不動産投資9年目|私たちが気づいた「増やす」から「活かす」へ
勤務医の夫と不動産投資を始めて、今年で9年目。
前回は、税理士さんのおすすめ(築古木造)と銀行のおすすめ(築浅RC)が真っ向から矛盾し、
「高所得な勤務医が個人名義で買って節税することの難しさ」を書きました。
シミュレーションの数字を見て、「やっぱり節税なんて無理か……」とガッカリしている夫に、私はひとつ提案をしています。
「じゃあ、しばらく買わなければいいんじゃない⁉︎」
「手元に現金がない」という感覚の正体
確かに、今の私たちの普通預金口座を見ると、数字は決して多くありません。
「手元に現金がない」という感覚は、正直に言って私にもあります。
でも、少し立ち止まって考えてみたいのです。
• 不動産(法人で複数物件・私名義で1戸)
• iDeCo / 小規模企業共済/ 経営セーフティ共済
• 生命保険/ 定期預金
……あれ? 資産はある。
ただ、あちこちの箱に形を変えて「固定化」されているだけなんですよね。
「貯まっていない」のではなく、「形を変えて確実に積み上がっている」。
そう気づいたら、気持ちが楽になりました。
子どもの学費への不安と、夫の焦り
もちろん、子どもの学費はやっぱり気になりますし、不安もあります。
これから先、あといくらかかるのか。
まだ終わりは見えていません。
夫はもともと慎重な人なので、
「もっと働かないと」
「もっと増やさないと」
「もっと節税しないと」
という方向に、どうしても思考が向きがちです。
「いつまでも今のペースでは働けない」
その気持ち、よく分かります。
でも——。
ここまで来たら、なんとかなると思う
私たちは無計画にここまで来たわけではありません。
物件も、iDeCoも、共済も、保険も。
夫婦でコツコツと積み上げてきました。
バラバラに見えても、今ではそれぞれにちゃんと意味を持って機能しています。
今の私の本音は、
「以前ほどお金の不安に振り回されなくなった」
という感覚です。
不安がゼロになったわけではありません。
でも、夫婦で積み上げてきたものを振り返ると、
「焦って次を買わなくても大丈夫」
と思っています。
夫の体力と、高収入のトレードオフ
夫が高年収であることは、本当にありがたいことです。
でも、その収入を守るために体力を削り続け、忙しさでイライラしたりするのって、どうなんでしょうか。
夫は最近、「疲れが取れにくくなった」と言っています。
「働いても働いても税金で持っていかれる」と感じているのなら、
少し仕事を減らしても、実は手取りへの影響は思ったほど大きくないのでは?
と、最近の私は思っています。
勤務先との兼ね合いや患者さんのことがあるので、
希望通りに調整できるとは限りません。
それでも、
「仕事は、減らせるのなら減らしていいんじゃないかな?」
そんなことを考えるようになりました。
資産は、使うために積み上げてきた
専業主婦だった頃の私は、お金を使うことに遠慮や罪悪感がありました。
自分の給与所得がなくなったときの心細さを、夫は知らないでしょう。
だからこそ、不動産投資を始め、法人から自分名義の給与を出せるようになった今、当時の不安はきれいに消えました。
「自分の名前で入ってくる収入がある」――それは、私に十分な安心感を与えてくれています。
だから、過去の苦い思い出も笑って振り返れます。
子どもたちが小さい頃は、
ただただ仕事に全力の夫を気遣いながら、ワンオペ育児の日々。
不動産投資を始めてからは、夫に
「キャッシュフローの出ない物件なんて持っている意味がない」
などと怒られて
「えー⁉︎」
となったこともありました。
(本人はすっかり忘れていますが。笑)
でも今は、
「ようやくここまで来られたね」
と笑って話せます。
教育費を確保することも大切ですが、これからは少しずつ「自分たちが使う」ことも、考えていきたいのです。
固定化された資産を活かしながら、自分たちの楽しみにもお金を使っていきたい。
私たちは節税の数字より、手元に残るキャッシュの額より、
「今の生活をどう豊かにするか」を、もっと大切にしていい時期に来ているのではないでしょうか。
「増やす」から「活かす」へ。次の10年の設計
私たちはこれまで、
「どう増やすか」
を中心に考えてきました。
いい物件はないか。
融資は引けないか。
節税できないか。
でも最近、私は少し考えが変わりました。
増やすことは大事。
だけど、それはいつか使うためだったはず。
家族で旅行に行くこと、
夫が少し仕事を減らして体を休めること、
親に会いに行くこと、
そういう時間のために、資産を積み上げてきたのではないでしょうか。
前回も書きましたが、
不動産投資は、税金を減らすゲームではなく、最終的に資産と現金が残るかどうかです。
そして今の私たちに付け加えるなら、
資産と現金がいくら残るかどうか、だけではなく——
それを『いつ、どう使うか』
が、私たちの次の10年のテーマなのかもしれません。
当の夫は、これだけの話をしてもまだ「もう1棟くらい」と言っていますが(笑)
不動産投資で生活が苦しくなりすぎないように。
無理せず、焦らず。
私たちも少しずつ、「増やす」から「活かす」へシフトしていきたいと思います。
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みなさんのご家庭では、資産の”増やす”から”使う”へ切り替えたのはどんなタイミングでしたか?
過去の「キャッシュフローの話」はこちらです。
