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不動産投資|『新法人を作るぞ!』と走り出したら、税理士さんに止められた話



勤務医の夫と不動産投資を始めて9年目。


今回の物件(NO.8)の購入を決めた時、
「誰の名義で買うか」だけでなく、
「法人を増やすべきか」という問題にも向き合うことになりました。




法人を分けるという選択肢



これまで私たち夫婦は、既存の法人を中心に物件を積み上げてきました。

けれど、心の片隅にはいつもこんな迷いがありました。


1. このまま一つの会社を大きくしていくべきなのか
2. それとも、新しくもう一つ法人を作り、会社を分けておくべきなのか

「いずれ考えよう…」と先送りにしていましたが、今回の物件購入のタイミングで考えてみることにしました。



一つの会社に積み上げるメリットと、不安



既存法人で購入し続けることには、もちろんメリットがあります。


家族に給与を出せることや、
購入に伴う費用を経費化できるため、結果として納税を先送りしやすいという利点もあります。


けれど、物件数が増え、家賃収入も大きくなってきた今は、
「このまま一本化で走り続けると、将来の税率が上がり、自由度が下がるかも…」

そんな不安が、少しずつ大きくなっていました。



次の法人を作るべきか


私たち夫婦は、
「小さい法人が複数あった方が、将来の相続や事業承継で柔軟性があるのではないか」
と考えるようになっていました。


理由のひとつとして、法人ごとM&Aで売却する、という考え方があります。

いくつかの物件を保有する法人を、将来的に「その法人の株式ごと売る」という形での事業売却が可能になります。
不動産を一棟ずつ売るのではなく、法人という器ごと手放すイメージです。



規模感や買い手の存在など、実現にはさまざまな条件が必要ですが、「複数の小さな法人を持つ」という考え方には、こうした出口の選択肢も含まれています。



私たちにとってはまだずっと先の話ですが、そんなことを夫婦でぼんやり話していた頃、
今回の物件(NO.8)を紹介されました。



夫婦で話し合い、いったんは、
「新しい法人を作り、そちらの名義で購入する」
という方向で固まりかけていました。



物件が決まってから慌てて走り出す



我が家がこの物件を購入できることは確定しました。


「購入名義をどうするかはお任せします」
と売主さんからも融資してくれる銀行さんからも言われました。

(夫の属性や既存法人の実績への信頼のおかげです)


新法人の必要性を意識していたものの、実際に動き出したのは購入が決まってから。

• 会社名を考え
• 設立の書類を用意し
• 手続きを進め

と、バタバタ準備を進めることになりました。




「事前に作っておけばよかった」という気づき

「どうにか間に合いそうかな…」と感じつつも、
同時に “もっと早く動いておけばよかった” という思いがよぎりました。

今回痛感したのは、
「欲しい物件が出る前に、法人だけ先に作っておけばよかった」

ということ。


名義の判断に迷っている間に動きが遅れると、
本来つかめたはずのチャンスを逃す可能性があります。

(——ただ、この「気づき」はすぐに別の形で更新されることになります。)


そして —— 税理士さんの意見は全くちがう方向だった



手続きの準備を慌ただしく進め、
いざ申請…というタイミングで、念のため税理士さんに相談したところ…


いただいた答えは、想像とはまったく違うものでした。

“急いで法人を作らなきゃ”
と思っていた私たちは、少し拍子抜けしました。



「新法人設立は、今じゃなくてまだ2〜3年先で良いですよ」


理由はこうでした。

・ 既存法人は、まだ減価償却による経費が十分に出ている状態。
そのため、新物件の利益が増えても、家族への給与支給などを含め、既存法人の中でまだ利益調整できる余地がある。

・ 新しい法人を作ると、登記費用や毎年の維持コストがかかる


つまり、
“焦って新法人を作る必要はない”
とのアドバイスだったのです。



これを受け、NO.8の物件は既存法人の名義で購入することに決めました。


新法人設立は「今ではない」



税理士さんのアドバイスにより、
新法人の設立は数年先送りにする
ことにしました。


勢いで法人を増やすのではなく、
費用とタイミングを慎重に見極めていくことに。


コスト面だけでなく、我が家のライフステージ的にも教育費の終わりが見えてからの方が安心なので、正直ホッとしています。



終わりに


正解は一つではなく、法人の利益状況や家族のライフステージによっても変わっていくのだと思います。

不動産投資は、相続や次の世代のことまで考えると、
何十年という長い時間軸で続いていく事業です。


その中で、
法人をどう使い分けるかは、大きなテーマのひとつ。


今回の一連の流れを通して、
・ 動きながら迷うことも無駄ではない
・ 迷いの中で得た知識が、次の判断を磨いてくれる

そんなことをあらためて感じました。


まだまだ迷いながらの私たちですが、今回の経験が、同じように

「次の物件、誰の名義で買うべき?」
「法人は複数あったほうがいい?」

と悩む方の、小さな判断材料になれば嬉しいです。




以前、別の視点で「所有者の名義」について頭を悩ませた時のお話はこちらです

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