アメリカ全州訪問記 オクラホマ州|168の空席が見つめる街の再生
オクラホマ州:初訪問は2026年4月(アメリカ46州目)。

今回は初訪問のオクラホマ州とカンザス州を3日で回る旅程です。
今回のルート:シカゴ→テキサス州ダラス→オクラホマ州→カンザス州ウィチタ→テキサス州フォートワース→ダラス
シカゴから車で行くルートで散々迷っていたら、お隣のテキサス州ダラス行きの格安航空を見つけ即購入、フロンティア航空で往復84ドルでした(別途、席の指定料金等が必要です)。
※今回、帰り便の席変更でシステム上のトラブルがありました(追記:後で座席指定の料金が返金されました)。格安航空の注意点などは、別途記事で書こうと思います。
ビーバーランドでバーガー休憩
格安便の朝はいつも早く、現地で寝不足運転になる悪循環ですが、1日を有効に使えます(ポジティブ思考)。
朝5時ごろUberでシカゴのオヘア空港に到着。遅延も無く10時過ぎには9年ぶりにダラス・フォートワース空港に着き、レンタカーを借りて北上します。
※レンタカーセンターは離れた場所にあり、空港を出たらシャトルバスに乗って移動します。

途中、Buc-ee's(バッキーズ)に立ち寄りランチ休憩です。
Buc-ee'sは「ガソリンスタンド界のディズニーランド」のような場所です。お土産コーナーはビーバー祭りで、最初は別にかわいくもないと思った赤帽のビーバーキャラ(Bucky:バッキー)が、「洗脳後」は愛おしくなってきます。
ここは座って食事をする場所はないのですが、酒も食べ物もジャンクフードも大量に売っています。
そして絶対に外せないのが「全米一綺麗と噂」のトイレです。綺麗なだけでなく、ここはアメリカのいつもの足元スカスカ個室ではなく、プライベートが守られる扉仕様(少しすき間あり)。トイレ休憩だけに訪問するのもありです。



歴史と美術の白亜の議事堂
3時間ほどで190マイル(約300km)を移動して州都オクラホマシティに入り、最初の目的地のオクラホマ州議事堂に到着。ここでの滞在時間は20分の計画のため、駆け足で回りました。
1階(グランドフロア)には州議事堂博物館があり、実物資料でオクラホマの歴史を学べます。1907年にルーズベルト大統領が、オクラホマを州に承認する宣言書に署名した万年筆も展示しています。館内はアート作品が壁や廊下を埋め尽くしており、美術館のようです。
※ちなみに州議事堂はどこもBuc-ee'sの次ぐらいにトイレが綺麗なのでおすすめです。


ルート66の遺産は時を経てオシャレスポットへ
次の目的地、ミルク・ボトル・グロッサリー(Milk Bottle Grocery)へ移動します。これは三角形の建物の上に大きな牛乳瓶の看板がある、ルート66沿いの歴史的なランドマークです。
1930年の創業時は小さな食料品店でしたが、1948年頃に乳業の広告として設置されたようです。つまり本業は牛乳屋ではなく、その後もテナントが変わっていったようです。

建物をぐるっと回って入口に着くと、ここは完全予約制のネイルサロン、その名も『MILK』。中の様子は分かりませんが、歴史的な建物とのギャップが面白いですね。

次はいよいよ今日のメイン目的地、オクラホマ連邦ビル爆破事件ナショナルメモリアル博物館へ移動します。オクラホマシティ内は見どころが集まっており、短時間の移動で回れます。
連邦ビル爆破事件の概要
オクラホマ連邦ビル爆破事件は1995年4月に発生し、168名が亡くなりました。2001年のアメリカ同時多発テロ(9.11)が起きるまで、アメリカ史上最悪のテロと言われた事件です。
主犯のティモシー・マクベイ(元米陸軍兵士、湾岸戦争での功績により勲章を授与)は爆弾を積んだトラックを、連邦ビルの正面に停めて爆発させました。
当初、犯人はイスラム系のテロリストとの噂が広まりましたが、生粋のアメリカ人による犯行。動機は連邦政府に対する強い反感と復讐心で、裁判でも最後まで正当な攻撃だったと主張しています。
マクベイは精神鑑定の結果、異常行動はなく合理的なテロリストと認められ有罪判決。2001年に薬殺による死刑執行が行われました。



博物館の外にはメモリアルパークがあります。悲劇の重みと平和への祈りが静かに調和した、非常に美しく設計された空間です。
犠牲者の数と同じ168脚の椅子は、夜になると優しくライトアップされます。19人の子供たちのための椅子は、大人用よりも一回り小さく作られています。

時間の門(Gates of Time)
東門には「9:01(爆破前)」、西門には「9:03(爆破後)」の刻印があり、事件が起きた時刻「9:02」という運命の一分間を挟み込んでいます。


入館時は雨が降っていましたが、建物を出ると晴天に変わっており、静寂の中で水面に映る景色の美しさに目を見張りました。
心に重くのしかかる展示の数々でしたが、訪問できて本当に良かったと思います。
次は更に北上してカンザス州に移動。州最大の都市ウィチタで番人に逢いに行きます。
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