見出し画像

音楽と私(現在)

※続き物です。音楽とわたくし(小学生編)、(放送部編)、(軽音部編)に続くお話になります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ぼっち・ざ・ろっく」という作品をご存じだろうか?
コミュ力ゼロだけど、ギターが上手い女の子がバンドを組んで成長していく物語。
アニメ版になるのだけど、初ライブの描写がエグい。
人前でバンド演奏をした事がある人は観てみて欲しい。
絶妙に各メンバーの音が合ってないあの不協和音感。それをどうにかしようとして空回る無力感。そして演奏を聴いて興味を失う観客達を前にどうする事も出来ない絶望感。
地獄だ。
背中に悪寒が走る。
私はそのシーン、トラウマが蘇って観ていられなくなり早送りした。

私の初ライブは大体そんな感じ。
一言で言えば失敗。
30分が永遠に感じられるLIVEだった。


翻って放送部の映画は大成功だった。
約束通り音源は借りることが出来て、お客さんのは入りは上々を越して盛況、評判も良かった。
因みに私も結構褒めてもらえて、その後一ヶ月くらい声をかけてくれる人も居たりして、ちょっとした有名人だった。不良役の子には負けたけど。高校生に失禁のインパクトはデカ過ぎる。

でも、私の心はそれで晴れていたかというと、そんな事もなく曇天だった。
原因は勿論LIVEの失敗。
それが尾を引いていた。
私はLIVE1週間前に入った只のお手伝い。
練習も1週間しかしていない。
だけど悔しかった。
幼い頃ピアノを習ってた時には無かった感情。あの時は課題曲が弾けなくても全く悔しくなかった。
「こんな難しいの出来るわけないじゃん」と文句ばっかり言っていた。
努力もしてないのに。
今回はたった1週間の練習だけど、私は本気だった。そしてその私の本気の努力が否定された気がした。
あの時は母にやらされていたから、何処か人ごとだったのかもしれない。
でも今は私の意思で音楽やりたい。


翌年の文化祭で私は3バンドで演奏する事になる。
それぞれ、2バンドでベース、1バンドでキーボードとギター。
演奏も盛り上がり、高3の文化祭LIVEは我ながら良い出来だった。
その後は一番好きだったベースを大学では弾くようになる。別にプロを目指してたわけではない。単純に弾くのが楽しかったから続けてた。
社会人になりたての頃、同期でバンドを組んでドラムをやった。LIVEはした事ない。練習スタジオで合わせるだけだったけど、楽しかった。
今は特に何もしていない。
聴く専門。あとはたまにギターを爪弾いて遊ぶくらい。愛機はEpiphoneのCasino。(ビートルズの御三方が使ってるやつ。リッケンバッカーじゃない方)
フルアコースティックだからアンプに繋がずに生音でも弾いてても気持ちが良い。

昔はピアノが大嫌いだった。
でも今はそのピアノが大好きだ。
そして、野生児だった私を見て、どうして「この子にピアノを習わせよう!!」と思ったのかは知らないけど、母には感謝してもしきれない。あの時あなたにピアノを習わせられてなかったら今の私はいないから。


今日も私は音楽を聞く。
嫌いだったピアノが鳴る音楽を。
あの時を思い出しながら。

----------------------------------------------------------------------
今回音楽について書こうと思ったのは、mashiroさんの記事で日食なつこさんの「水流のロック」を聴いて、「そういえば私、昔ピアノ大嫌いだったな」って思ったのがきっかけでした。

それともう一つ、丁度その時期観ていた違国日記というアニメが、私には物凄く刺さってしまっていて、その主題歌がピアノで弾かれてる&劇中に主人公が軽音部で歌ってる場所が、高校時代の私が演奏した所に酷似していて当時の記憶が蘇ってきた事もあって、もうこれは書くしかないなと。
GWの帰省日記で高校からの自宅の道をバイクで走ったのも、忘れてる記憶をもう一回思い出したかったからでした。

0:44の椅子の座り方が、まんま私がPCを弄る時の体勢なので親近感を覚えて笑う。

中庭でのLIVE風景。
違国日記は今年読んだ&観たコンテンツの中で今の所私の中ではベストの作品。もし観られる方が居たら、最終話まで観た後、1話のAパートまでで良いから見返して欲しい。本当に良かったって思えるから。


でもまだ響けユーフォニアム劇場版を観ていないから、すぐに順位がひっくり返るかもしれない、、、


まぁ結局何が言いたかったかと言うと、嫌いなものや苦手なものがあっても、シャットダウンする必要はないのかなって。
別に辞めてもいいと思うし、距離を置いてもいいと思う。
でも完全に絶ってしまうと、未来の自分の可能性を摘んでしまうかもしれないから勿体ないなって。
昔、音楽が嫌いだった人間が、音楽を好きになったお話でした。

いいなと思ったら応援しよう!