【マンガ】宇宙兄弟 小山宙哉 第36巻
オールカラー版で再読中。
心に響いた素敵な言葉を集めてみます。
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太陽フレアの影響でNASAがジョーカーズの月滞在延長を決めた頃、ロシアでも大きな動きがあった。
「NASAの月面クルーをロシアが救う」レスキューミッションを実行することになったのだ。
当初、この任務はロシアの英雄イヴァンが所属する「トルストイ4」が担う予定だった。
しかし、さまざまな事情が重なり、別のクルーを選ばなければならなくなる。
イヴァン、そして室長のボルシュマン。
二人の意見は一致していた。
トルストイ4が行けないのなら、選択肢はひとつしかない。
バックアップクルーの「マクシム4」だ。
マクシム4にはヒビトが所属している。
そこに吾妻を加えた4人で、このレスキューミッションを遂行することになった。
突然のミッション任命。
ムッタのいる月へ行ける。
その事実に、ヒビトの胸は高鳴った。ワクワクが止まらない。
だが、一抹の不安もある。
パニック障害だ。
もう克服した。ロシアに来てから発作も出ていない。
それでも・・・
「起きてないのに不発弾が埋まってる感じは未だにある」
完全に消えたわけではない。
心のどこかに、いつ爆発するか分からないものが残っている感覚。
それでもヒビトは、自分を受け入れてくれたマクシム4の仲間たちを思った。
そして決意する。
一生消えないなら、受け入れるしかない
内ポケットの不発弾も月まで連れていく ~南波日々人~
逃げない。
抱えたままでもいい。
ヒビトは再び、月へ向かう覚悟を固めた。
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レスキューミッションに向け、ヒビトたちマクシム4は訓練を続けていた。
そんな中、月ではジョーカーズのベティがミッション中に大けがを負ったという知らせが届く。
それに伴い、ジョーカーズは帰還チームと建設チームに分かれることになった。
やがてJAXAの星加から、ある決定が伝えられる。
ムッタが本人の強い希望により、建設チームとして月に残ることになったというのだ。
その言葉を聞いた瞬間、ヒビトの表情は一瞬だけ厳しくなった。
しかし、すぐに言葉を続ける。
分かってましたよ
ウチの兄貴が残るってことは ~南波日々人~
ムッタがシャロンとの約束を、簡単に諦めるはずがない。
ヒビトはそれを、誰よりもよく知っている。
それでも、
いや、だからこそ。
ヒビトはムッタの無事を強く祈り、気合を入れ直した。
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月では着陸船ルナランダーが降下を開始していた。
船内には食料をはじめとする重要な物資が積まれている。
そして、無事着地成功。NASA管制室では大きな拍手が起こった。
しかしその直後、月にいるムッタから連絡が入る。
ルナランダーが確認できないというのだ。
調査の結果、着地地点が大きくずれており、基地から約80キロも離れた場所に降りてしまったことが判明する。
簡単に取りに行ける距離ではない。
フィリップは思わず頭を抱えた。
その頃ロシアでは、レスキューミッションへ向かうマクシム4の記者会見が行われていた。
ヒビトは、月に兄が残っていることについて心境を問われる。
子供の頃、宇宙にワクワクしている瞬間には、いつも視界の端にフワッと兄の存在があった。
そして今でも、そんな瞬間は変わらずあるのだとヒビトは語る。
続けて、こう言った。
宇宙飛行士としてダメになった僕を兄はフワッと救ってくれました
今度は僕が、兄を救いに行く番です ~南波日々人~
言葉は静かだったが、その覚悟ははっきりと伝わっていた。

