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ダンジョン第12階層『【実録】余命24時間のデスゲーム!魔法女師たちが隠蔽した「不都合な真実」を異次元おじさんの執念が暴き出す!』

前回の物語はこちら👇️👇️👇️


01:アブソリュート・デッドライン〈絶対的死刑宣告〉



俺は初めて、大魔女の絶対領域へと足を踏み入れた。



極度の緊張。

肌を刺すような極寒の空気。


心臓が完全に凍りつきそうだった。


与えられたタイムリミット。

わずか24時間。

僅かに残った可能性。



しかし、それは無謀とも言える無茶振りクエストだった。

執務の間を後にした異次元おじさんの手先は冷たい。


凍傷を起こすほどの威圧とオーラ。


改めて大魔女の絶対不可侵領域の恐ろしさを身を以て知った。

明日、再びあの場所に立ち。

新たな突破攻略策を提出しなければ、俺の復讐の道はここで終わる。

まだ、大魔女の叫びが耳鳴りのような残響。

脳内をほとばしっている。


「生還率20%上がる提案をしなさい」

「明日の夕方までよ」


だが、あとで思い返す。

こころなしか俺の口元はニヤリと歪む。

思い出し笑いをしていた。


『あやつ…………』

『あの冷徹極まる大魔女の言葉の響き』

『隠されたドMごころが激しくくすぐられた ワン!』

『筋金入りのド変態だ ワン!』


精神世界で相棒の魔犬ツンがドン引きした。

ツッコミを入れてくる。


しかし、一体どうやる。

20%以上の生還率を上げるというのか。

まずは昨年の現状把握だ。



そう決意する。


俺は修練場(教室)へと向かった。



02:アシスト・オブ・マージナルマン〈窓際族の援護射撃〉



翌朝。


修練場には魔女を始めとする魔導女師(女性講師)たちが勢揃いしていた。



「随分と調子に乗った発言をしているそうじゃないの」

「私たちも手を焼いていた案件だからせいせいするけど」

「最高報酬金額(銅貨1,100枚)のあなたのお手並み拝見としますわ」


ざわ…………………………!!

ざわ…………………………!!


魔導女師たちのクスクスという嘲笑がこだまする。



圧倒的アウェーの中。


俺は平然を装ってお願いをした。


「みなさんのすばらしい教義に追いつきたい」

「昨年の突破攻略策(試験対策)の情報の巻物(資料)と魔導戦果(得点記録)を見せてください」

「どうせ大魔女様のお眼鏡に叶う戦術書(企画書)なんて、簡単にできるわけないじゃない」


再び失笑が起こる。



俺は極度のストレス。

思わず無い髪をかきあげる仕草。

※ハゲ隠しの虚しいルーティン

俺はジッと耐え忍んだ。

魔女が勿体ぶったその時。

魔導指導団長が顔を出した。


団長様、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


「どうしたの?」


先日仕込んだ「鶏めし」の貢ぎ物が完全に功を奏しているのか。

俺に向ける眼差しは優しい笑顔だ。


俺が事情を話す。

団長はすかさず助け舟を出した。


「異次元おじさんが今日、攻略の進言(提案)する」

「みんな協力してあげてね」


団長の言葉に、魔導女師たちもしぶしぶ従う。



なんとか最初の関門をクリアし、情報の巻物(資料)を精査する時間を確保した。

魔女に顎で使われた下っ端の水谷が教えてくれた。


「棚の奥に情報の巻物があるそうです」


さっそく、情報の巻物に目を通した俺。

口から思わず驚きの言葉が漏れた。


「なんじゃ…………」

「こりゃ……ッ!」


生存記録(出席簿)を見る。

3ヶ月全12回の授戒の儀(講座)を最後まで通ったのは、わずか57%しかいなかったのだ。

高額な伝授料(習得費用)を払って申し込んだはずの信徒(生徒)。


なぜ半分近くが途中で消えるのか。

そこには深い闇の理由があった。



03:ダイレクト・ヒアリング・クエスト〈直接聴取魔法〉



俺は今までのすべての記憶と情景。

そして、ある人の言葉に至る。

この強烈な違和感の元凶を探しにいった。



その時に修練場の信徒の生気のない顔を見た。

ある一つの仮説にたどり着いた。


「……無理やり申し込みさせられたという気持ち」

「突破攻略策(対策)を受ける頃には完全にやる気を失っているのではないか?」


普段から魔導女師たちとの信頼を築くコミュニケーションはない。


ただ冷たく質問の受け答えだけに終始している環境。



これでは信徒の心が荒んでいくのも無理はない。

どうにかしてこの環境を変えないといけない。


大魔女との難題をクリアする突破攻略策なんて夢のまた夢だ。



俺は真実を確かめる。

修練が終わったばかりの信徒が廊下をすれ違った。

俺はアナログな情報収集スキルを研ぎ澄ませた。


「喰らえ……!」

『ダイレクト・ヒアリング・クエスト〈直接聴取魔法(信徒へのドブ板声掛け)〉』ッ!

「あの、スズキさんだよね」

「私は最近入った魔導師です」

「少し質問してもいいかな?」

「あなたは修練楽しい?」


急に話しかけられたスズキさん。

少しうつむき加減でボソボソと話した。


「もともとスキとかじゃない」

「なんとも………………」

「伝授料を払っちゃったから仕方がないんです」

「そうなんだ」

「それでも突破攻略の講義は受けるんだよね」

「あぁ、はい……」


他人の事のようにつぶやく彼女。

俺はさらに踏み込んだ。


「あなたは皆伝証(資格)欲しいの?」

「まぁ、やり始めたことだから形に残したいというか……」

「そうなんだ」

「がんばってね」

「ありがとう」


そう言ってそそくさと帰っていく信徒。

後ろ姿を見ていた。


俺はなんだか全てが分かった気がした。

ここの信徒たち。

自ら望んで申し込んだわけではなかったのだ。



念話口で巧妙な魔術話法(セールストーク)に乗せられ、どうしても断れなかった真面目な信徒達だった。



だから、生気を完全に失っていた。

「伝授料を払ったから」


義務感だけで通い続けているのだ。



圧倒的……………………!

圧倒的、搾取の構図ッ…………………………!



これをなんとかしないといけない。

俺は強く心に刻み込んだ。



04:ネグレクト・テスト・アナライズ〈怠慢試験解析魔法〉



修練場に戻り、再び情報の巻物に目を通す。

すると、さらなる異変に俺は気付いた。



術式の定着照合(小テスト)の点数。

信じられないほどいずれも異常に低いのだ。



いくらやる気がない信徒。

何かがおかしい。


「見せてみろ……」


ネグレクト・テスト・アナライズ〈怠慢試験解析魔法(手抜きの看破)〉ッ!


スコアの推移や刻印日実施日)を追っていく。

俺はある一つの決定的な事実に気づく。


「これ、攻略策の修練の刻(授業)当日」

「すぐ術式の定着照合を決行(実施)している………………!」


俺は裏をとる。

魔女に真意を確認しに行った。



「佐藤さん、いまよろしいでしょうか」

「突破攻略策の術式の定着照合」

「その特定術式(テーマ)中に実施しているんですか?」


魔女はめんどくさそうに空返事をする。


「そうよ」 

「あとから照合(採点)するより、その時の方が返さなくてもいいからね」


「『至高の構成式(マスター・コード)』の解説はしたのですか?」


「『至高の構成式(模範解答)』の巻物は配ったわよ」

「それが何か?」


悪魔的…………………!

悪魔的、手抜きッ……………………!


「そういうことか」

「くそっ……!」


少し腹立たしさが込み上げた。

俺はぐっとこらえた。


効率化を盾にしていた。

「攻略策をやった」


既成事実だけを作る。

信徒の理解度など一切気にかけていない。

効率よくこなそうとする魔導女師たち。


怠慢こそが、生存率低下の最大の原因だったのだ。

魔導女師たちが隠蔽していた闇。


泥臭いドブ板ヒアリング。

アナログな情報の巻物分析。


『物理刃』が見事に打ち破った瞬間だった。


異次元おじさんの中で欠けていた最後のピースが完全に埋まった。



時間はあと3時間。



すばやく突破攻略策作成しないと間に合わない。

俺は長年の上位魔法(商いの理)スキルを全開にした。


「刮目せよ……!」


アナログ・ドキュメント・フォージング〈泥臭き情報巻物錬成魔法(必死のパワポ作成)〉ッ!


カチャカチャカチャ………………ッ!


ターン!


魔導板(PC)を猛烈な勢いで叩きまくる。



極度の集中。


俺の全身からは異臭も放っていそうな脂汗が滝のように噴き出している。



05:ライト・オブ・リベンジ〈反撃の希望の光〉



16時の刻を迎えようとした頃。



トントン……。



写魂術(印刷)された魔導設計書(企画書)の束を机で揃える音が聞こえてきた。



ペラペラとめくりる。


最終確認をする俺の瞳には、かつての絶望は消えている。

大魔女を打ち破るための確かな反撃の光が力強く射していたのだった。



【次回予告:ダンジョン第13階層】


ついに完成した起死回生の魔導設計書を握りしめる。

再び大魔女の絶対領域へと挑む。

銅貨1100枚の異次元おじさん!

しかし、そこで待ち受けていたのは想像を絶する大魔女からの冷酷な反撃だった!

退路を完全に断たれ、息の根を止めにかかる悪魔の言葉!

「異次元おじさん」

「ついにプレッシャーで完全にトドメを刺された ワン!」

全てを失う恐怖の中で、絶体絶命の異次元おじさんが見せた最後の一手とは!?

極限のサバイバル、絶対に見逃すな!

最後までお付き合いありがとうございます。


【迷宮の深淵へようこそ】


この「クソゲー(社会)」から強制ログアウトさせられた、銅貨110枚(時給1,100円)スタートの男の生存戦略。

後述手記(3/26 11:38)
自分の作品を読んでいるうちに1,100ゴールドって高くねって感じるようになってしまう。

世界観を大切にしたいので以下のように設定しました。

金貨:1万円
銀貨:千円
銅貨:1円(ここは十円にするか迷いました)
※今までの数字を活かしつつなので1円で進めます。

覚悟がある奴だけ、次のページをめくれ。

まさにこのダンジョンへの現在の最下層までの探索が一気にしたい冒険者はこちら👇️👇️

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