モテたくて始めたネズミ講、借金まみれの結末|モテ迷子の末路【後編】
こんにちは。でぃーけーです。
はじめに
モテるためには金が必要?
いや金があればモテる?
そんなモテるために足掻いた男の話。
前編はこちら
前編では。色々あって女の子にモテる為には金が1番大事だと"氣"づいてしまったケンタ。
ケンタが金持ちになるための第一歩、それは
ネズミ講と情報商材のコンボだった。
むかしの遊戯王で言えばデビルフランケン+巨大化+青眼究極龍並の破壊力だ。
そしてケンタのライフは0になった。
ネズミ講で地元を追われる
まずネズミ講(名前は言わないけど例のアレ)を始めた。商材は怪しいサプリとか浄水器とか。
久しぶりに連絡して来たと思ったら、怪しいサプリだの浄水器だのを売り込もうとしてくるのである。
(私も一度営業されてイラッと来たので強めに肩パンした辞めるように注意した)
こんなこともあり地元での評判は最悪だった。
ほぼ詐欺師みたいな扱い。
(私からするとケンタに詐欺みたいな賢い真似出来ないし、騙された奴も同じくらいバカだろと思ってたけど)
最もやらかしたのは、ケンタは主に地元の後輩たちに営業をしていたのだが、たまたまその中に"不良"の先輩の妹が混ざっており実家まで来て詰められたらしい。
これがきっかけとなり、ケンタは地元を離れて一人暮らしを始めた。
まあ離れたといっても都内から都内の移動だったけどね。
販路を失ったケンタが次に目をつけたのがネットで流行っていた情報商材だ。
“月収7桁”“自由なライフスタイル”の末路
当時は"高額の塾"が情報商材のメインだった。
(秒速で億稼ぐ人とかせどりで月1千万円みたいな)
ケンタも例にならって「好きなことして生きていくとか」「月収7桁、自由な人生」みたいなアホなことばかり言っていたので、いよいよ末期だなと思った記憶がある。
そのうちFacebookとTwitterには、ヴィトンの紙袋に高級時計みたいな投稿と馬鹿が馬鹿に向けた意識の高い御言葉が並んでいた。
「知識に投資できないやつは、これから生き残れない」
「選ばれし者になる覚悟はあるか?」
みたいなやつ。
(テメェは選ばれなかったから不動産屋で働けなかったけどな)
そして突然、SNSで女の子との"匂わせ"を始めた。
寿司屋のカウンターで隣に座る女の手だけ写し込むみたいなやつね。
本人は金を持てば女も自由自在みたいなことも書いてた。
(1枚もちゃんとしたツーショットの写真がなかったので察してはいたけど)
まあ賢い読者の皆様なら察しはつくと思いますが、ほとんどがキャバ嬢との同伴とかアフターだったみたい。
この頃、私とケンタも以前ほど会うこともなくなっていたが、ケンタから電話が来た。
「どうしても会いたい」と。
"キラキラ"の裏側
久しぶりに会った日のケンタはSNSの中のケンタと違い、落ち着きがなくイライラしていた。
さすがにもうVシネスタイルではなく、紺のジャケットに白T。
待ち合わせ場所の上野のもつ焼き屋が嫌だったのか顔を顰めていた。
私「おー久しぶり、SNS見てると調子良さそうじゃん」
ケンタ「あぁ」
呼び出しといて機嫌が悪いみたい。殴ろうかと思った。
その後も「あぁ」とか「うん」とか気のない返事ばっかりするので帰ろうかと思っていたら、ようやくケンタが自分から本題を切り出した。
ケンタ「ちょっとでいいんだけどさ、金貸して欲しいんだ。頼む。」
私「なんで金ないの?派手に遊んでたじゃん」
そこからケンタは死にそうな顔で語り始めた。
"キラキラ勝ち組ライフ"の裏側を。
ネズミ講のやらかしで地元を追われたケンタは、とにかく金の稼ぎ方を調べていたらしい。
自分を詐欺師呼ばわりした地元の奴らを見返したいとかあったんだと思う。
そんな時に"出会って"しまったらしい。
FacebookやTwitterで、高級車に乗りブランド物を身につけ、女を侍らす男を。
その男は
自分と同じで
・学歴なし
・イケメンでもない
・得意なこともない
そんな”何者でもなかった男”が、0から金を稼いで成り上がるストーリーを熱く語っていた。
ケンタは、それに“感動してしまった”らしい。
この人が出来たなら自分もやれるかもしれない。
一発逆転を狙える。
(人生において一発逆転狙う奴はだいたいダメです)
すぐにその男の主催する高額塾に申し込んだ。
入会金?もちろん借金した。
これは未来への投資だ。
塾の教えについて、ケンタは色々説明していたが、要約すると
"金持ちのフリをして強い言葉を並べてバカを騙せ"だ。
(あ!これウシジマ君で出たところだ!ってなるやつ)
ケンタは素直にその教えを信じた。
いや信じすぎたのかもしれない。
SNSでは「遊びが仕事」「月収7桁」といったテンプレで埋め尽くされ、#勝ち組 だの #自由なライフスタイル だの、誰が信じるんだよクソバカ野郎って内容が日々流れてきた。
でも最初は良かったみたい。
借りた金もあったし、少しは"商品"も売れたらしい。
でもご時世的にもこの頃から"情報商材=詐欺"みたいな風潮が生まれていた。
("秒速で億稼ぐ人"も逮捕されたりしてたしね)
すぐに売れなくなり、残ったのは借金だけだった。
トータルの借金はこの時点で300万近くだったらしい。
実質無職のケンタには到底返せない。
バカなケンタでも気づいた。"終わった"と。
いまはとにかく借金の催促が厳しい。
家賃も光熱費も払えていない。
クレカのキャッシング枠も使い果たした。
あのクラブの帰り道と同じ泣きそうな顔でケンタは続けた。
ケンタ「いくらでもいいから貸して欲しい、絶対返すから」
みんなならどうする?
貸す?貸さない?
どう考えても返ってこない"死に金"。
― この後の選択が、私とケンタの”最後の接点”になると思っていた─
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