不動産投資|夫の当直中に、妻がアパート購入を申し込んだら——
勤務医の夫と不動産投資を始めて9年目。
夫の属性を活かして、
実務は私(妻)が担当しています。
先日購入したアパート(NO.8)についての続編です。
この物件は“買い”だと分かった
不動産屋さん(イガラシさん仮名)から届いたメールの資料を見て、すぐに分かりました。
築年数は比較的新しく、
大きな道沿いのアパート。
土地の面積、路線価、延床面積——
確認していくと、
「どう考えても高くない」
値引き交渉も出来そうとのこと、
いい物件だと思いました。
銀行支店長の一言で確信に変わる
「銀行に相談に行ってきます!」
すぐに返事を送り、資料をプリントアウト。
路線価の資料も用意し、その足で銀行へ向かいました。
「ちょっと見ていただきたい物件があるのですが、今から伺ってもいいですか?」
突然のお願いにもかかわらず、支店長が対応してくださいました。
「銀行評価より100万円ほど安いですね」
その一言で、分かりました。
——融資は、通る。
銀行を出てすぐにイガラシさんへ電話を入れました。
「評価は物件価格を上回っています。
融資、通ると思います!」
とにかく早く押さえたかったのです。
「早いですね(笑)
分かりました。売主さん側の業者に伝えます!」
イガラシさんの明るい声を聞きながら、これからどう動くかを考えていました。
買付判断と、夫と連絡が取れないときの我が家のルール
「いい物件があれば買いたいね」
普段から夫とはそう話していました。
問題は、その日は夫が当直で、
翌日の夜まで連絡が取れないことでした。
数千万円の話を、このまま進めていいのか——。
一瞬、迷いがよぎります。
この「すぐに相談できない状況」こそが、我が家の最大の弱点です。
でも、以前の物件購入(NO.7)の時に決めたルールがありました。
「“融資特約あり”であれば、買い付けまでは出していい」
私は迷いを手放し、購入を申し込み、融資の相談を進めることにしました。
“サブリースの解約”も、外せない条件として添えました。
値引きの連絡と、一気に整った条件
その日のうちに現地を確認しながら、考えていました。
「夫に、なんて伝えようか」
翌日、イガラシさんから連絡がありました。
「500万円の値引きで、いかがでしょうか」
大幅値引きが叶った理由
謄本を確認すると、所有者は男性名義のままでしたが、実際の売主様は女性でした。
相続後の整理段階にあり、
名義整理と並行して売却を進めていた案件だったようです。
そのため時間をかけて高く売ることよりも、
「スムーズに現金化すること」を優先されたのかもしれません。
500万円の値引きなら、フルローンに近い形になる可能性が高い。
資金面の不安はかなり軽くなりました。
さらに購入申し込み後、資料が揃う中で思わぬプラス材料も出てきました。
それは、大手ハウスメーカーの施工だったことです。
いまは建築費がかなり上がっているため、
「同じものを、今からこの価格で建てるのは難しい」
そう考えると、今回の価格はやはり割安でした。
決済の場で触れた「建物の記憶」
決済の場で売主さんからお話を伺い、
ご自宅も同じハウスメーカーで建てられていることが分かりました。
ご自宅建築後に建てたアパートは内装にもこだわり、
世帯ごとにテイストを変えているとのこと。
現在は入居中で中を見ることはできませんが、
今からとても楽しみにしています。
「こだわって建てたアパートなので、価値を分かってくれる方に購入してもらえて嬉しいわ」
売主さんのひと言が印象的で、
「——大切にします」
とお答えしました。
それでも「利回り」への迷いは残った
ここまで条件が揃えば、買わない理由はありません。
ただ——
ひとつだけ、引っかかる点がありました。
それは、利回りの低さです。
家賃からローン返済をすると、手元に残るキャッシュは多くありません。
我が家の不動産投資は、
キャッシュフロー重視というよりも「資産価値のある物件を選び、返済によって資産を積み上げていく」スタイル。
いまは夫も、納得してくれています。
それでも、ふと頭をよぎります。
「またキャッシュフロー出ないじゃん」
夫にそう言われるかもしれない。
でも——
私は、この物件には“買う理由がある”と判断しました。
それは、銀行評価が高く、次の融資余力にもつながる物件だったからです。
単体の収益は大きくないものの、
次の融資を引ける状態をつくるという意味で、ポートフォリオ全体の底上げになると考えました。
キャッシュフローが少なくても、返済によって純資産は確実に積み上がっていく。
そのことを、これまでの返済実績を見せながら
「この物件を買うべき理由」として夫にプレゼンしよう。
そんなふうに考えていました。
夫にどう伝えるか
「アパート購入、申し込んだよ」
その言い方は良くないな——。
私の一存で決めたように受け取られてしまうかもしれない。
夫の同意をもらうことは、銀行融資と同じくらい重要なのです。
夫への伝え方には慎重になりました。
だから私は、
「イガラシさんから、いい物件を紹介してもらえたの。
支店長も前向きで、
融資してもらえるかも!」
そう伝えることにしました。
思いがけない夫の反応
当直明けに帰宅した夫に話すと、
返ってきた言葉は——
「やるじゃん、よっ社長!」
そして、
「融資してもらえるといいねぇ!」
という一言でした。
⸻
あれ?
「どれ?まず資料を見せて」
と言われるかと思ったのに……
そういう感じ……?(笑)
⸻
そして、ふと聞かれました。
「お!これ、noteに書く?」
「うーん……書くかも(笑)」
そんなやり取りをしながら、
そのまま任せてくれたことに、ホッとした気持ちになりました。
いつからこんなふうだったかな。
やっと、信頼してもらえるようになったのかな。
これまでの道のりを思い出し、
思わずニンマリしてしまいました。
確信、そして承認へ
数日後——
銀行からの承認の連絡を受けて、
夫と一緒に喜ぶことができました。
「購入まで何事もありませんように」
祈るような気持ちで過ごし、決済の日を迎えました。
「夫不在で連絡がつかない時、どうする?」
ルールを決めたNO.7の話はこちらです
サブリースについては、別記事で少し詳しく触れています。
