一度iCAREを離れ、そして再び──アルムナイエンジニアが語る「産業保健への回帰」【社員インタビュー】
なぜ彼らはiCAREの門を再び叩いたのか?
キャリアアップの選択肢として「出戻り(アルムナイ)」を選ぶエンジニアが増えています。産業保健の領域で、挑戦的なプロダクト開発と安定した経営基盤を両立させている企業iCARE。今回、一度iCAREを離れ、再び開発チームに戻ってきた二人のアルムナイエンジニア、越川さんと上野さんに本音を伺いました。
彼らが外の世界で見てきたiCAREの姿、そして戻ってきたからこそ見えた、iCAREの開発組織が持つ圧倒的なチャンスと技術的課題とは何だったのでしょうか。

【プロフィール(左:上野さん)】
薬学部を卒業後、薬局薬剤師としてキャリアをスタート。独学でプログラミングを学び、Webエンジニアへ転身。スタートアップでフロントエンド開発を経験した後、iCAREに参画。オーストラリア滞在中も業務委託として開発を続け、バックエンドにも挑戦。帰国後、再びiCAREに正社員として復帰しプロジェクトリーダーとして、フルスタックにプロダクト開発をリードしている。
【プロフィール(右:越川さん)】
文系大学を卒業後、証券会社で営業・バックオフィス業務に約2年半従事。
「ITに取って代わる側にまわりたい」と一念発起し、プログラミングを学んでWebエンジニアに転身。ヘルスケア企業を経て、2020年にiCAREへ参画。2024年に一度退社し、2025年に再び復帰。現在はチームリーダー・エンジニアとしてプロダクト開発に携わっている。
キャリアを「手放して」、また「戻った」理由
── まずは自己紹介と、iCAREを離れた経緯を教えていただけますか。
越川さん(以下、越) 越川です。iCAREでは約3年半、バックエンドエンジニアとして健診機能の開発を担当していました。一度辞めたのは、尊敬するエンジニアに誘われたのがきっかけで。ゼロイチの新規事業で、「このチャンスを逃したら二度と一緒には働けない」と思ったんです。
上野さん(以下、上) 上野です。私は約1年間iCAREに在籍した後、海外での生活を経験するため業務委託として働く形に切り替えました。帰国後は再び正社員として参画し、キャリアを継続しています。海外生活を通じて視野を広げることが目的でしたが、その期間もiCAREが手がける「産業保健」という事業の社会的意義を改めて実感できたのは大きな経験でした。
── 越川さんはそのゼロイチの現場で、何か大きな気づきはありましたか?
越 PDCAが毎日回るようなスピード感でした。毎日がアジャイルの極み。アイデアの検証と実装がものすごいスピードで進む。でも、そこで「自分のエンジニアとしてのスタイル」もはっきり見えました。そして、やっぱり「腰を据えて、着実に作り上げていく開発」が自分には合っているなと。
上 私の場合、業務委託期間を経て、「専門職」として突き詰めるより、「マネジメントもできるプレイヤー」としてキャリアを広げたいという思いが強くなって。そんな時、ミドルエンジニアの退職がかさなった時期がありまして。
── 結構な人数が辞めましたね。
上 ええ、ちょうどそのタイミングで、「PL(プロジェクトリーダー)兼バックエンドエンジニア」という新しいポジションが急遽生まれたんです。業務委託では難しかったリーダーシップへの挑戦がiCAREならできると確信しました。最高のタイミングでチャンスが巡ってきました。

外から見たiCARE、そして二人が驚いたこと
── iCAREの開発組織を「外側」から見た時、どう映りましたか?
上 外部から見ると、iCAREは「いい意味で大人しい」という印象でした。プロダクトや技術的な挑戦は多いはずなのに、発信力が控えめだと感じて。もっと「ウチ、すごいことやってるぜ!」ってアピールしてもいいのにって。
越 それは僕も思いました。でも、逆に言えば、その「大人しさ」は「心理的安全性の高さ」の裏返しでもあるんです。余計なノイズがなく、本質的な開発に集中できる環境。これは他のベンチャーにはない魅力だと再認識しました。
── エンジニアとして、その「本質的な開発」でのやりがいを、改めてどこに感じますか?
越 難しい質問ですが、結局は自分が作ったものが「事業の成果に直結する」ことですね。売上を上げるか、コストを削減するか。iCAREの健診機能のように、多くのユーザーに使ってもらい、その結果として会社の成長に貢献できるのは、シンプルに楽しい。でも、そのプロセスで何度も壁にぶつかるんです。
上 私も「作って終わり」ではなく、「アウトカム(結果)」に喜びを感じます。特にiCAREでは、「技術的課題を解消し、他のエンジニアが本質的な開発に集中できる環境を整える」ことに大きなやりがいを感じています。私の技術力より高いメンバーがたくさんいるので、彼らが気持ちよく開発できるための「仕組みづくり」に貢献したい。
── その「技術的課題」という話が出ましたが、戻ってきて直面したiCAREの最も大きなものは何でしょう?
越 やはり「長い歴史」がもたらした技術的課題との戦いです。新しい機能を作る難しさと、歴史ある巨大なアプリを壊さずに改善する難しさは、全く違うんですよね。でも、その「手ごわい相手」と戦える面白さがある。「軍隊的なガチガチの組織」より、iCAREの「クレド・バリューに基づく自立的な組織」の方が、その戦いに向いていると思います。
上 まさに。今は「課題」を「伸びしろ」と捉え、オーナーシップを持って改善に取り組めるチャンスがあります。
リアーキテクチャや設計、パフォーマンス改善、機能整理など、技術的な挑戦は尽きません。

iCARE開発組織の「今」と「未来」
── 組織に戻ってきた今、意識や役割はどのように変わりましたか?
越 大きく変わったのは、「育成」への意識ですね。僕が離れていた間に優秀な中間層が抜けたこともあって、今は若手メンバーの育成に力を入れています。リーダーとして、彼らが健全に成長し、目標達成へのコミットメントを共有できるリーダー候補に育つようサポートするのが僕の重要なミッションです。
上 私も以前は受け身で、「自分に振られたタスクをこなす」のが精一杯でした。でも今は、「プロジェクトマネジメント」も兼任しているので、「技術的課題の解消」も新規開発も、ロードマップに自分ごととして組み込んで推進する立場になりました。AIツールも積極的に活用し、開発効率を高める「仕組みづくり」に注力しています。
── 最後にiCAREのエンジニア組織が、これから強化していくべき、あるいは目指すべき方向性は何でしょうか?
越 目標達成への「執着」をもっと高めたい。会社全体が売上目標を達成できた今、私たち開発もOKRのコミットメントラインは絶対に超える、というプロ意識の空気を徹底したい。そして、技術的な挑戦を恐れないことです。安定した基盤があるからこそ、最先端の技術や大胆なリファクタリングに安心して挑戦できます。
上 「もっとハングリーに、貪欲に」なりたいですね。「顧客目線」というバリューは皆が持っていますが、それを実現するための技術的な最適解をスピード感を持って追求したい。「今までのやり方」という枠にとらわれず、挑戦を恐れない組織にしたいです。
今回の対談は、「一度離れた場所だからこそ見える、本当の価値」にあふれていたように思います。技術的課題という名の“伸びしろ”に挑めるiCAREの開発組織は、成長を渇望するエンジニアにとって、まさに絶好のチャレンジの場です。
「戻る」という選択が、キャリアの前進になる──
その証明が、いまのiCAREにはあります。
「受け身ではなく、ガツガツと挑戦してほしい」。
お二人の言葉には、現状に満足せず、キャリアの次のステージを目指すエンジニアへの熱いエールが込められていました。
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【記事・カメラ:アオキタカユキ】
