首里城の完全復興前にはじめて、行った沖縄。台風7号の最中、ご縁の力は沖縄まで伸びた話。
「減らず口!」
その言葉に、もう何も言いたくないって思った。それは子どもの頃。
大人から「減らず口!」
言葉って、怖い。だって、
それだけで当時の子どもの私、よりみちはクチャクチャの鼻紙のような気持ちになった。
そして、数年後、中学校を不登校になった。
でも、今は言われる。
だがここで立ち止まって聞いてほしい。

現在、私は人から
「よりみちさんの絵って、元気が出るんです。」
と言われる。言葉と絵は不思議。人の気持ちを楽にすることができる。
そんな過去と今を思うと
コミュニケーションって、何だろう。
何気ない会話。
何気ないつながり。
そのつながりを、大切にしていますか?
減らず口と言われた少年は成長して、人生初の沖縄で自分の本へサインしていた。

未来って、変えられる。
私にとって沖縄は、異国だった。
沖縄。
日本の南の県。

私は東京在住。
西国の親戚も、友だちもいない。
まったく、縁のない場所だった。
国境が誰かの決めた線だとすると
私にとって沖縄とは、行くことのない異国に感じていた。
そんな場所が、誰にでもあると思う。
その異国に、ご縁ができた話をしよう。
私は、よりみち。
絵本作家、画家、そして講演する心の作家。
発達障害を抱えながら、うつの井戸の底から這い上がり
よりみちとして発信を始めた3年前は、何者でもなかった。
でも、何気ないつながりを大切にし続けた。
その先に
沖縄があった。
台風7号が来ていた。

急に決まった沖縄行き。
本当は、沖縄本島から少し離れた場所へ行きたかった。
神の島と呼ばれる島へ。
でも、スマホが鳴った。
「台風7号、急速に沖縄へ——」というニュースが入った。
飛行機が飛ばない場合は。
東京に戻れない場合は。
事後策を決める作業に追われながら
「ここが沖縄……」
那覇空港に降り立った。


思ったより、暑さを感じなかった。東京より暑いはずなのに。
「キレイな青。」
台風の前振りだけで、沖縄の空は青かった。
そして、その手には
8Kジンバルカメラ Insta360 Luna Ultra。

今月、誕生日だったご縁で手に入れたモノ。
使い慣れていないのに、持ってきた。
私の脳の興奮、わかる?
6月25日。うるまの海辺で、祖父の声を聞いた。
スケジュールはびっしりだった。
でも、心の排熱をしたい。それは人の生理現象だ。
その合間に、行けたところ。
うるまの海辺だった。

海を見ると、千葉の祖父の家を思い出す。
毎年、子どもの頃、夏休みに行った海辺の家。
それくらい、私は海に何かしら縁を感じる。
目の前に広がるうるまの海を見ながら、ふと思った。
「よく来たな!」
あの声が、聞こえてきそうな気がした。
祖父はもういない。
でも、天国に近いと言われる南国の空の下だから
そう感じるのは、空想だろうか。
それか、私の体内の祖父の血がささやいているのかもしれない。
「よし、いくか。」
その後は、淡々とスケジュールをこなした。
そして、台風が沖縄の上空にやってきた。

6月27日。曇り空の首里城へ。
朝から、曇っていた。
台風の名残りが、空に残っていた。
それでも、首里城へ向かった。

展望台のあたりで、多少、日差しが入った。
沖縄の人に言われた言葉を思い出す。
「島の天気は変わりやすい。」
その通りだった。

首里金城町石畳道を歩いていると
ポツリ。
雨が、石畳に落ちた。

そのまま、タクシーに乗り込んだ。
カフェで、こころさんがいた。
タクシーを降りて、カフェに入った。
そこに、水川こころさんがいた。
沖縄で、言葉を仕事にしている人。
取材ライターとして、沖縄で活躍している。
Xで何気ないリプを交わしていた。
共通の知り合いという、細い糸があった。
それだけだった。
会えるなんて、思っていなかった。
だって、沖縄だから。
でも、目の前にいた。
向かい合って、座った。
本を開いた。
『発達障害のよりみちが、それでも生きる理由。』
『絵本 よりみちが生まれた日』
「わぁ、可愛い。」

そのとき、そばにいた店員さんが言った。
よりみちの黄色い着ぐるみキャラを見て。
初めて会う人に言われた言葉。
なんだか、嬉しかった。
本を手渡して、サインした。
まるで、旧友に会うかのように。
まるで、旧友に会うかのように話した。
初めて会ったはずなのに、そんな気がしなかった。
仕事のこと、沖縄のこと、生き方のこと。
気づけば、いろんな話をしていた。
その中で、こころさんのフレーズで印象的なものは
「首里城は、大切なんです。」
こころさんは、沖縄出身ではない。
でも、その言葉に嘘がなかった。
土地に生まれるより、深く、土地を愛する人がいる。
魂が、沖縄ととけあっているような人。
だから、重かった。
そして、その中でもう一つ。
「リアルでの繋がりって、オンラインとは違いますよね。」
そうだ、と思った。
説得されたんじゃない。
同意した。
3年以上、よりみちとして活動してきた。
イベントを軸に、リアルで人と会い続けてきた。
だから、その言葉が
自分の中にすでにあった言葉と、重なった。
\よりみちさんめんそ〜れ〜🌺/
— 水川 こころ|沖縄取材ライター・看護師 (@mizukawa_kokoro) June 28, 2026
那覇にてランチご一緒させていただきました✨
よりみちさん、ありがとうございます🥹
絵本と書籍にサインをいただきました✒️ https://t.co/ewncmE58xC
那覇空港は、せわしなかった。スパイ大作戦のような数分。
台風の影響で、欠航、遅延が続いていた。
空港職員さんたちが、テキパキと対応に追われていた。
アナウンスが、何度も流れた。
そんな中、私は待っていた。
たまさんを。
沖縄で、AI漫画を描いている人。
共通のコミュニティで知り合った。
※たまさんの作品はこちら!
偶然、「沖縄に行くんですよ」と伝えた。
日頃、多忙なのに
「会いましょう」と言ってくれた。
まるで、スパイ大作戦のような数分だった。
那覇空港の保安検査場に入る直前。
できたことは、サインすること。記念写真を撮ること。
それだけだった。
めんそーれ、よりみちさん🏝️✨
— たま|AI漫画で物語を描く沖縄看護師 (@tama_ai_2024) June 28, 2026
一瞬でしたが、お会いできて良かった❗️
スクール繋がりでリアルに会えたの初めてかも〜✨
ご縁に感謝!
次はゆっくり会えますように😌
そして、皆に会えますように😌
オフ会目指して頑張ります💪✨ https://t.co/7XVlWh4qv6 pic.twitter.com/cQEbyKyPP1
台風のように、こころがざわついた。
もっと時間があれば。もっと、何か。
そう思った瞬間、たまさんが差し出した。
沖縄のお土産を。
「温かいでしょ?出来立てですよ。」
それは、温かかった。
手から、彼女の温かい気持ちが伝わってきた。
そういうことか。
言葉を仕事にするこころさん。
絵を仕事にするたまさん。
私は、言葉と絵と語ることを仕事にしている。
3人とも、表現者だった。
だからご縁を感じる。
「また、沖縄へ行く。」
たまさんと別れ、空港のゲートに入った。
「もう、沖縄へ来ることないのかな……」
すこし、そんな気持ちが走った。
でも私は、叶えたいリストに新しく書き加えた。
「また、沖縄へ行く。」
飛行機の中で、3年前のことを思い出した。
窓の外は、厚い雲の世界が眼下に広がっていた。

「……現在、予定時間より遅れており……」
機長のアナウンスが流れた。
台風の影響だ。
雲に入ると、さらに揺れると言った。
ガタガタ。
揺れながら、この記事のたたきを書いていた。
揺れ、書く。
揺れ、書く。
まるで、過去と今を行き来しているような振動だった。
そのとき、ふと、2023年の自分が浮かんだ。
気持ちが、気持ちを抑え込んでいた。
いい年なんだから、大人しくしていればいい。
そんな言葉を、言われたことはないだろうか。
大抵、それは自分の夢を語ったとき。
優しさの心配と、呆れた想いが混ざった否定。
立ち上がることができない否定だ。
私はかつて、否定された。
いや
自分で、自分を否定していた。
人生、後半戦。
大人しくしておいた方がいい。
どうせ、何もできない発達障害当事者だから。
自信がなかった。
でも、やりたかった。何かを。
答えたいのに
笑われる気がした。
恥ずかしかった。
気持ちが、気持ちを抑え込んでいた。
でも、くだらねえ、と思った。
自信もなく、よりみちし続けた先に
沖縄で、はじめてリアルで会う2人の女性へ
自分の商業出版の本をサインしていた。


自慢に聞こえるだろうか。
そうかもしれない。
でも、私が伝えたいのはそこじゃない。
過去は、変えられない。
だから、未来を変えることができる。
変えるには
今、動くこと。
それだけだ。
羽田空港で、地図を見た。
「到着しました。」
アナウンスが流れた。
思考とは、カードゲームだ。
揺れたものの、気づけば雨の東京
羽田空港に到着していた。
飛行機から空港のゲートを歩いていると、ある広告が目に入った。
旅行を誘う広告。
そこには、日本列島の地図が描かれていた。
私は、その地図を見ながら思った。
私の地図も、今日、伸びた。
よりみちの地図が、南へ伸びた。
沖縄へ行く前、私がリアルで繋がった場所は
北は茨城
南は広島・尾道
だった。
今は南が、流星のように沖縄まで伸びた。
何気ないつながりが、地図を広げた。
この地図は、まだ伸びている。

あなたも、この地図に入る?
メンバーシップ【よりみちの地図】では、月に一度、オンラインお茶会を開いる。
あなたに、問いかけたい。
何気ない会話を、大切にしていますか?
いい年なんだから、大人しくしていればいい。
そう言われたこと、ある?
自分で自分に言い聞かせたこと、ある?
わかる。
でも、その何気ない一言が
誰かと、どこかで、繋がっている。
口に出すことを、やめないでほしい。
だから、あえてここに書く。
いずれ、沖縄で個展をする。海外でも。
うつの井戸の底から生き延びた私が、お世話になった人たちへできる恩返し。
それが動き続けることだと思っている。
それでも、よりみちする。
首里城が完全復興したとき、また風を感じに行く。

今度は、イベントを開催する側として。
そのために、また今日もよりみちする。
明日も、よりみちしていいですか?
何気ないつながりを、メルマガでも続けたい。
毎月、その時の感情をそのまま絵にして届けます。
あなたのスマホの壁紙に、なれたら嬉しい。
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