ダンジョン第43階層【実録】『絶望の遠隔修練!東都校に潜む永遠の搾取システムと不都合な真実』
前回の物語はこちら👇️👇️👇️
01:アブノーマル・トレース・ジャッジメント〈異常な軌跡照合〉
昼食の時間が終わり、俺は修練場(教室)へ戻った。
先ほど本音をこぼした魔導女師(女性講師)の川本さんも、信徒(生徒)の対応に追われている。
昼間は信徒(生徒)が少なく、たった4人しか修練に訪れていない。
静寂の片隅で、俺は無言で物理的な浄化作業(大掃除)を進める。
棚の奥から不用品を取り出そうとした手が滑り、情報の巻物(資料)の束を床にばらまいてしまった。
「バササッ…!」
何かが散らばった。

それは、信徒(生徒)が提出した軌跡の転写(トレース)の保存記録だった。
内容を見ると、背筋に冷たいものが走った。
通常なら「生還」の確定(合格)でもおかしくない水準の図面に、異様に細かい指摘が書き込まれている。
赤色の魔力ペンで「再提出」と記されいる。
同じ信徒(生徒)と何度もやり取りを繰り返している形跡が残っていた。
異常的…………………………!!
強烈な違和感_____。
これはまさに。
アブノーマル・トレース・ジャッジメント〈異常な軌跡照合(不可解な採点)〉
意図的に真理との照合(採点)を厳しくし、信徒(生徒)を苦しめているとしか思えない。
そんな理不尽な真似をして、何のメリットがあるというのか。

俺には疑問だけが残った。
そんなことを思いながら、片付けは順調に進む。
途中で来た魔女(女性リーダー)の増田から不用品処分の了承を得た。
彼女は完全に俺を避けている。
明らかに、逃げるように去っていく。

そして、俺は先ほどの川本の言葉が蘇る。
俺はエターナル・エクスプロイテーション(永遠の搾取連鎖)に囚われた彼女たちを救い出したいと本気で決意していた。
02:ダーク・ファクト・インスティンクト〈不都合な真実への直感〉
東都校の暗部には他にも巨大な違和感がある。
契約の狩猟官(営業)が仕事をしていないにも関わらず、西都校よりも規模が大きく、運営スタッフも同数を維持しているのだ。
奉納の戦果(営業成績)が上がっていないのであれば、宝物庫(売上)が底をつき、壊滅状態であってもおかしくないはずだ。
それにもかかわらず運営が続いている。
組織の根底を揺るがす不都合な真実(隠蔽された失敗の原因)が隠されているのではないか。
戦慄的……………………………!!
俺は作業を中断し、大魔女(現場責任者)の元へ向かった。
応接室を覗き込む。
大魔女(現場責任者)が没落貴族(過去にすがる上司)の黒金に、台帳を開き事実を詰め寄っている最中だった。
アブソリュート・テリトリー(絶対不可侵領域)の圧倒的な威圧感。

黒金を追い詰めている。
無能な没落貴族(過去にすがる上司)など抗えるはずもない。
絶望的…………………………!!
営業不振の真の原因は、いずれ大魔女(現場責任者)が解明するだろう。
しかし、教務の実態に繋がるヒントは、俺の足で探し出さねばならない。
応接室の前に立ち、深呼吸をする。
極度の緊張から、俺は無意識に無駄に大げさなオーバーリアクションをとるという痛々しいルーティンに走った。
気合を入れる。
見えない敵に向かって激しく空手チョップを繰り出したのだ。
しかし、勢い余って己の拳を固い壁に思い切り激突させてしまう。

涙目で必死に激痛を堪える羽目になる。
『おい、おっさん!』

『謎の構えから壁に激突して拳を粉砕するとか、ただの自傷行為だ ワン!』
『一人で勝手にダメージを受けて、完全に廊下の空気を凍結させてる ワン!』
魔犬ツンの冷酷無比な言語刃が、俺の心臓を抉(えぐ)る!
痛恨的…!
拳の激痛に耐えながら我に返り、一つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
ダーク・ファクト・インスティンクト〈不都合な真実への直感(組織規模の違和感)〉 ッ!!
03:エターナル・エクスプロイテーション・リベレーション〈永遠の搾取連鎖の暴露〉
「失礼します」
「今よろしいでしょうか」
気を取り直して応接室に入り、大魔女(現場責任者)に声をかけた。
「少し休憩をしませんか」
「私からちょっと気になることでお話があります」
「分かったわ」
怯え切った黒金を退席させる。
差し入れのお茶を飲みながら密談を始めた。

「実はここの修練場(教室)に、軌跡の転写(トレース)の図面が異常に大量保管されているんです」
「ご存知ですか」
大魔女(現場責任者)は表情を変えずに静かに答える。
「ああ、あれは全国の遠隔修練(通信教育)の信徒(生徒)の真理との照合(採点)結果なのよ」
「その真理との照合(採点)を東都校で一括管理しているのよ」
衝撃的……………………………!!
「真理との照合(採点)基準を極端に厳しく設定しているから、途中で離脱したり、通学に変更してくるのよ」
「『生還』の確定(合格)が毎回20%ぐらいかしら」
俺は思わず耳を疑い、息を呑んだ。
「そしたら、ほとんどの人が途中で心を折られて諦めちゃうんじゃないですか」
「そうね。当然よ。それが狙いだもん」
氷結的……………………………!!
「どういうことですか」
俺は二つ目の物理刃(自分軸・実体験)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
エターナル・エクスプロイテーション・リベレーション〈永遠の搾取連鎖の暴露(遠隔修練の闇)〉 ッ!!
「遠隔修練(通信教育)でうまくいかない信徒(生徒)を通学に編入させる仕組みなの」
「元々そういう仕組みになっているの」

ここで魔王ツンが割って入ってくる。
解説する ワン。
『遠隔修練(通信教育)で仕事の斡旋をちらつかせ、最初に金貨20数枚(20数万円)もの開眼の供物(受講料)を払わせる ワン』
『意図的に挫折させ、差額金貨40枚(40万円)を払わせて通学へ編入させる前提なのだ ワン』
悪魔的…………………………!!
大魔女(現場責任者)は完全に他人事のように、冷徹な視線で言い放った。
「私が知っているのは………………」

「西都校の担当範囲の進捗結果が毎月送られてくることだけ」
「それを見て、通学編入への奉納の招陣(営業)を行っているだけよ」
04:アンフォーギバブル・ソウル・アンガー〈許されざる魂の怒り〉
胸の奥底から、暗黒の炎(強い怒り)が一気に込み上げてきた。
しかし、大魔女(現場責任者)に感情をぶつけてもしょうがない。
彼女もまた、この悪魔的錬金術(搾取のビジネスモデル)を利用して奉納の戦果(営業成績)を上げているに過ぎないからだ。
東都校の実態と恐るべきメカニズムを理解した上で、今後の修練の差配(講座運営)の方針を決める必要がある。
このシステムは、想定以上に闇が深いエターナル・エクスプロイテーション(永遠の搾取連鎖)だった。
破滅的……………………………!!
ここまで何重にも信徒(生徒)を巻き込む。
骨の髄までしゃぶり尽くす巧妙な仕組みが図られているとは思わなかった。
もしかしたら。
頭によぎる仮説があった。
今の時点では確固たる証拠はない。
だが、その憶測がさらに巨大な組織の闇に繋がっている可能性を否定することはできなかった。
すべての真実を暴くには、東都校を支配している魔女(女性リーダー)の増田に、直接真実を話してもらうしかない。
俺は三つ目の物理刃(自分軸)を心の中で高らかに詠唱した!
「いでよ……! 」
アンフォーギバブル・ソウル・アンガー〈許されざる魂の怒り(搾取システムへの憤怒)〉 ッ!!
胸の奥で燃え盛る暗黒の炎(強い怒り)を強靭な意志で抑え込む。
俺は大魔女(現場責任者)との対話を終えた。
何の罪もない信徒(生徒)たちをクソゲー(会社組織)の犠牲者にするわけにはいかない。
暗黒の休憩室(プリズン・ブレイクルーム)で生気を失いかけていた川本たちも、この呪われたシステムの犠牲者なのだ。
決断的……………………………!!
「失礼します」
短く告げる。
俺はその足で、魔女(増田リーダー)が待つ講師控え室へと向かって行った。
東都校に隠された深い闇______
それは単なる怠慢ではない。
信徒(生徒)の希望を食い物にする冷酷な搾取のシステムだった。
このクソゲー(会社組織)において、真面目な者ほどMP(精神力)を削られる理不尽がここにある。
己の不抜の天枢刻〈自分軸〉に従い、この巨大な闇を正面から打ち砕く覚悟を決めた。
いざ、最終決戦の地へ。
【次回予告:ダンジョン第44階層】
ついに明らかになった東都校の悪魔的錬金術!
遠隔修練(通信教育)の生徒を意図的に挫折させ、高額な通学コースへと誘導する底なしの闇!
怒りに震える俺は、すべての真実を握る魔女・増田の元へ単身乗り込む!
果たして彼女の口から語られる「さらなる絶望」とは何なのか!?
組織の腐敗と保身が交錯する中、おじさんの泥臭いアナログ魔法が炸裂する!
次なる死闘が今、幕を開ける!
次階層を見逃すな!
最後までお付き合いありがとうございます。
一気にこれまでの概要を知りたい方はこちら👇️👇️
【迷宮の深淵へようこそ】
この 「クソゲー(社会)」 から強制ログアウトさせられた、銅貨110枚(時給1,100円)スタートの男の生存戦略。

覚悟がある奴だけ、次のページをめくれ。
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