産業保健プロダクトで、エンジニアが挑み続ける理由──課題の多さは、名前のない仕事の多さ【社員インタビュー】
「iCAREって、どんなところですか?」
山岸さんは少し考えてから、こう答えます。
ラクかどうかで言えば、決してラクではないですね。でも、その分だけ挑戦できる機会が多い環境だと思っています
健康管理クラウド Carely のコア機能である健診システム。その中心で4年間コードを書き続けてきた山岸さんが語るのは、エンジニアとして成長できる実感でした。

【プロフィール】
不動産営業として就労後、エンジニアへの転身を決意。エンジニアスクールでプログラミングを学び、SESにてエンジニアとしてのキャリアをスタートする。その後、ヘルステック系の事業会社を経て、2022年8月にiCAREへ入社。現在は、Ruby on Rails、GraphQL、Vue.js、TypeScriptを用いた健康管理システムの新規機能開発および運用・保守を担当している。
技術を深めたい、というシンプルな理由
── iCAREに来る前は、どんな環境で働いていたんですか?
山岸: SESに近い環境でした。事業フェーズとしてはスピードが求められていて、短いサイクルで成果を出すことが重視されていました。 それはそれで学びも多かったのですが、次第に「もっと設計やレビューに時間をかけたい」「技術そのものを深めたい」という気持ちが強くなっていったんです。
── 転職理由は、環境への不満というよりも?
山岸: はい。「違和感があったから逃げた」というより、 エンジニアとして、もう一段難易度の高い課題に挑戦したいという気持ちが大きかったですね。
コードの品質やパフォーマンスについて、長く使われることを前提に考えられる環境に魅力を感じました。
パフォーマンス改善は、UXを守るための仕事
── 印象に残っているプロジェクトはありますか?
山岸: 健診システムのパフォーマンス検証ですね。
── 具体的には?
山岸: 単にコードを部分的に直すのではなく、Datadogの設定を見直したり、ボトルネックになっている基盤部分を洗い出しました。
結果として、ユーザー体験を損なう前に問題の芽を摘むことができました。「動いているからOK」ではなく、UXを担保し、顧客満足度の低下を未然に防ぐ。その考え方を、チーム全体であらためて確認できたプロジェクトだったと思います。
── エンジニアとしての変化は?
山岸: 考え方自体がこのプロジェクトで急に変わった、というよりは、もともと自分の中にあった「将来まで含めて責任を持てる設計をしたい」という意識が、よりはっきり言語化された感覚に近いです。実際の検証を通して、その姿勢が間違っていなかったと確信できました。

AIは、チームをつなぐためのツール
── AIツールも活用しているそうですね。
山岸: はい。Claudeなどは、コードを書く他に、 コミュニケーションを助けるツールとして使っています。
── どういう場面で?
山岸: CSのメンバーに技術的な説明をするときですね。 「この説明、専門外の人にも伝わるかな?」とAIに聞いて、表現を調整します。
説明を省略すると、あとで必ず詰まる。 AIは、エンジニアと非エンジニアの間に立つ“翻訳機”のような存在です。
今は、現場で打席に立ち続けたい
── 今後のキャリアについては?
山岸: マネジメントという選択肢もありますが、 今は現場で技術力を高め、コードを書き続けたいと思っています。
iCAREは、取り組むテーマが本当に多い。 でもそれは、エンジニアとして打席に立つチャンスが多いということでもあります。
将来の誰かが困らない設計を残すこと。 技術的負債を次に渡さないこと。 それが結果として、ユーザーに届くプロダクトの質を高めると信じています。
iCAREは、簡単な仕事ばかりの環境ではありません。 考えることを求められ、技術に対して誠実であることを問われます。
でも、 「もっと良い設計があるはずだ」 「自分のコードに責任を持ちたい」
そんな思いを一度でも抱いたことがあるエンジニアにとって、 ここは、挑戦しがいのある場所だと思います。
【記事・カメラ:アオキタカユキ】
