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kuyuiru
短歌ライブラリー(誰かの青)
カバー画で選ぶ『川端康成』は平山郁夫の新潮文庫
おなじ絵の前にたたずむこの人と小指ふれあう来世もあろう
壁面の広告『月華厳島(げっかいつきしま)』その群青に2度振り返る
ひっそりと生きる宿命 卒アルが出回るなんて最悪だもの
「やばい」ってタイトルだけじゃわからない佐々木朗希の「やばい」はどっち
井戸でさえ石音返す待つうちに落ちてしまうよグループLINE
全身に泥水浴びてロケットを取りに駆けゆく君の目に星
早採れのみかんの前に流れ着く売り場あちこち譲ったのちに
スリッパの左と右を逆にして新感覚を1日あそぶ
ジグザグにコーンの横を蹴り駆ける意識は球を追って追い抜き
生まれ日が1日差ゆえおみくじをワリカンしたね修学旅行
暑すぎた夏の疲れの回復に体は青いトマトを欲す
好きなだけ今は私を恨みなさいSwitchなしの世が見えるまで
熊本のミカンの方が安いからこっちにするよごめんね愛媛
代々のサッカー少年の夢と汗繋いだ勝利皆おめでとう
ブラジルに勝ったことよりサッカーに君が初めて興奮した日
「シュートいけ!」コーチの声にパスを辞め少女が決めた先制ゴール
母という者の愚かさ父という者の幼さ踏み育ってゆけ
教室の夢は開かず利根川の茂みに消えたモデルロケット
非表示に変えて迎えた誕生日やさしい君のメールが絶えた
そうだよね仰げば宙(そら)はいつだってそこにあったね色織りなして
冷房とおなじ心地の秋風が頬を包んで指す夕曇り
最後までお読みいただきありがとうございました
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