【第2部】100万ドルの嘘を人はどうやって『維持し続ける』のか
みなさんこんにちは!
行動心理士の僕です。
先週の投稿日に何も予告がなしにおやすみしてしまい申し訳ごじません🙇
私生活で色々あり投稿ができませんでした。
それも無事落ち着きましたので今週から改めて、投稿を再開いたします。
また本日は、先週お休みした投稿記事の2つを午前と午後に分けて投稿いたします。
是非お楽しみください。
では、本文へ!
【第1部】では、なぜ違和感があっても、その話は成立してしまうのかを見てきました。
そして最後に、「ループ」という言葉を置きました。
今回はその意味を回収します。
⚠️注意⚠️
ここで紹介するサインは、嘘の証拠ではなく心理的負荷や防御の可能性を示す手がかりです。
単発ではなく流れで見ることが重要です。
目的は疑うことではなく理解すること。真心が大事です。
1. 嘘は「一回つくもの」ではない
多くの人は、嘘は一度ついて終わると考えます。
でも行動分析的には違います。
嘘は多くの場合、維持しなければならない。
ここで起きるのがループ構造です。
嘘のループ
ある主張をすると、それを守るために説明が増えます。
説明が増えると矛盾調整が必要になります。
矛盾調整が必要になるとさらに説明が増えます。
これがループです。
嘘は「作る」より守る方が負荷が高い。
ここが重要です。
2. 嘘を維持するループ構造
ここで典型的に起きるのは5段階です。
①Trigger(きっかけ)
疑われ、問いが来る。
ここで人は防御モードに入ります。
②Fabrication(構築)
情報として説明を足す、ここで情報量が増えます。
【第1部】で触れた量がリアル感を作ることがここにつながります。
③Deconflict(矛盾処理)
食い違いを埋める。
ここで語りが「自然な記憶」から管理された説明へ変わることがあります。
ここで見たいのは
語りの粒度変化
情報量の急増
不必要な説明
なぜか。
本当の記憶は必要以上に守られないからです。
④Pitch(売り込む)
ここが面白いです!
説明が説得に変わります。
もう「思い出している」のではなく、信じてもらおうとしているこの切り替わりは大きいです。
⑤Defend(防御)
ここで初めて崩れが見え始める。
否定強化
説明反復
感情の後付け
ここで違和感は増幅し始めます。
3. 語りが防御に変わる瞬間
ここが今回いちばん重要です。
違和感は、「嘘だから」ではなく語りのモードが変わったときに生まれます。
思い出しモードから防御モードに変わる。
ここで起きやすいもの:
否定が強くなる
説明が長くなる
不要な正当化が増える
微細な感情表出がズレる
Joe Navarro の自己鎮静行動の観点では、ここで自己接触や緊張解放が増えることがあります。
これは「嘘サイン」ではなく、負荷サインです。
4. 違和感はなぜ増幅するのか
【第1部】で、「感情は隠せても処理は隠せない」と書きました。
これがここで効いてきます。
人は感情は演出できても、処理負荷までは隠しにくい。
だから
テンポ
粒度
強調
説明密度
にズレが出る。
そして違和感は、単発ではなく、積み重なって知覚される。
ここが重要です。
5. 次回予告
しかし本当に重要なのはここからです。
ループは、永遠には回りません。
どこかで崩れます。
しかも崩れは突然ではなく、連鎖として起きます。
次回、【第3部】では、100万ドルの価値がどこで崩壊するのかを扱います。
そして【第1部】と【第2部】で残された謎を全部解説します。
出典
Paul Ekman「Emotions Revealed」
Aldert Vrij「Detecting Lies and Deceit」
Joe Navarro「What Every BODY is Saying」
Bella DePaulo「deception research」
最後に
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