記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【マンガ】宇宙兄弟 小山宙哉 第38巻

オールカラー版で再読中。
心に響いた素敵な言葉を集めてみます。

136
ムッタたちの基地から80キロも離れた場所に着陸してしまった着陸船ルナランダー。
この中には食糧をはじめとする重要な物資が積まれている。

なんとしても物資を回収しなければならない。
しかし、簡単に行ける距離ではなかった。

そこでNASAでは、ルナランダーから物資を回収するためのタイガーチームが結成された。

そのリーダーを務めるのはピコ。
さらに、ルナランダーまでのルートを地上でシミュレーションする役を、ケンジと新田が担当することになった。

基地からルナランダーまで、ビートルで安全に進めるルートを見つけ出すこと。それがこのチームに与えられた最大のミッションである。

しかし、作業は難航した。
月の地形は想像以上にいびつで、危険な場所ばかりだった。
ケンジも新田も何度もシミュレーションを繰り返すが、そのたびに滑落という結果に終わってしまう。

これまで何度もムッタに背中を押されてきた二人にとって、今度は自分たちがムッタの力になりたかった。

適切なルートが見つからず、タイガーチームは壁にぶつかっていた。

そんな中、ムッタとフィリップとの通信がつながる。
ケンジと新田がシミュレーションを担当していることを、この時ムッタは初めて知った。

ムッタは、二人がタイガーチームにいるなら安心だと伝える。
そして少し躊躇いながら問いかけた。

「行けそうかな、ルナランダー」

それを聞いて二人は答えた。

もちろん  ~真壁ケンジ~
当然  ~新田零次~

『宇宙兄弟』 第38巻より

その言葉を聞き、ムッタの表情が明るくなる。

ケンジも新田も、まだ問題を解決できてはいない。
それでも、友を不安にさせる必要はない。
気持ちを引き締め、二人は再びシミュレーションへと向き合った。


137
どのルートを通ってもルナランダーにはたどり着けない。
タイガーチームは頭を悩ませていた。

そんな中、ケンジと新田が思いもよらない方法でビートルと他のメカニックを使い、崖を登るルートを思いつく。
これまで通れないと判断されていたルートが、再び可能性を持ち始めたのだ。

シミュレーションを重ねる。

結果は・・・行けそうだった。

すぐにムッタへ報告する二人。
知らせを聞いたムッタとフィリップは大喜びした。

後日、ムッタとフィリップは実際にビートルに乗る前にVRを装着し、ルートのシミュレーションを行った。
目の前に広がる急峻な崖に、こんな場所を登るのかと驚く。
しかし同時に、このルートにたどり着くまでに二人がどれだけ時間をかけ、何度も試行錯誤を重ねてきたのかを実感する。

ムッタとフィリップは、改めてケンジと新田への感謝を胸に刻んだ。

ルートを進みながら、ムッタはふと思った。
まるで二人が一緒にいてくれるようだ、と。

このルートは友が示してくれた道だ ~南波六太~

『宇宙兄弟』 第38巻より

ケンジと新田の支えを感じながら、ムッタは前へと進んでいく。


138
ついにルナランダーへ向けて、ビートルでの移動を開始したムッタとフィリップ。

ケンジと新田、そしてタイガーチームの面々、NASAのスタッフ。
多くの人の協力によって道は切り開かれた。

今回のミッションには、NASAから遠隔操作できるマシン「ジョック」も同行している。
そのジョックを地上から操作するのは、ムッタの先輩であり、同じ日本人宇宙飛行士の紫三世だった。

「真面目に緊張感を忘れずに 大胆かつ繊細に 素早くかつ確実に 余裕をもって楽しくいこうぜ」

そう言いながら、紫は華麗な操作でジョックを動かし、二人の行動を的確にサポートしていく。
その動きはあまりにも滑らかで、危険な局面でも不思議と安心感があった。

元々の運動神経がいいから、こんな華麗な動きができるのだろうか。
ムッタはふと気になり、紫に部活は何をやっていたのかと尋ねた。
紫は楽しそうにバスケ部でフェイクばっかりやってたと答えた。

その後もいくつものアクシデントに見舞われながらも、一行はなんとかルナランダーへとたどり着く。
ここまで来られたのは、間違いなく紫のジョックさばきがあってこそだった。

あまりにも自然で無駄のない動きに、ムッタは地上にいるピコへこっそり尋ねた。
紫はいつからこのミッションの操作訓練をしていたのか、と。
するとピコは、紫はかなり前から入念に、何度も繰り返し操作訓練を重ねていたと教えてくれた。

その努力を微塵も感じさせない紫の振る舞い。
ムッタは、自分がその動きを「元々の運動神経」や「才能」という言葉で片付けてしまったことを少し反省する。

紫さんが舞台で活躍できるのは、誰よりもその準備ができているからだ。
フェイクに見せて”本物”なんだ  ~南波六太~

『宇宙兄弟』 第38巻より

皆の助けに感謝して、ムッタとフィリップはルナランダーから無事に物資を回収したのだった。


いいなと思ったら応援しよう!