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絵本作家よりみちと描くアートワークショップ「こころのえ」in横浜が終わって…レポート


「え、初めてなの!?」

2026年4月26日。 「よりみち」という名前で活動を始めて、3年目の春を迎えました。

この春、私にとって大きな一歩となる出来事がありました。 横浜・関内駅そばの「技能文化会館」で開催した。

告知をしたとき、周りからは「え、初めてなの!?」と驚きの声が上がりました。自分でも、どこか扉の蝶番(ちょうつがい)に手をかけるような、不思議な感覚の中にいた気がします。

でも正直に言うと、自分でも首をかしげました。 そういえば、「絵の学校を作る」と言ったのも昨年。なのに、それが今、ようやくワークショップ開催まで漕ぎ着けた。

それを人はなんて言うか? 「よりみちさん、よりみちしているね」と。

私は答えます。 「だって、よりみちだもん。それが私の特徴だから」

前だったら、そんなこと言えませんでした。 けれど、3年というSNSの海に揉まれて、私自身、自信というオールを手にして前へ進み、いまこの航路に立っています。

暴走する機関車、消えていく「伝えたいこと」

3年前の私はずっと、機関車だった。
発信することに、必死だった。
SNSの投稿。
反応の数。
伸びたかどうか。

最初はそれでよかった。
多くの人が「○○を始めます」って名乗っても
ピカソのような天才でない限り、多くの人に知ってもらうことすら難しい。さらに
今はスマホとAIの登場、物価上昇の影響もあってか、発信していない人のほうが少ないのではないかと思うほど、誰もが発信し、競い合う世の中になりました。

だからかつての私は、SNSの海を漕いだ。漕ぎ続けた。 けれど、心にチクリとした痛みを感じていました。

「本当にやりたいこと」と「反応がとれる発信」

が、少しずつズレていく。
承認欲求というレールに乗った機関車は
自分では止められなくなっていく。

止まれない。でも、このままでもいられない。

あなたはないですか?


Xやnoteをはじめたとき、最初は必ず「伝えたいこと」があったはずです。それなのに、機関車が止まらなくなると、その「伝えたいこと」がどこかに消えていく。まるで機関車の熱で溶けてしまうように。

そして気が付くと、その機関車すら、ある日突然止まっている。
「あ、疲れたのかな?」……それがSNSの世界の恐ろしさです。

「自分かも」

背筋がぞっとしました。その機関車を私は知っています。 自分自身が、うつを経験しているから。

若いころ、体を壊し、心が折れる怖さを抱えた時、私はすべてを捨てました。Macさえも。あんな苦い経験は二度としたくないと、昨年、私は「棚卸し」を始めました。

大阪の夜に流した涙、見つけたダイヤモンド

きっかけは、なんだったんだろう。 活動していく中で生まれた迷いを、いろいろな人に相談した。その結果、自分をもう一度見つめ直そうと思えたのだと思います。

特に大きな転換点は、昨年10月。大阪でアート展を主催したときでした。 80人以上の人が集まってくれた、そのイベントのあと。

私は大阪の夜、昨年、富士山登頂を一緒にした仲間の前で泣きました。


振り返れば、富士山に登ったあの時から
自分の中のベクトルが変わり始めた気がします。

あの夜の涙は、自分を整えるための涙でした。

「人間だもん、ブレてもいい」


そう自分に言い聞かせてはいても
やっぱり自分の心のレールがズレていくのは苦しい。
けれど、その苦しさがあったからこそ、
自分自身を見つめる「ダイヤモンド」を見つけることができました。

その輝きが、形になったのが今年の1月。

自伝『発達障害のよりみちが、それでも生きる理由。』

の出版です。

この書籍もまた、ご縁によって生まれたものでした。
「発信しなければ、発信しなければ」ともがいていたとき。
ふと、「なぜ自分という存在が、発達障害のよりみちがここにいるのか」をありのままに発信していたら、出版する運びになったのです。

編集担当の岡本さん!いつもありがとうございます!


横浜の星

当日は、25人以上が来てくれました。
今回、共同主催としてこの場所を一緒に作ってくれたのは、パパ・ママのサードプレスコミュニティ「超ぽこぽこふぁいとっ!倶楽部」の主催者・ぽこぽこさんです。

「ぽこぽこさんって何者?」

と思われるかもしれません。


実は、彼女とは3年前、あるお花見の席で会っているはずなのです。
「はず」というのは、
正直に言って、当時のことをあまり覚えていないから。


申し訳ない話ですが
大勢の参加者の中の一人が、ぽこぽこさんでした。

私はといえば、絵の具セットを抱えて
ぶらぶらと目黒川の桜を見ていたような気がします。

そんな、点のような出会いだったぽこぽこさんと
昨年から急激に交流が深まりました。
驚いたのは、昨年10月の大阪のアート展。
なんと彼女は、ご家族と一緒に東京からわざわざ駆けつけてくれたのです。

これって、あとから思うと本当に胸が熱くなることです。
3年前、桜の下ですれ違っただけの縁が
いま、こうして横浜で一緒にワークショップを開催するまでになっている。人生の「よりみち」が
こんなにも美しい景色を見せてくれました。

ハーバウリム

ワークショップで
皆さんが挑戦したのは
「ハーバリウム」というアートです。



小さなビンの中に、花、実、貝殻などを、想い想いに詰めていく。
ただそれだけのことなのに、できあがったひとつひとつが、全部ちがう。その人の内側が、ビンの中に静かに宿る。そんな表現の時間でした。

午後には
私が即興でライブペインティングを行いました。

YouTubeライブで配信しながら
参加者がその場で見守る。
描きながら、見られながら、その場の空気が一つになっていく感覚がありました。


数字の先にある、明日を生きる力

あの「止まれない機関車」の日々を
私は後悔していません。
Xのフォロワー1.4万人、noteのフォロワー1200人。
それは確かに積み上げてきた結果です。
でも、数字より大切なことがある。

「伝えたいこと」があるかどうか。

それがなければ、どれだけ走っても、どこにも着かない。中身があったからこそ、あの日、あの場所が生まれたのだと思っています。

私が伝えたいこと。
それは、「絵を描くこと、表現することは、最高のストレスケアになる」ということです。
それは結果的に、明日、少し元気に生きる力になる。

無心に手を動かす時間は
暴走する機関車から降りて、地面に足をつけ、自分の呼吸を取り戻す時間です。
そうして生まれた小さな表現が
折れそうな心をそっと支えてくれる。

ワークショップが終わり、心地よい疲れの中で片付けをしていたとき。ぽこぽこさんが、ふと言いました。

「また、やりましょう」

胸が、熱くなりました。私とぽこぽこさんとの次の予定なんて、まだ何も決まっていません。それでも、あの言葉は確かに心に着地した。

あの日、横浜に小さな星が生まれた気がしました。誰かに証明できるわけじゃない。数字にもならない。でも、確かにそこにあった。


あなたは今、何かを「伝えたい」と思って、発信していますか。 それとも、いつの間にか、数字を追いかける機関車になっていますか。

正解は、私にもまだわからない。 けれど、あの日ビンの中に詰められた花々や、キャンバスの上で踊った色は、間違いなく明日を生きる光になっていた。

「よりみち」の物語は、これからも続いていく。

物語を知りたい人へ
よりみち便りで知ってほしい
よりみちは続けるよ。


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