【マンガ】宇宙兄弟 小山宙哉 第34巻
オールカラー版で再読中。
心に響いた素敵な言葉を集めてみます。
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帰還チームを乗せた宇宙船は、無事に打ち上げを成功させた。
次は帰還船「65オリオン」にドッキングし、月を離脱する予定だった。
しかし、ここでトラブルが発生する。
クランプが正常に作動せず、ドッキングがうまくいかないのだ。
NASAのフライトディレクター・ハガードは即座に判断を下した。
65オリオンを諦め、「66オリオン」にドッキングして離脱する。
もしそれも失敗したら・・・
管制室の中では、悲観的な意見も出始めていた。
しかしハガードは、静かにこう言った。
その時はその時に考える
右か左か 正解は誰にも分からん
大差ないのかもしれない
ただ 進んだ先でどうにかするだけだ ~ビル・ハガード~
帰還チームは66オリオンへのドッキングに挑む。
そして無事成功。
エディたちは月を離脱した。
だが、本来66オリオンは、ムッタたち建設チームが使用する予定の帰還船だった。
NASAはすぐさま、新たな帰還船を打ち上げるための準備を開始する。
月に残された建設チームのために。
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なんとか月から離脱した帰還チーム。
しかし、またしても問題が発生した。
ケガをしたベティの出血が止まらないのだ。
このままでは地球に帰還するまで、ベティの体がもたない。
なにより、着地の衝撃に耐えられない。
ベティを救う手段はひとつしかなかった。
ISSで手術を行うこと。
前例はないが、ISSには地上からの遠隔手術が可能な設備がある。
もう、これに懸けるしかなかった。
カルロはベティに、手術のためISSへ向かうことを伝えた。
「月もISSも両方行けるなんて史上初だよ」
冗談を交えて話すカルロに、ベティは感謝を伝え、こう続けた。
覚悟はできてるわ
なんとしても・・・生きることだけ考えとく ~ベティ・レイン~
カルロも、それに応える。
ああ・・・俺もだ
なんとしても・・・救うことだけ考えてる ~カルロ・L・グレコ~
カルロたちは、ISSを目指す。
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月に残ったムッタとフィリップは、シャロン月面天文台の建設を進めていた。
その作業も、もうすぐ終わる。
完成が見えてきたのだ。
そして最後のケーブルを接続したムッタ。
「これで全部つながった」
電源を入れるムッタ。
しかし、うまく作動しなかった。
ケーブルの断線か、接触不良の可能性がある。
はやる気持ちはあるが、本日の作業時間は終了だ。
ビートルで基地に戻る。
「今日で終わると思ってたんだけどな・・・」
フィリップがつぶやく。
ムッタも同意する。
想像以上に疲れていたムッタは、「なんか く・・・」と言いかけて、途中で言葉を止めた。
危なかった。
ムッタは心の中で思う。
言わねえぞ
このミッションが、シャロンとの約束が、ちゃんと全部光り輝くまで
『くたびれた』とは言わねえぞ ~南波六太~
月に二人だけで残っている不安な状態。
いつ弱音を吐いてもおかしくない。
しかしムッタの決意は、強かった。
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無事ISSに到着した帰還チームは、すぐにベティの手術準備に入った。
ベティはカルロに、もし自分に何かあったら息子のクリスに伝えてほしいと言い、話し始める。
「あなたのおかげで宇宙を思う存分たのしめた」
それと、もうひとつ。
私はあなたの母親だけどあなたの父親にもなりたいと思ってた ~ベティ・レイン~
父親を亡くしたクリスに寂しい思いをさせないように、優しくもあり、たくましくもあろうと、ずっと頑張ってきたベティだった。
麻酔が効き、ベティは意識を失う。
手術開始だ。
地上からの遠隔操作で手術を行い、それをカルロがフォローする。
順調に進んでいた。
しかし途中で通信が途切れ、遠隔操作での手術が困難になる。
「続きは君がやってくれ 君やったら出来る」
地上で遠隔操作をしていたクジョーから、そう頼まれる。
もちろんカルロにとっても初めての経験だ。
それでも彼は言った。
「まあね できるよ」
カルロとは、そういう人間だ。
いつも自信があり、言葉にして、やり遂げる。
困難な手術であった。
しかしカルロは言葉通りやり遂げたのだった。
意識が戻ったベティの目に、窓から地球が見えた。
少し早いが、彼女は「ただいま」とクリスへ伝えた。

