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【続報】スペースX、本当にオルカンに入りました。S&P500はもう少し時間がかかりそうです。

スペースXがオルカンに組み入れられました

先日、
スペースXは、S&P500には入れないけど、オルカンには入れるみたいです」という記事を書きました。

その「入れるみたいです」が、
現実になりました。
2026年6月29日、スペースXがオルカンの連動指数(MSCI ACWI)に組み入れられたのです。

今日はその続報と、
この出来事から見えたことを書いてみます。



おさらい:なぜ「オルカンには入れる」と言えたのか

前回の記事のポイントは、
こうでした。

  • オルカン(MSCI ACWI)は「世界市場をありのまま映す鏡」。黒字か赤字かは問わず、上場して規模と流動性の条件を満たせば入れる。大型IPOなら最短で上場から10営業日ほどで組み入れられる

  • S&P500は「黒字の優良企業クラブ」。会社全体で赤字のスペースXは、黒字化するまで入れない

このときはまだ「見込み」の話でした。


予告どおりのスピードで入った

その後の流れを整理すると、
こうなります。

  • 6月12日:スペースX、ナスダックに上場(IPO価格135ドル)

  • 6月29日:MSCI ACWIに組み入れ(同日、米国のラッセル1000指数にも採用)。上場からおよそ10営業日

  • 7月7日:ナスダック100指数にも採用

前回書いた「大型IPOなら最短10営業日ほど」という
早期組み入れルールが、
ほぼそのまま発動した形です。
定期的な指数の見直しを待たずに、
大きな新規上場銘柄をすぐ取り込む――
MSCIの「世界を映す鏡」としての性格が、
教科書どおりに機能したことになります。

ちなみに日経夕刊の見出しは
スペースX株7%高 「オルカン」組み入れ 指数買いが支え』。
日経の見出しに「オルカン」という愛称がそのまま載るあたり、
オルカンがどれだけ日本の個人投資家に浸透しているかも感じさせます。


株価は「指数買い」が支えに

スペースXの株価は、
実はきれいな右肩上がりではありませんでした。

  • 上場直後:公開価格135ドルから200ドル近くまで急騰

  • その後:熱が冷めて155ドル前後まで下落

  • 6月29日:前週末比7%高の164ドル19セントに復調

この29日の復調を支えたのが、
まさに**「指数買い」**です。
指数に組み入れられると、
その指数に連動する世界中のインデックスファンドが、
「指数に入ったから」という理由で自動的にその株を買います。
報道の試算では、
ナスダック100への採用で40億ドル強、
ラッセル指数経由で30億ドル規模の資金流入が
見込まれるとされていました。

IPO直後の急騰と失速はよくある話ですが、
そこに「売らない投資家」である
インデックスファンドの買いが入って株価を下支えする――
教科書のような値動きです。

前回の記事で、
スペースX側の狙いとして
指数に入ることで、強制的に安定株主を確保する
という構造に触れましたが、
まさにそれが目の前で起きているわけです。


オルカンを持っている人は、もうスペースX株主です

そして、
ここが今回いちばんお伝えしたいことです。

オルカンを積み立てているあなたは、
何の手続きもしていないのに、
もうスペースXの株主(間接保有)になっています

  • 話題のIPOに、抽選も申し込みも不要

  • 「買うべきか、様子を見るべきか」と悩む必要もなし

  • 上がっても下がっても、世界全体の中の1銘柄として自動で調整される

もちろん、
オルカン全体から見ればスペースXの構成比はごくわずかで、
基準価額への影響は限定的です。
「スペースXのおかげで儲かる」という話ではありません。

でも、世界に新しい巨大企業が生まれたら、
黙っていても自分のポートフォリオに入ってくる

この「ほったらかしで世界の変化に乗れる」感覚こそ、
インデックス投資のいちばんの魅力だと私は思っています。


S&P500には、今も入っていません

ちなみに、
S&P500のほうは予告どおり、
今もスペースXを入れていません。
会社全体では赤字だからです。

面白いのは、
7月7日に採用されたナスダック100には黒字の条件がないこと。
それどころかナスダックは、
大型IPOを通常ルールより早く組み入れられる特例措置を新設してまで
スペースXを迎え入れました。
(従来は上場から最低3ヶ月待つルールでしたが、2026年5月の改定で、時価総額上位級の大型IPOなら15営業日で入れるように。スペースXはその適用第1号です)
だからスペースXは、
MSCI ACWIとナスダック100には入れて、
S&P500には入れていない。

同じ「株価指数」でも、
それぞれに性格とルールがある――
前回見た構図が、
今回さらにくっきりしました。
スペースXが将来黒字化したら、
今度は「S&P500入り」がニュースになるはずです。
そのときはまた続報を書きます。


まとめ:オルカンを持って何もしなかった人が、ちゃんと乗れていた

今回の一連の流れで、
私たち長期投資家がやるべきことは何だったか。

何もしない、でした。

IPOに申し込まなくても、
上場初日に飛びつかなくても、
オルカンを淡々と積み立てていた人は、
ルール通りのタイミングで、
適切な比率で、
スペースXを手に入れています。

ニュースは楽しむ。
でも売買はしない。
この距離感が、
インデックス投資家にはちょうどいいのだと、
あらためて感じた出来事でした。

この秋にはアンソロピック(Anthropic)やOpenAIの大型上場も控えていると報じられています。
そのときも、
私たちがやることは同じです。
淡々と、続けるだけ。


窓際からでも、景色は変えられると思っています。

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