、誰袖にこう言いましたね。
「花魁、ちょいと『ぬクけケにキ』のカラクリ考えてみたんだがよ」
▶はい、今回の私的ポイントはこの『ぬクけケにキ』でした。
この挟み言葉は「唐言(からこと)」と呼ばれます。
客には聞かれたくない話をするときに使う、スタッフ同士にしか通じない符牒、隠語のこと。唐音(中国の発音)に似せて、カ行音を挟み込んで暗号化したものです。
『ぬクけケにキ』と聞いた蔦重は、さすが吉原で働く男なので、すぐに「抜け荷か!」と気づいてましたね。
これは恋川春町作の黄表紙「金々先生栄華夢」の中に登場します。

『金々先生榮花夢』(国文学研究資料館所蔵) 出典: 国書データベース
「金々先生栄華夢」は、江戸に出てきた地方の青年が夢の中で大金持ちの跡取りとなって、吉原や深川、品川といった遊郭や宿場で遊びまくるといった物語。
上記のシーンは、金々先生と呼ばれた主人公が深川のおまづという遊女に入れあげるのですが、実はおまづは金々先生のお付きの手代・源四郎とデキてしまっていました。
そこで、おまづは大胆にも金々先生がいる前で、唐言を使ってスタッフとこう会話するのです(右ページ)。
スタッフ「げコンカシコロウサコンケガ、キコナカサカイコト。よしかへ」
おまづ「イキマカニイケクコカクラ、マコチケナコトイキツケテクコンケナ。よく言ってくんねへ」
〈意味〉
スタッフ「源四郎さんが来なさいと。いいかい?」
おまづ「今いくから、待ちなといってくんな。よく言っておいてね」
太字にしたところだけを読むと、何を話しているかおわかりになると思います。でも結局、この裏切りは金々先生にばれてしまい、左ページで金々先生が暴れだすという騒ぎに…。
こんなちょっとした当時の言葉遊びもぬかりなく取り入れてくれるべらぼう、やっぱりすごいな、好きだな~とにやけました。
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15週連続特スキのご報告&感謝
今週も、うれしいことに「先週特にスキを集めました」の通知が! これで15週連続となりました。読んでくださった方、スキしてくださった方、どうもありがとうございます。


しかも今回は1つの記事が、二つのタグに選出されていました。その記事は「自己紹介&お仕事のご依頼について」書いたもの。それが「ライターのお仕事」と「古典がすき」の二つのタグで選ばれたのは本当にありがたいことです。
願わくば、素敵なお仕事に結びつきますように…!
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それでは、また次回の記事でお会いしましょう♪
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