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妻との衝突が嬉しかった

こんにちは、育軸コーチのでくです🌱
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私は妻と出会って4年程経ちます。自分たちのことを棚に上げるわけではないですが、性格的な相性もよく順風満帆に過ごしていました。

「いました」

過去形であるのは、そんな私たちが子供が生まれてから
小さいことから大きいことまで、衝突をするようになりお互いに疲弊してしまったからです。

今日はそんな妻との衝突から気づいたことをありのまま話します。


「なんでわかってくれないんだろう」

皆さんは子どもが生まれてから、夫婦の間に小さなズレを感じるようになった。そんな経験はありませんか?

寝かしつけのやり方、離乳食の進め方、休日の過ごし方。育児の方針、お金の使い方、家事の分担。

一緒に生きていくと決めたはずなのに、気づいたら「この人とは根本的に違うのかもしれない」と思う瞬間が、じわじわ増えてきた。

もしそう感じているなら、まず伝えたいことがあります。

それは、あなた(たち)が真剣に向き合っているからこそ生まれる感覚です。

無関心な夫婦は、そもそもぶつかりません。違いを感じるのは、相手に期待しているから。相手と本気で生きようとしているから。

だから「価値観が合わない」という悩みは、ある意味で、夫婦関係が機能している証拠でもあると、私は思っています。


気づいたら、笑えない夫婦になっていた

少し、自分の話を。

もともと私と妻は、似たもの同士でした。

直感で動くところ、大胆なところ、少し雑なところ(笑)
そういうところがお互い似ていたから、一緒にいて楽だったし、気遣いもナチュラルにできていた。
生活していても大きな不満はなくて、「この人と一緒にいると、なんか楽だな」と素直に思っていました。

それが、息子が生まれてから、少しずつ変わっていきました。

妻が、細かくなったんです。

……正直に書きます。これを読んでいるママたちは「は?」となるかもしれない(笑)。でも、そう感じていたのは本当のことなので、そのまま書かせてください。

離乳食の温度、外出時の荷物チェック、寝室の室温、保育園への持ち物の確認。
気にすることが増えて、確認することが増えて、「前はそんなこと気にしなかったよね」と思う場面が、じわじわ増えていきました。

育休を取得して、家を守ってくれていた妻。家事も育児も、私とは介入する時間も向き合ってきた量も、比べる必要もないくらい妻の方が多い。頭ではわかっていました。

でも、当時の私はその「細かさ」を、うまく受け取れていなかった。

育児の疲れも重なって、会話が業務連絡だけになっていく。
「今日の予定は?」「保育園の連絡帳、書いた?」
笑い合う時間が、気づいたら減っていました。

そのとき私がやっていたことを振り返ると
妻を「変えよう」としていた、というより、以前の妻に"戻そう"としていたんだと思います。

変えようとするたびに、お互いが少し疲れていた。
会話がどこか守りに入っていた。
そして何より——「変わらない相手」にじわじわ苛立っていた自分がいました。

ぶつかることもなく、笑い合うこともなく、ただ育児と家事を回す毎日。

今思うと、あれが一番しんどかった。


私が変わっていた

転機になったのは、コーチングで繰り返し出てくるある問いを、自分自身に向けてみたことでした。

「妻の言動の背景に、どんな価値観があるだろう?」

クライアントと向き合うときに使っている問いかけを、妻に向けてみたんです。

妻が確認を増やしたのは、神経質になったからじゃなくて
「この子を守りたい」という感覚が、子どもと向き合う毎日の中で育っていったからかもしれない。

そこまで考えたとき、ふと気づいたことがありました。

妻だけじゃなく、私も変わっていた。

息子が生まれてから、私は私で、仕事と育児の両立に必死になっていた。
「家族を養わなきゃ」「頼られる存在でいなきゃ」
そういうプレッシャーが、どこかに積み重なっていた。

以前の自分なら、もっと軽く笑い飛ばせていたことが、笑えなくなっていた。小さなことに引っかかるようになっていた。

妻が変わったと思っていたけれど、私も変わっていた。

お互いが、子どもが生まれてから、それぞれの場所で、それぞれのかたちで、親になろうとしていた。ただそれだけだった。

妻は細かくなったんじゃなくて、子どもを守ろうとしていた。

そして私は妻の変化を受け取れないくらい、自分自身も必死だった。

毎日子どもと向き合い続けた妻の中に「この子を守る」という感覚が育っていて、それが言動のひとつひとつに出ていた。
私が「細かい」と感じていたものは、妻が積み上げてきた愛情の形だった。

当たり前のことを、私はずっと見えていなかった。

変わったのは妻だけじゃなく、私も変わっていた。二人でいっしょに、親になっていたんだ。

そう気づいたとき、苛立ちは静かに溶けていきました。

そして、その少し後のことです。

久しぶりに、妻とちゃんとぶつかりました。

育児のやり方について、お互いが思っていることを、言葉にしてぶつけ合った。声が少し大きくなって、感情も出た。

でも、そのあとの空気が、業務連絡だけだった頃とは全然違ったんです。

なんというか——生きた会話をした、という感覚がありました。

衝突のあと、お互いが「そういうふうに思ってたんだ」と言い合えて、少し笑えた。それだけで、二人の間にあった膜みたいなものが、薄くなった気がしました。

衝突できるのは、相手に言いたいことがあるから。伝えたいことがあるから。まだ、この人と向き合おうとしているから。

無関心な夫婦は、ぶつからない。

衝突は、コミュニケーションの失敗じゃない。むしろ、関係がまだ生きているサインだと、今は思っています。


大切なのは、衝突することとぶつかり方

「あなたはいつも〇〇だ」という人格への攻撃ではなく、「私はこういうとき、こう感じた」という自分の感情を伝えること。

これは、心理学でいう"Iメッセージ"と呼ばれるコミュニケーションの考え方で、夫婦関係においても非常に有効です。

責める言葉ではなく、感じていることを正直に言葉にする。それだけで、衝突のあとの空気はずいぶん変わります。

私の父も、完璧な人間ではありませんでした。母を亡くしてからひとりで家族を支えてくれた父とも、ときにぶつかることがあった。でも、その衝突の向こう側に、確かな愛があった。

完璧な関係なんてないし、完璧な親もいない。それでも、向き合い続けることが、夫婦という関係を深くしていく——そう、今は思っています。


焦らなくていい。"今すぐ"じゃなくていい

価値観の擦り合わせは、一度の話し合いで終わるものじゃありません。

それは、子育てが一夜でできないのと同じ。毎日少しずつ、関わり続けることで、少しずつ形になっていくものです。

コーチングを通じて学んできたことの中で、最も大切だと感じていることの一つが「変化には時間がかかる」という事実です。

そしてもう一つ
「変えようとするより、受け入れることの方が、関係を動かす」こと。

妻を変えようとしていた自分が、妻をありのままに受け入れようとした瞬間から、二人の空気が変わり始めました。

これはとても不思議な体験でした。何かを変えようとしていないのに、何かが変わっていく感覚。

コーチングの言葉でいうと

「アンコンディショナル・ポジティブ・リガード」
(無条件の肯定的配慮)

難しく聞こえますが、要は「その人のありのままを、ただ尊重する」ということです。

そして、それは夫婦の間でも、子どもとの間でも、同じように機能します。

ありのままを受け入れることが、変化の出発点になる。


違いは"ズレ"じゃなく"彩り"

夫婦の価値観の違いは、解決すべき「問題」ではなくて、関係を豊かにする「彩り」だと思っています。

もちろん、すり合わせが必要な場面はあります。子育ての方針や生活上のルールは、お互いの合意が必要なこともある。でも、その前提として——相手の価値観を「直すべきもの」ではなく、「知るべきもの」として捉えることが、夫婦関係の土台になる。

違いを恐れない。焦らない。むしろ、ちゃんとぶつかれる関係を、大切にしたい。
(もちろん今でも衝突はございますが笑)

今、夫婦のことで悩んでいるなら——それは、向き合っている証拠だと私は思います🌱


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