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音楽とわたくし(放送部編)

※続き物です。
音楽とわたくし(小学生編)が前編になります。

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高校2年生のある日、友達に頼まれた。


「キーボードやってよ!」



多分何かの拍子に「昔ピアノをやっていた」事をその子に言っていたんだろう。
この一言で私の人生は変わった。



皆さんは学校の行事で一番思い出に残ってる行事はなんだろうか?


部活動の最後の大会? 
定期テスト?
修学旅行?
体育祭?
球技大会?
えっ何?バレンタインデー?
リア充は爆発しろ。


そう言う私は、子供時代生粋の野生児だったからか球技がめちゃくちゃ得意だったので、「球技大会!!」、、、と言いたい所だけど、ぶっちぎりで文化祭。



私は高校時代、中学時代のスパルタ運動部に嫌気がさして、放送部に入っていた。
(そもそも、私の高校の運動部はIH常連の部もあったりしてスポーツ推薦の人が入る場所。それ以外の奴は勉強しろ!というスタンスの学校だったので選択肢も無かった。)


その放送部が文化祭で出そうとしてた出し物が映画。





主演、私。





、、、なんで?
多数決。
演劇部に頼むのは?
演劇部も文化祭公演あるから無理。
えっ?マジ?
マジ。
しゃーねぇ。やるか。




まぁ兎に角、主演、私。
当然演技なんてしたことないから、始めは右手と右足が同時に出るようなベタな緊張をしていたけど、徐々に慣れてくる。
映画作りは中々難しかった記憶がある。
同じ演技をカメラの角度を変えて再度撮ったり、日の傾きを考えて、撮ったりしなきゃならない。
撮った後に「あっ、これ前のカットと明るさが全然違うから曇りの日に撮り直しだわ」みたいな事が頻繁にあった。まぁ部員全員映画作りは初心者だったから仕方ない。
すぐに撮り直したくても周りの状況に左右されたりする。
「バトン部が居るから今は撮れない!」
「野球部の変な掛け声入った!!」
「ヘリコプター来た!!!」(自衛隊基地が近かったから頻繁に来た)
とか。


他にも色んな問題が起き続けるけど、何とかこなす。結構大所帯の部活だったけど、てんやわんや。
血糊はアラビックヤマト糊と食紅で作った。
不良が謎の現象に怯えて失禁するシーンは伊藤園の濃いお茶を使ってディティールにも勿論拘わる。
駄目押しラスト、川辺での涙のシーンはチューブ辛子を直でいって涙を誘い、頬を伝わる涙を完璧のタイミングで出す!
成功!
やった!!
クランクアップ!!!



全部で35分位のドラマだったけど、やり切った。
大人になった今、当時の映像は絶対見たくないし、確実に黒歴史だけど楽しかった。
多分高校時代2番目に楽しかった出来事だと思う。
スケジュールは滅茶苦茶きつくて、顧問の先生にお願いして2日学校に泊まらせて貰ったのもいい思い出。(本当は多分ダメ。これはきっと夢の話。)
言い出しっぺで監督兼シナリオ兼編集の友達はもっと凄くて、5日泊まってたけど(勿論、これも夢の話)。
私は主演&カット割り担当だったから、撮り終わった後は、撮り直しがなければ暇になる。


編集をしていて、問題が出た。
映画の最後といえば、エンドロール。
そのエンドロールに流す曲が欲しい。
でもフリー音源じゃ味気ないし雰囲気が出ない。
というか、全く合わない曲しかない。
無音は、、、なんか嫌だ。



youtube全盛期の今でこそ、フリー音源は山のようにあるけど、良いものが当時はあまりなかった。
全国の放送部映像コンペに出す予定だったから、著作権のある曲は使えない。
とは言え、今手持ちのフリー音源は作品の雰囲気を壊すものばかり。
どうしたもんか。
そういえば、友達にガチでバンドやってる子がいる。
確かコピーもするけどオリジナルもやってたはず。
その子に頼もう!!
オリジナル曲が何曲があるはずだから、合うものを借りよう!!
我ながらいい案。
今日も冴えてるぜ!!


放課後違うクラスだった友達に曲を借りれないか話をつけに行く。
「別にいいよー」
やりぃ!!

「あっ、でもお願いがあるんだけどさ、」
で、その見返りとして返ってきた台詞が冒頭の台詞。

「キーボードやってよ!」


この一言で私の音楽好きが始まったと言っても過言ではない。
(つづく)


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