難関校受験の世界は、想像以上だった
子どもが受験生になるまで、私はこう思っていました。
試験前日は、
好きなものを食べて、
ゆっくりお風呂に入って、
早めに寝る。
それが一番だろうと。
実際、多くの家庭はそうだと思います。
私もそう考えていました。
しかし、難関校受験の世界は少し違いました。
特に九州の受験塾は本気です。
久留米附設やラ・サールを目指す生徒たちは、試験前日から塾の先生に引率されて現地入りすることがあります。
私が最も驚いたのはラ・サール受験の時でした。
ホテルへ向かう前に塾へ集合。
そこで最後の模試や演習。
ホテルへ到着しても終わりではありません。
先生が巡回しながら自習。
そして部屋ではテレビ視聴禁止。
テレビのコンセントが抜かれ、
使用禁止の張り紙までありました。
正直、
「ここまでするのか」
と思いました。
しかし今振り返ると、それだけ附設やラ・サールという学校が高い壁なのだと思います。
九州中から優秀な子が集まる。
全国レベルの受験生も集まる。
その中で数点を争う。
だから塾も最後の最後まで手を抜かない。
受験生も最後まで走り続ける。
そして当日。
ラ・サールではヨセフホールに受験生と保護者が集まります。
塾ごとに応援が行われ、
先生方が送り出してくれます。
今思えば、あの光景は独特でした。
単なる受験ではなく、
まるで決戦前の出陣式のようでした。
もちろん、全員が合格するわけではありません。
努力したから必ず報われる世界でもありません。
それでも、
あの場所に立つまで努力を続けたことには大きな価値があります。
途中で諦めなかった。
投げ出さなかった。
苦しい勉強を続けた。
それだけでも十分立派です。
受験が終わると、
結果ばかりに目が向きます。
しかし私は、
あそこまで本気で何かに取り組んだ経験そのものが財産になると思っています。
難関校受験の世界は厳しい。
でも、その厳しさの中で得られるものもまた大きい。
受験を経験した今だからこそ、そう感じています。
