放送大学の面接授業を受けた感想: ゲノム科学と私たちの生活3 (2025年度第2学期 / 埼玉学習センター)
感想一覧: https://note.com/deft_aster9075/n/n0803d98563a1
授業について
この科目は自然と環境コースの専門科目となっており、埼玉学習センターで土曜に合計2日間開講されました。
内容としては、ゲノム科学について実験も行いながら広く見ていくというものでした。
アメリカの高校の生物の授業は、座学と実験を同じ時間の中で組み合わせて行うらしく、それに着想を得て組んだ科目らしいです。
全体的な印象としては色々と気を配った授業構成になっていると感じました。
具体的には前述のアメリカの授業の方式を取り入れることで、実感を持って座学の内容を理解できるようになっていました。
また、研究の面だけでなく、社会実装やそれに伴う問題点についても触れることで、「これって何の役に立つんですか?」とならないようにしていたり、倫理面の教育も落とさないようにしている感じがしました。
座学で個人的に印象に残ったのはがんについての話で、がん細胞は多様性のある細胞の塊で構成されており、白血球なども混ざっているというのは意外でした。なんとなく1種類の細胞の塊というイメージがあったので。
また、DNA自体は変わらなくても、DNAがメチル化されることでがん抑制遺伝子の発現が抑制されてがん化するエピジェネティクスという発生要因があるというのも、DNAが変化してがん化する印象しかなかったので意外でした。 これは情報系で例えて言うならば、副作用のある関数 (ファイルのI/Oなどの外的要因によって、引数が同じでも返り値が変わる) みたいな感じなんだと思います、多分。
実験ではDNAを実際に観察する実験とPCRや電気泳動による食品の塩基配列の解析を行いました。
DNAを実際に観察する実験では、糸状のものを実際に目で観察することができて、DNAって目に見える形にすることもできるんだなぁとなりました。
実はこの実験の少し後に他大学の分子生物学の研究室の紹介を聞く機会があり、そこで実験を体験したのですが、これもDNAを実際に観察する実験でした。
これ、ゲノム科学と私たちの生活3でやったやつだとなりましたが、理科実験におけるスライム作りのように、ゲノム科学の分野では定番の実験なのかもしれません。
PCRや電気泳動による食品の塩基配列の解析は、新型コロナウイルスの検査で有名になったPCRで食品の対象のDNAを増幅し、それが含まれていることを電気泳動で確認する、といったものでした。
電気泳動の実験操作は少し慣れが必要な感じがしましたが、思っていたより分かりやすく結果が出てきました。
課題は後日提出のレポートでした。
詳しくは述べないですが、人文科学や社会科学の人でも比較的書きやすいような印象を受けました。
ゲノム科学の分野に頭が慣れていないと少々疲れるところはありますが、ゲノム科学というものを広く概観できる科目だと感じました。
受講にあたっての注意点
この科目では実験を行うので、白衣などの汚れても良い服が必要です。
私はワークマンで白衣と間違えて食品衣 (学校の給食着の大人版) を購入し、それを着ました。
白衣はどこで買えるのでしょうね……。
また、実験を伴う科目なので、教室内での飲食はできません。
そのため、飲み物はカバンにしまえるよう、キャップが閉められるものにしましょう。
大宮駅構内のコーヒーショップでコーヒーを買って持ち込むと詰みかねません。
埼玉学習センターについて
基本的な内容は上記記事を参照してください。
追加情報としてJACK大宮ビルの1Fにコンビニが入っているようでした。
ただし、外からしか入店できないので、一回外に出る必要があります。
また、面接授業のレポートの提出方法についての説明は、学習センター内に説明プリントが置かれており、各人が希望する提出方法のプリントを取っていくというスタイルで行われました。
これならば講師が誤った説明をしにくいですし、負担も減ります。
そして、受講者としても自分に関係ないプリントを持ち帰らずに済むので、良い方法だと感じました。
