【マンガ】宇宙兄弟 小山宙哉 第38巻
オールカラー版で再読中。
心に響いた素敵な言葉を集めてみます。
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ムッタたちの基地から80キロも離れた場所に着陸してしまった着陸船ルナランダー。
この中には食糧をはじめとする重要な物資が積まれている。
なんとしても物資を回収しなければならない。
しかし、簡単に行ける距離ではなかった。
そこでNASAでは、ルナランダーから物資を回収するためのタイガーチームが結成された。
そのリーダーを務めるのはピコ。
さらに、ルナランダーまでのルートを地上でシミュレーションする役を、ケンジと新田が担当することになった。
基地からルナランダーまで、ビートルで安全に進めるルートを見つけ出すこと。それがこのチームに与えられた最大のミッションである。
しかし、作業は難航した。
月の地形は想像以上にいびつで、危険な場所ばかりだった。
ケンジも新田も何度もシミュレーションを繰り返すが、そのたびに滑落という結果に終わってしまう。
これまで何度もムッタに背中を押されてきた二人にとって、今度は自分たちがムッタの力になりたかった。
適切なルートが見つからず、タイガーチームは壁にぶつかっていた。
そんな中、ムッタとフィリップとの通信がつながる。
ケンジと新田がシミュレーションを担当していることを、この時ムッタは初めて知った。
ムッタは、二人がタイガーチームにいるなら安心だと伝える。
そして少し躊躇いながら問いかけた。
「行けそうかな、ルナランダー」
それを聞いて二人は答えた。
もちろん ~真壁ケンジ~
当然 ~新田零次~
その言葉を聞き、ムッタの表情が明るくなる。
ケンジも新田も、まだ問題を解決できてはいない。
それでも、友を不安にさせる必要はない。
気持ちを引き締め、二人は再びシミュレーションへと向き合った。
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どのルートを通ってもルナランダーにはたどり着けない。
タイガーチームは頭を悩ませていた。
そんな中、ケンジと新田が思いもよらない方法でビートルと他のメカニックを使い、崖を登るルートを思いつく。
これまで通れないと判断されていたルートが、再び可能性を持ち始めたのだ。
シミュレーションを重ねる。
結果は・・・行けそうだった。
すぐにムッタへ報告する二人。
知らせを聞いたムッタとフィリップは大喜びした。
後日、ムッタとフィリップは実際にビートルに乗る前にVRを装着し、ルートのシミュレーションを行った。
目の前に広がる急峻な崖に、こんな場所を登るのかと驚く。
しかし同時に、このルートにたどり着くまでに二人がどれだけ時間をかけ、何度も試行錯誤を重ねてきたのかを実感する。
ムッタとフィリップは、改めてケンジと新田への感謝を胸に刻んだ。
ルートを進みながら、ムッタはふと思った。
まるで二人が一緒にいてくれるようだ、と。
このルートは友が示してくれた道だ ~南波六太~
ケンジと新田の支えを感じながら、ムッタは前へと進んでいく。
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ついにルナランダーへ向けて、ビートルでの移動を開始したムッタとフィリップ。
ケンジと新田、そしてタイガーチームの面々、NASAのスタッフ。
多くの人の協力によって道は切り開かれた。
今回のミッションには、NASAから遠隔操作できるマシン「ジョック」も同行している。
そのジョックを地上から操作するのは、ムッタの先輩であり、同じ日本人宇宙飛行士の紫三世だった。
「真面目に緊張感を忘れずに 大胆かつ繊細に 素早くかつ確実に 余裕をもって楽しくいこうぜ」
そう言いながら、紫は華麗な操作でジョックを動かし、二人の行動を的確にサポートしていく。
その動きはあまりにも滑らかで、危険な局面でも不思議と安心感があった。
元々の運動神経がいいから、こんな華麗な動きができるのだろうか。
ムッタはふと気になり、紫に部活は何をやっていたのかと尋ねた。
紫は楽しそうにバスケ部でフェイクばっかりやってたと答えた。
その後もいくつものアクシデントに見舞われながらも、一行はなんとかルナランダーへとたどり着く。
ここまで来られたのは、間違いなく紫のジョックさばきがあってこそだった。
あまりにも自然で無駄のない動きに、ムッタは地上にいるピコへこっそり尋ねた。
紫はいつからこのミッションの操作訓練をしていたのか、と。
するとピコは、紫はかなり前から入念に、何度も繰り返し操作訓練を重ねていたと教えてくれた。
その努力を微塵も感じさせない紫の振る舞い。
ムッタは、自分がその動きを「元々の運動神経」や「才能」という言葉で片付けてしまったことを少し反省する。
紫さんが舞台で活躍できるのは、誰よりもその準備ができているからだ。
フェイクに見せて”本物”なんだ ~南波六太~
皆の助けに感謝して、ムッタとフィリップはルナランダーから無事に物資を回収したのだった。

