放送大学の面接授業を受けた感想: 東方キリスト教の世界(入門) (2025年度第2学期 / 岡山学習センター)
感想一覧: https://note.com/deft_aster9075/n/n0803d98563a1
授業について
この科目は人間と文化コースの専門科目となっており、岡山学習センターで土日に開講されました。
内容としては名前の通り、東方キリスト教について宗教学的な側面から入門する科目でした。
欧米の歴史や文化等を見ていると、 (西方) キリスト教のコンテクストを理解していないと分かりづらい事象が出てくることがあり、それについての知識をどこかで一度頭に入れておきたいと思っていたのと、東方キリスト教の存在自体は知ってたものの、あまり詳しくは知らなかったので、ここで勉強してみるのも悪くなさそうと思い、受講してみました。
日本でキリスト教というと、カトリックとかプロテスタントといった西ヨーロッパのキリスト教、すなわち西方キリスト教を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、この授業で扱う東方キリスト教はかつてのビザンツ帝国の版図やロシアなどのスラブ国家等で信仰されている、〜正教と呼ばれるような宗派やコプト教会等の東方諸教会と呼ばれている宗派です。
日本人はあまりにも東方キリスト教を知らなすぎではないかと感じたのがこの科目を開講した理由だと先生は言っていました。
普段キリスト教を捉える際に東方キリスト教のことを無視して考えがちですが、決して無視して良いような小さな存在ではないということを授業を聞く中で実感しました。
キリスト教自体に関する説明もあり、キリスト教にあまり詳しくない自分としては助かりました。
神の受肉というのは他のアブラハムの宗教 (ユダヤ教やイスラム教) 的には衝撃的なことであったり、神を父と呼ぶ受肉したイエスの存在によって、イエスの兄弟というロジックでイエスを信じる人も神の養子扱いになって父と呼べるなど、そういうロジックなんだとなる内容ばかりでした。
また、東方キリスト教が信仰されている地域では東方キリスト教が少数派になる局面もあるようで、その場合、周辺の異なる宗教の人たちと寛容な態度で共生していることがわかりました。
この辺りは外国人との関わり方が問題になりつつある日本でも参考にできる点がありそうと感じました。
試験は思っていたよりは大変でしたが、授業を聞いていればある程度解ける感じのものでした。
科目の難易度に関してですが、キリスト教に詳しい人もそうでない人も満足できそうな科目だと感じました。
詳しくない人のために、詳しい人からすれば常識だと思われるところから説明していましたし、一方で詳しい人が質問すると時間を割いてそれに回答する、といった感じでした。
先生はもちろん全体にわたってしっかり教えているのですが、特に東方キリスト教に関する内容やそれに関する難しい質問をされた際の熱の入り方は違うと感じ、この分野が好きな専門家として信用できると感じました。
東方キリスト教に関する科目は放送大学では他に開講されていない (はずな) ので、東方キリスト教という日本ではマイナーな (しかし確かに存在する) 世界に触れてみたい人は岡山から離れた土地に住んでいたとしても受講する価値があると思います。
岡山学習センターについて
JR岡山駅からバスで少し行ったところにある岡山大学津山地区北キャンパス内にあります。
バスは基本的にJR岡山駅の西口から乗ることになりますが (東口から出ているバスもあるが、所要時間がかかる)、一方で東口の方がより栄えています。
宿を取る場合はこの辺りを考慮すると良いでしょう。
また、2025年12月時点のダイヤでは、土日の面接授業が終わってからJR岡山駅行きのバスが来るまで数十分程度待つことになります。
そのため、学習センターにしばらく滞在したり、受講者同士の乗合でタクシーに乗るのが良いかもしれません。
学習センター自体はそんなに広いわけではないですが、岡山大学の学食が使えることが強みです。
岡山大学のキャンパス内にはマスカットユニオンという大学生協の建物があり、そこの2Fにマスカットカフェテリアという学食があります。
学習センターでも案内している施設です。
この学食は土日も開いているため、大学時代のノスタルジーに浸りたい、安く済ませたいという人は利用すると良いでしょう (自分は前者でした)。
土日でも利用している岡山大学の学生が割といましたが、座る席に困るほどではなかったので、ほどよい活気という感じでした。
なお、学外の人間は現金での支払いしか出来ないようなので、そこは注意です。
岡山大学の印象としては、前日 (平日) に下見した限りでは自転車を利用する人が多い印象でした。これは岡山という街の特徴でもあります。
また、津山地区には3つのキャンパスがあるようですが、学習センターのある北キャンパスを除く2つのキャンパスは外部との境界が曖昧な感じになっていました。
ドイツの大学もやはり境界が曖昧な感じの作りになっていましたが、それに近いものを感じました。
なお、北キャンパスも小川や林といった自然のもので区切られている感じで、壁や柵などの人為的なもので区切ろうという感じではありませんでした。
遠方受講について
今回はかつてないほど遠方での受講だったため、前泊と後泊が必要でした。
旅費もかかるし、仕事の有休も何日か取らないといけないので、そこまでしてこの授業を履修する必要性や価値はあるのか? と半月ぐらい悩んだ上で履修登録しました。
その科目を履修する必要性を考える上で、ライブWeb授業や近隣の学習センターの面接授業、放送授業やオンライン授業で同様の内容の科目が開講されていないかを調べると良さそうです。
開講されているならば、代わりにその科目を履修すれば負担が少ないですからね。
また、履修する価値については、キャリア等の実用的な理由がない場合、少し (一晩など) 時間を置いても受けたいという気持ちが変わらないならば、それは自分にとって受ける価値があると捉えて良さそうだと感じました。
半月かけたところで気持ちが変わるかといえば、そんなことはなかったので。
履修登録したのが開講1ヶ月前ぐらいだったので、Webで調べても微妙なホテルしか空いておらず、もっとスパッと履修の決断をすればよかったと少し後悔しました。
結局、旅行会社のフィルターを通した方が良さそうと思い、旅行会社で手配してもらいましたが、結果的にまずまずといった感じでした。
今回受けてみて、前泊と後泊を伴う遠方受講をする価値のある科目は存在することがわかりましたが、金銭面や仕事面を考えると、やっても1学期に1回が限度な感じがしました。
そのため、ここでしか受講できない! という面接授業に対して最大1回まで適用する感じに落ち着きそうです。
なお、今回は学割を使ってJRの乗車券を発券しましたが、その際の注意点は上記記事に記載しています。
