【Independent Tokyo 2026】裏話的な
お礼と結果報告のちゃんとした記事はこちら。
こっちはよもやま話です。長いですよ。
ちゃんと2日間やれてよかった……嬉しすぎる結果までついてきて出展してよかった……。
とにかくホッとした、というのが終わってすぐの感想です。
①家のこと
あまりに私事なのですが、設営の前々日に母が転倒して骨折しました。利き手の肩だったので日常生活もままならず、介助が必要でした。
娘の私が実家暮らしの恩を返す場面なのですが、タイミングがなんとも…。
本番までの3日間を展示準備として当てにしてた上に、当初母には搬出を手伝ってもらう予定でした。なのでもう、てんやわんやに。
毎回大変なことにはなるので早く準備を済ませておけばよかった、…と言うのも毎回な気がします。
そして普段の手伝いも碌にできていないのに、いきなりの家族3人分の家事は手際が悪すぎました。今までの色んなツケが回ってきてましたね。
ただでさえ骨折で辛いだろう母には「こんな時にごめんね」と申し訳なさまで感じさせてしまい、しかも設営と2日間の出展で3日間ほぼ家を空けることになり、睡眠時間も普段の半分を切る日が続き心身ともにボロボロでした。
なので、それでも踏ん張ったこの出展に結果が出たのはすごくありがたかったです。
私は直接感想を聞けるので全ての言葉が嬉しいですが、家に待っている家族には"受賞"というわかりやすい結果があることで、「よかった!」と一緒に思ってもらいやすい気がします。
まだまだ自分の体力が全く戻らない上に、ZINEなどの締切もあるのですが、家族へより良いサポートができるように頑張りたいともがき中です。
②猫のこと
あとこの3日で猫もふてくされちゃってすごいです。本当にすごい。
自分に尽くすはずの下僕が朝早くから夜遅くまで帰ってこない上に、帰ってきたら他の人(※母)の世話をせっせと焼くのです。その後も猫をおざなりに構いながら別の作業をして、全然一緒に寝てくれない。そりゃ猫は大層ご立腹になるわけです。(頑張って起きて、私が寝るまで待とうとしているところが愛おしい。)
終わった次の日に2匹それぞれ構い倒しましたが、やたらまとわりついて来るので寂しい思いをさせちゃったんだなぁと思います。
もしくは普段が甘やかしすぎなのか?でも猫を甘やかすのは当たり前ですからね。
ふたりともすごい褒められてたよ〜おまえ達のおかげで良い作品が描けたんだよ〜って言うんですけど、知ったこっちゃねぇやって顔してました。さすが猫。
素晴らしいモデル達には頭が上がりません。
③搬入・搬出方法
ここからはちゃんと作家的な話です。
前回のデザフェスでダンボール配送をしたら、箱がベコベコになっていて肝が冷えました。
なので今回はプラダンで作品サイズピッタリの箱を自作しました。
まだ家に届いていないので「成功!」とは言い切れませんが、なかなか安心感がありました。
→26.08.13追記。無事に帰ってきました!成功!
でも何回も使いまわせるほどの強度は無く、作り方も改善の余地ありです。
つい最近、コーナン(ホームセンター)が近所にできたおかげでたすかりました。

④当日
1日目は11:00〜19:00の8時間。
「外出中」の札も準備し、これでお昼やお手洗い休憩もバッチリ!と思っていました。
でもいざ始まると離席するタイミングなんて無かったですね。
もちろん、休憩に行けないことはないんですが、せっかく立ち止まってくれる人がいるのに反応を見ないなんてもったいない!!!と思うとブースから離れたくなかったです。
一度も座らずどこにも行かず、貰ったのど飴とアドレナリンだけで立ち続け、話し続けていました。
1日目が終わり帰ってからは玄関で「立てない〜〜〜」と数分這いつくばるはめに。
2日目は17:00から搬出もあるので椅子を出して、「座りながら失礼します!」とInstagramでも宣言したのですが、結局後半までは立ち続けてましたね……。
いつ誰が来てくれるかわからないし、いただく感想が本当に嬉しくて逃すなんてもったいないんですもん。すごい欲張りなんだなって自覚しました。
でも15:30に授賞式があり、まさかの受賞で腰が抜けるように足に力が入らなくなりました。
その後は母に電話したり、お手洗いに行ったり、会場外のソファでお菓子を食べたり…ブースでも座って待つようになっちゃいました。
今までは気合いでなんとかなってただけだったみたいです。
ほんと、体力が無いのが1番ダメ。
⑤授賞式
本当にありがたいなと思います。
審査員推奨シールを6枚いただけた時点で、もう出展したかいはあったなと満足感がありました。もちろん、それらが何かの保証になるわけではないのですが、アートの世界で頑張っていく勇気をもらえました。
でも審査員の方は何枚もシールを配っているわけで、まさかその中の誰かから賞をいただける1人に選ばれるなんて……ガッカリするのも怖いから期待はしなかろうと思っていました。
ちょうど授賞式の時間に知人が来ていて、話し込んでいたら自分の名前を聞き逃すという失態。
ここから言い訳です。
言い訳1
授賞式自体がイベントの一環で、ステージ上でいきなり発表されるものでした。なのでワイワイガヤガヤとしていました。
「なんか始まったわよ。あなた大丈夫?呼ばれたりしないの?なんか聞いてないの?」「いや〜特に……表彰される人には先に話がいってそうですよね(見当違い)」「そうね、事前に知らされてそうよねぇ」なんてお喋りしつつ、ちゃんと半分耳を向けているつもりでした。
言い訳2
推奨シールをくれた審査員の方の「審査員特別賞」の時はちゃんと聞いていたつもりでした。
しかし、今回賞をいただけたのはシールをくれた方とは別の方。
名刺をいただかず、会話のなかでお名前を聞く機会もなかったので気を抜いてましたね……本当に反省。
言い訳3
私のアーティスト名は本名です。でもローマ字でAyano Kamiya。
普段カミヤアヤノでしか呼ばれないので、順序が逆なだけで他人の名前のように聞こえるものなんですね!
…これが1番言い訳っぽいですね。
近所のブースに出展していた友人に「呼ばれてるよ!!」と教えてもらってからは頭が真っ白で、あまり覚えていません。
なんか大きい声で「ハイッ!」って答えて小走りでステージまで行った気がする。
向かいのブースの女性が親切な方で、混乱して足もフラフラしてる私を撮影してくれていました。彼女が写真撮ってくれていなかったらなんの記念写真も無かったので、すごく助かりました。のど飴くれたのもこの方です。優しい。
というわけで、大変失礼いたしました。
そして、賞をいただきありがとうございます。取り消されなくて良かった…

⑥余談
審査員特別賞である陳彬賞をくださったのは、長亭ギャラリーの陳彬さんです。
先ほど言ったようにどのタイミングにいらしたどの方かはっきりわかっていないのですが、おそらくこの方では?と思える相手はいました。
作品の鑑賞だけでなく、私の作家としての在り方というか、なぜこれを描くのかを熱意を持って聞いてくださった方です。その熱意というか、迫力というか…「ここで真正面から誠実に、自分の言葉で話さなければ…!!!」と口を開く時に背筋が伸びるお相手でした。
2日目の午後あたりだったかと。200人近い方(名刺換算)と制作のお話をしてきて、自分の伝えたいことが固まってきた頃だったのでちゃんとお話できた気がします。
賞をくださった方と、イベント中にお話しした方が同じ方なのかは、最後まで確信が持てませんでした。
しかし、本当はどなたなのかというのはもはや関係なく、真っ直ぐに話せて真っ直ぐに受け止めてくださったのが嬉しく、試されているかのような緊張感も含めて今回のイベントの山場に思える時間でした。
そして、力強く、このまま頑張れと期待を寄せてくれました。その期待を超えて、さらに驚かせるくらいに応えてみたいと思いました。
多分アドレナリンも疲労もMAXな時ですね。
覇気のようなものに当てられて強烈に印象に残っていますが、他の審査員の方や足を運んでくださった方に言われたことも、中身はだいたい同じだった気がします。
素晴らしくありがたいことだと思います。
帰りの電車で、気持ちを噛み締めて涙腺が緩んでいました。
疲労が一周してお腹が空いた感覚も無くなっていた時でもあります。体が限界でグリーン車を使い、事前にコンビニや自販機に立ち寄る気力も無かったため車内販売のお高いお茶を泣く泣く買いました。
⑦まとめ
スケジュール管理や体力作りなどの制作のための課題も見えましたが、作品そのものに関しては具体的な課題というよりもっと大きな次への一歩を目指すべきなんじゃないかと思いました。
どこへ出展するかとか、どうやって見せていくかは作家活動としてもちろん大切ですが、制作のクオリティ自体をもっと高めたい気持ちです。
もっと良い絵を描きたい。評価されるかどうかを考える以上に、自分が納得して堂々と出せる作品をつくりたいです。
たくさん後押しされ応援していただいたことで、逆にちょっと自信なく出展する自分が情けなく感じる場面がありました。
これはある意味、傲慢さでもあると思うのですが「自分の表現はこれです!これが私の作品です!」って言い切ってみたいです。
自分から「これでOK」って満足してしまったら意味がなくなるような、本来果てしない目標だと思うのですが、それくらい前向きになれました。
あとアートって欲張っていいんだよ、エゴでいいんだよって言ってくれた方がいてスッキリしました。根が我が強くてワガママなところがあるのを"優等生"らしく収めようとしてるフシがあるのですが、作品の中にはぶち撒けて良いのですね。
私は私が感じる心地よさ、気持ちよさ、理想の居場所を絵の中に求めていこうと思います。こんなに内向きな動機で、外側と繋がれるんだと思えたことが今回1番の収穫です。
なんかつい綺麗にまとめちゃったな。
とにかく体調を整えて、のびのび制作ができるくらいに回復しようと思います!
