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絵本の読み聞かせ、うちには「声」が存在しない

声のない絵本の時間

絵本を開く。

声は、出さない。

かわりに両手と顔を使う。

聞こえる家庭の読み聞かせは、たぶん「声」が主役だと思う。

うちは違う。

声のかわりに、手話と身振り、そして顔の表情が全てだ。

まだ息子は2歳。

童話をじっと聞いてくれるような聞き分けはまだない。

だから絵本も、簡単な内容のものがメインだ。

大袈裟に、でも雑にはしない

それでも読み聞かせの時は、変わらず本気を出す。

一番のお気に入りは「きらきら(あかちゃんごきげん)」という絵本。

最初のページは、白い点みたいな小さな星がいくつも描かれているだけ。

ページをめくると、その星たちが金色に輝く。

これを手で表現する。

最初は、手をすぼめて、ぽん、ぽん、と静かに開く。

まだ光る前だから、動きも控えめに。

ページをめくった瞬間、手を思いっきりバッと開く。

これを何度も繰り返す。

たまに、開いた手を息子の体にポンポンと当てる。

それだけで、もう大笑いしてくれる。

同じ場面で、毎回笑う。慣れてきた今、親がどういうアクションをするかわかっているので待ち構えている時もある。それが可愛らしい。

絵本の中身より、多分こっちの手の動きを見て笑っている日もある。

絵本を「読む」というより、絵本を「使って」親が全身で表現している感じに近い。

読み聞かせより、自分でめくりたい年頃

とはいえ、息子は今、絵本を自分でめくって見る方が好きな時期に入っている。

親が読んで聞かせるスタイルは、まだ本人の中で優先順位が低い。

部屋の片隅には、いつか読ませたいと思って買った「世界名作絵本」の本が、開かれないまま眠っている。

これらが活躍する日はもう少し先になりそうだ。

保育園や図書館で気づいたこと

保育園や図書館で、手話を使って絵本を読み聞かせると、聞こえる子供たちも興味津々でこっちを見てくる。

声を出さずに、手と顔だけで物語が動いていく様子が、単純に「面白いもの」として映るらしい。

ただ、その様子を見た親御さんの中には、ちょっと不審そうな顔で子供をやんわり引き寄せる人もいる。

まぁその気持ちもわからなくもない。

見慣れないものへの反応としては自然だと思う。

でも同時に、こうも思う。

小さい子にとっては、まだ言葉より視覚情報のほうが、単純に楽しいのかもしれない。

声を聞き取る力より先に、動きを読み取る力の方が育っている時期があるんじゃないか。

そう考えると、手話の読み聞かせは案外どの子にも刺さる余地があるのかもしれない。

うちの読み聞かせは、静かなのに一番騒がしい。

そんな家の絵本時間の話。


寝ない息子、大人しくなったので寝ているかどうかを確認しようとすると・・・。いつも悪戦苦闘しているパパの話はこちらの記事を。

デフファミリーとは?と気になった方はこちらもぜひどうぞ。

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