見出し画像

【第1部】『冷静すぎる証言』に、人はなぜ違和感を覚えるのか?

みなさんこんにちは!
行動心理士の僕です。

今回は、海外で大きな話題になったある殺人事件について取り上げます。

事件の概要

簡単に説明すると、ある男性が、親友の元妻を刺殺、しかもその刺傷は35カ所に及びました。

しかし、この事件が異様だったのは、「殺害方法」だけではありません。

彼自身が法廷で、本人が殺害を認めており、その証言では驚くほど冷静に、かつ、淡々と出来事を証言しております。

通常、人が極限状態を語る時には、

  • 恐怖

  • 後悔

  • 混乱

  • 葛藤

そういった感情が、言葉だけでなく身体にも滲みます。

しかし今回、僕が強く感じたのは、「この人、感情がない」というより、「感情の出る場所が普通と違う」という違和感でした。

しかも彼は、

少女を救うためだった

という構造で語ります。

ここが、この事件をさらに異様にしています。

今回はまず、なぜこの証言が普通じゃなく見えるのか?

ここから、行動心理学と非言語コミュニケーションの視点で整理していきます。


⚠️注意⚠️

ここで紹介する仕草や表情は、「必ず嘘をついている証拠」ではありません。

心理学者ポール・エクマンの研究では、怒り・喜び・悲しみ・恐怖・驚き・嫌悪といった基本感情は文化を超えて普遍的に認識されるとされています。

ただし、単一の仕草だけで真偽を断定することはできません。

重要なのは、

  • 「流れ」

  • 「複合(クラスター)」

  • 「どこで感情が出るか」

を見ることです。

そして目的は、相手を理解すること。

真心が大事であることを忘れないでください。

1. 異様に冷静な証言

まず最初に、違和感を持ったのがこれです。

極端に落ち着いている

彼は法廷で、

  • 声量

  • テンポ

  • 姿勢

  • 表情

これらをほとんど崩しません。

どれも一定で淡々と証言をしていました。

通常、人は強いストレス状態では、

  • 呼吸が浅くなる

  • 瞬きが増える

  • 身体が揺れる

  • 声が詰まる

といった変化が出やすいです。

しかし今回の証言では、「制御」の方が先に見える。

ここがかなり特殊でした。

2. 感情が出る場所、出ない場所

今回かなり重要なのがここです。

彼は、

少女が危険に晒されている

という話をするときだけ、

  • 眉が動く

  • 額に力が入る

  • 痛みっぽい表情が出る

という特徴がありました。

しかし逆に、「殺害そのもの」については、

  • 葛藤

  • 悲しみ

  • 嫌悪感

がほとんど出ない。

ここで僕がかなり違和感を持ったのは、

「感情があるか」ではなく、「どこに感情が集中しているか」です。

つまり今回の証言では、

被害者そのものより、「少女を救う物語」に感情が乗っている可能性があります。

ここが極めて重要です。

3. 瞬きが少ない人間

今回もう一つ特徴的だったのが、瞬きの少なさです。

もちろん、瞬きが少ない=危険人物ではありません。

ただ、

  • 法廷という場

  • 殺害認知

  • 極限状況下にある状況だった

という場面を考えると、落ち着きすぎているように見えます。

上記でも述べましたが、通常、人はストレス状態になると、防御反応として瞬きや視線変化が増えることがあります。

しかし今回は逆でした。

極端なことを言えば、ラジオを聴いているみたいな、快適そうにすら見えました。

ここが、多くの人が「なんか怖い」と感じた理由の一つかもしれません。

4. 「語り」として整いすぎている

さらに今回特徴的なのが、語りがあまりにも整理されていることです。

例えば彼は、

「陽気だった」

「沈思していた」

「恐怖していた」

という形で、感情変化を非常に綺麗に説明しています。

ここで人が感じる違和感は、感情を生きているというより、感情を説明しているように見える点です。

つまり、自然に漏れている感情ではなく、整理された語りに見えてしまう構造でした。

ここがかなり大きいと思います。

ここまでの整理

今回見えてきたのは、「感情がない人」ではありません。

むしろ、強く制御された語りです。

また、それは彼の仕事に関係しているかもしれません。

そして僕が一番気になったのは、感情が消えているのではなく、特定の場所に集中していることです。

ここが次回、かなり重要になってきます。

次回予告(第2部)

第2部では、

  • なぜ彼は「自分は正しかった」と断言できるのか

  • なぜ「少女救済」という物語になるのか

  • 「鏡を見られない」という発言の意味

ここを掘っていきます。

そして、「人はなぜ、自分を正義だと思いながら暴力を実行できるのか」というテーマに入っていきます。

出典

  • Paul Ekman「Emotions Revealed」

  • Joe Navarro「What Every BODY Is Saying」

  • Albert Mehrabian「Silent Messages」

  • Joseph LeDoux「The Emotional Brain」

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます!
皆さまの「スキ」やフォローが大きな励みになっています。
もし少しでも「役に立った」「面白かった」と思っていただけたら、ぜひ「スキ」やフォローをお願いします🙇‍♂️

メール相談もぜひご検討ください

もし

  • 行動心理

  • 仕草の読み取り

  • 対人関係

  • コミュニケーション

などについて

「少し聞いてみたいことがある」

という方がいらっしゃいましたら、メールでのご相談もぜひご検討ください。

できる範囲にはなりますが、丁寧に対応させていただきます。

マガジン

参加させていただきましたマガジンがこちらです!
本当にありがたいですし、このご縁を今後とも!🙇

あと、こちらの記事を取り上げいただきましたので是非読んで見てください🙇

他にもこちら!

”I remember…”のやつは5部作となっているのでよければ最初から読んでいただければわかりやすいと思います。

こちらもおすすめです!

こちらも是非!

さらに詳しく、仕草の読み取りを深め、図解やケース別対応を学びたい方は有料記事をご覧ください👇

※仕草を正しく理解し、誤解を減らしながら“おもてなし”と“真心”を活かした対話をしたい方におすすめです。
また、みなさん、健康とお身体にはお気をつけてください。
それでは、またね!!!

いいなと思ったら応援しよう!

行動心理士の僕【基本フォロバ】  読んでくださりありがとうございます😊 役に立った!また読みたい!と思っていただけたら、ぜひチップで応援していただけると嬉しいです🙇