防災┋つなぎ&まもり#1:はじめてのちいさな備え
今日からできる“ちいさな備え”で、暮らしの安心を少しずつ増やそう。

こんにちは。つなぎ&まもりの「やさしい防災シリーズ」、いよいよ第1話です。
秋も深まってきたある日のこと。
つなぎとまもりは、町の公民館でひらかれる「地域の防災教室」に参加していました。
◆ お母さんの“あの日”の話
教室の後半、講師の方がこんなことを話しました。
「災害は、いつも“生活の途中”でやってきます。
だから備えも、“生活の中にそっと置いていけるもの”がいちばん強いですよ」
その言葉を聞いた瞬間、まもりの表情がふっと変わりました。
帰り道、つなぎが声をかけます。
「まもり? なんか考えてる?」
まもりは少し笑って、
「うん……お母さんのこと思い出してた」とつぶやきました。
幼いころ、台風で停電した夜。
不安そうな姉妹を前に、お母さんは懐中電灯を布でぼんやり照らしながら、
“影絵”をして二人を落ち着かせてくれたこと。
「備えるって、怖がらないようにする工夫でもあるんだね」
まもりが静かに言いました。
つなぎは大きくうなずきます。
◆ “できることから” がスタート地点
家に帰ってから、ふたりはさっそく行動することにしました。
まずは、
「今日、私たちにもできることって何だろう?」
…という、すごく小さな問いから。
つなぎは冷蔵庫を開けて、賞味期限の近い食材をチェック。
まもりは非常持ち出し袋を開けて、
「あ…これ大きいし重すぎるね」と苦笑い。
「無理して“完璧”を目指すんじゃなくて、毎日触れる部分を少しだけ整えようよ」
まもりの言葉に、つなぎはぱっと笑顔になります。
「それ、いいね! “ちいさな備え”だ!」
◆ 今日できた “ひとつだけの備え”
ふたりが今日やったことは――
家の中で倒れやすいものをひとつ片付けた
懐中電灯の電池を入れ替えた
飲料水のストックを1本だけ追加した
それだけ。
だけど、つなぎは言います。
「ねえ、まもり。なんかちょっと安心したね」
まもりも笑顔でうなずきました。
「うん。“できた”って気持ちが、いちばんの防災かも」
◆ 最後に:あなたも“ひとつだけ”やってみませんか?
今日のふたりみたいに、
毎日の生活の中でできる“ひとつだけ” を見つけること。
それが、やさしい防災の最初の一歩です。
あなたの家では、どんな“小さな備え”ができますか?
あとがき
読んでくださり、ありがとうございます。
第0話・0.5話に続いて、いよいよ本編がスタートしました。
つなぎとまもりの物語を通して、
「ちょっと防災をやってみようかな」と思えるきっかけになれば嬉しいです。
感想や“あなたの小さな備え”も、ぜひコメントで教えてくださいね。

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