新書好きは見るべき『倉田新書大賞2025』
3/23(日)『リップグリップの出典 pre. 倉田新書大賞2025』を見に行きました。

【イベント概要】
倉田新書大賞の発表&解説
スケベ大学の著書を脱稿したばかりの岩永さんへのインタビュー
【リップグリップの出典とは】
マセキ芸能社所属の京都大学卒コンビ・リップグリップさんが、 同じく京大卒の作家・クシロさんと共に、1つの"出典"を参考資料として紹介しつつ、 話を広げていくネットラジオ
去年は、配信で拝見したのですが、今回は会場へ向かいました。
前回は焼うどんアンチの岩永さんが、焼うどんを食べた瞬間に声を持っていかれたことを強く覚えています。そのせいか、すっかり倉田さんが倉田シウマイへ改名したのを忘れていました……食べ物の名前仲間なのに……
焼うどん。私は普通に食べますし作りますよ。ソースじゃなくて塩胡椒で。冷凍うどんがあればすぐにできるので便利です。
リップグリップのお二人はそこから皿うどんへ話が飛んで行ったのですが、確かに皿うどんは意味分からないと思います。お皿に乗せたら全部「皿○○」になってしまうという意見には納得できますし、うどんでもないし。変な食べ物です。
焼うどんのことになると声が大きくなる岩永さんは面白いので度々発生するイベントにしてほしいと思います。

前回のスペシャルメニューは焼うどんでしたが、今回は「ソース焼きそば」でした。ソース焼きそば目玉焼きが1つ乗るだけで一気に豪華になります。いいですね。

あとはスペシャルドリンクとして「スカイブルースイートデリシャス(ソフトドリンクorアルコール)」が用意されていました。

肝心の「倉田新書大賞2025」に選ばれた新書は以下の通り。選考基準は「新書初心者にもおすすめできる新書」です。
【倉田新書大賞2025】
第1位:『人生のレールを外れる衝動のみつけ方』
第2位:『東大ファッション集中講義』
第3位:『バッタを倒すぜアフリカへ』
第4位:『哲学史入門Ⅰ Ⅱ Ⅲ』
第5位:『カレー移民の謎』
第6位:『「好き」を言語化する技術』
第7位:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
第8位:『論理的思考とは何か』
第9位:『ネット怪談の民俗学』
第10位:『テクノリバタリアン』
そして本家の「新書大賞2025」はこちら。
本家【新書大賞2025】
第1位:『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
第2位:『日ソ戦争』
第3位:『歴史学はこう考える』
第4位:『論理的思考とは何か』
第5位:『働くということ』
第6位:『三井大坂両替店』
第7位:『就職氷河期世代』
第8位:『学力喪失』
第9位:『「"右翼"雑誌」の舞台裏』
第10位:『ケアの倫理』
新書を読み始めてやっと1年ちょっと経ったぐらいの私からすると、「倉田新書大賞2025」に選ばれた新書の方が興味をそそります。読みたい。タイトルが柔らかくてとっつきやすい。シンプルに面白そうだと思いました。めちゃくちゃ初心者です。
そして『バッタを倒すぜアフリカへ』『哲学史入門Ⅰ Ⅱ Ⅲ』『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『ネット怪談の民俗学』は実際に読んで面白いと感じたので納得のランクインです。

『バッタを倒すぜアフリカへ』は、新書というよりエッセイで読みやすい上に感動できます。新書で感動ってなかなか無いです。さらにバッタの話はさておき「ティジャニ」という人物で1章使ってしまうところもウルド先生らしくて面白い。できれば前作も読んでほしいですね。

『哲学史入門Ⅰ Ⅱ Ⅲ』は、インタビュー形式なので哲学の知識がない私でも読みやすい新書でした。この新書を読んで何を学んだかと言われればカタカナの言葉を覚えるのが苦手すぎて全くなんですけど、哲学の面白さは十分伝わりました。Ⅲをまだ読んでいないので早いところ読みたいです。

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』は、分かりやすい順番で話が進んで行く感じが脳の理解を妨げなくていいと思います。最初タイトルを見たときは「まあ、働いているからだよな~」と思ったのですが、労働史と読書史が書かれていて興味深かったですね。度々、映画『花束みたいな恋をした』について触れているので、見ておけばよかったと思いました。読み終わった今もまだ見てないんですけど。

『ネット怪談の民俗学』は、知っているネット怪談ばかりだったのでめちゃくちゃ面白かったです。今の中高生あたりは「きさらぎ駅」ぐらいしか知らないかもしれません。かなり上の年代の人も知らない可能性があります。倉田さんもおっしゃってましたが、新書大賞を選ぶ大人には刺さらないでしょう。でもめちゃくちゃ面白いんです。
『人生のレールを外れる衝動のみつけ方』『哲学史入門Ⅲ』『カレー移民の謎』『「好き」を言語化する技術』は積読になっているので、今すぐ読みたい気持ちではあります。やらなければならないことが多すぎて手が回っていないのですが……
本家と比較するとやっぱり本家の新書大賞は新書のプロ(偉い賢い大人)が「プロが選ぶならこれでしょ~」「(たくさん読んできた上で)この新書は面白い」と決めた感じがします。新書プロなら大賞に選ばれた新書を読もうと思うかもしれません。
しかし、「なんか大賞が発表されたらしいよ。」「最近新書を読み始めました!」「新書が気になってます!」という人にとっては正直響かないと思います。まあ、新書を知らない人に新書を知ってもらうための賞ではないのでそりゃそうなんですけど。

私的には「倉田新書大賞2025」の方が「あ~書店で見たけど読んでなかったんだよね~ランクインしてるし読んでみよ。」となったので、本家と同じぐらい大きくなってほしい。新書好きを増やすならなるべきだと思います。
倉田新書大賞の方がしっくり来るのはやはり私が倉田さんと歳が近いかつ新書初心者だからだと思います。私みたいな人は多いでしょうし、そういう人に新書を知ってもらうために倉田さんの存在は重要です。
私がもし、新書界で有名な人に倉田新書大賞と同じランキングを教えられたとしたら、「あ〜そうなんですね〜。」と言って読まない可能性があります。
つまり私にとって倉田さんが選んだという付加価値が重要なポイントになっています。私が倉田さんのことを好きだからというのもあるのですが、それだけではなく倉田さんの着眼点や言葉選び、声のトーンが聞いている人の「その新書読んでみたい!」を引き出します。
倉田さんきっかけで新書を読むようになった人はみんなそう思っているはずです。そういう力が倉田さんにはあります。
最終的に三宅 香帆さんが新書大賞を狙って『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を書いたように、倉田新書大賞を目指して新書を書く著者が出てきてほしいとすら思います。倉田さんが新書を書いて自分を1位にするとかでもいいんですけど。
あと「ちくまプリマー新書」と「岩波ジュニア新書」について。
ちくまプリマー新書は『友だち幻想』『悪口ってなんだろう』『客観性の落とし穴』を読みました。岩波ジュニア新書は『翻訳に挑戦! 名作の英語にふれる』を読みました。どれもとても面白かったですし新しい発見を得られました。
大人でも普段新書を読まない人は「ちくまプリマー新書」と「岩波ジュニア新書」からの方が読みやすいと思います。おすすめです。

「新書を読むような子供がジュニアとついているものを手に取るかな?(意訳)」といっていたのは倉田さんだったでしょうか?違ったかもしれません。
正直私が中高生だったら「ジュニア」と書かれた本は手に取らないかもと思ったりします。「岩波ジュニア新書」より「岩波新書」の方がなんかカッコいいですし、ちょっと背伸びしたい年頃ですしね。
『バッタを倒すぜアフリカへ』、『あんかけ焼きそばの謎』など続編が新書大賞に選ばれにくい感じ、なんかもったいないですよね。『哲学史入門Ⅰ Ⅱ Ⅲ』も難しい。
だからと言って1冊にまとめてしまうとページ数もお値段もびっくりする形になってしまいますし読み手のハードルも上がってしまいます。新書大賞が全てでは無いとはいえ、ちょっと寂しいです。
なんか「埋もれちゃってる新書ありませんか?」という気持ちになります。

そして「倉田新書大賞2025」の後は、スケベ大学の著書を脱稿したばかりの岩永さんのターンへ。
スケベ大学が分からない方は各々調べてください。私はスケベ大学の学生ではないのであまりよく分かりません。
私はバキ童チャンネルの「レンタルぶさいく救出編」「藤子・F・不二雄の短編を語る」などを経て、「東大・京大卒に受験エピソード」を開いたところ、リップグリップではなくスケベ大学学長で来てしまった岩永さんとぶつかりました(?)
そこから私は今日まで来ているので、岩永さんがスケベ大学の学長で良かったです。
好きを追求すればなんだって大きなことに繋がると思います。しかし私にはそこまでの熱量を持てるものがなく……本業で芸人をやりながら学長を務めるのは凄すぎます。

岩永さんは話しているとき、純粋に楽しそうです。スケベな話を嫌悪感なく聞かせられる人ってそうそういないので凄い才能だと思います。表面のスケベだけじゃないのも大きいのでしょう。もう「あっぱれ」ですね。プレゼンもうまいですし声も聞きやすいです。
『ヘンタイ・プリズン』が面白そうだったので買おうかと思ったのですが、良いお値段だったので目を逸らして新書を買いました。元々ゲームをしないですしね。

私は会場だったNaked Loft Yokohama(ネイキッド ロフト ヨコハマ)のことを、客が演者の腹をパンパンにさせる場所だと思っている節があります。
Naked Loft Yokohamaでは飲食しながらイベントを楽しめ、客から演者へ差し入れも可能です。その結果、あっという間にステージ上の机は食べ物で溢れ返ってしまいます。一瞬、動物園の餌やりが頭をよぎりますが、これは失礼です。よぎってません。
前半は、倉田さんがメインで喋っていたので岩永さんがずっともぐもぐしてました。なかなかステージにいる人の食事風景を見ることがないので不思議な感覚です。私も焼きそばをもぐもぐしながらお酒を飲みながら見ました。
バンドをおっかけまわしていた時は、開演前と転換中、終演後にアホみたいな量のお酒を飲んでいたので懐かしいです。久々に2杯だけですがお酒を飲みながら楽しみました。
リップグリップの出典はこちらから
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