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焦りを捨て、余白を掴んだ日。僕の 11 月を変えた 「引き算」

冬の入り口で、立ち止まる

11 月が終わろうとしています。
朝、布団から出るのが少し億劫になる寒さと共に、街にはクリスマスのイルミネーションが点灯し始めました。

例年の僕なら、この時期は「焦り」のピークです。

「今年もあと少ししかない」
「あれもできていない、これもやらなきゃ」

と、手帳の空白を埋めることに必死になっていたでしょう。

でも、今年の 11 月は違いました。
僕が意識的に行ったのは、ラストスパートの「足し算」ではなく、徹底的な「引き算」だったからです。

これは、焦りを捨て、あえて立ち止まることで「余白」という武器を手に入れた、僕の 1 ヶ月間の記録です。


「埋まっているカレンダー」 は、勲章ではなかった

月の上旬、ふと自分の Google カレンダーを見返して愕然としました。
そこには、隙間なく予定が詰め込まれ、まるでテトリスのゲームオーバー直前の画面のようになっていたからです。

かつての僕は、これを「充実」だと思っていました。
「忙しい自分」=「価値ある自分」だと錯覚していたのです。
けれど、実際はどうでしょう。創造性は枯渇し、ただタスクを消化するだけのマシーンになりかけていました。

そこで僕は、痛みを伴う決断をしました。
「余白のないカレンダーは、僕の創造性を殺す」と認め、意図的に空白の時間を作ることにしたのです。

「やらないこと」 を決める勇気

余白を作るために必要だったのは、「何をするか」ではなく「何をしないか」を決めることでした。

中旬に取り組んだ「やらないことリスト」の作成は、まさにその象徴です。

☑ 気が乗らない飲み会には行かない
☑ 即レスを求められる連絡ツールは常駐しない
☑ 「いつかやる」タスクは、今すぐ捨てる

これらを書き出し、実行に移すのは勇気がいりました。
「付き合いが悪いと思われるかもしれない」「チャンスを逃すかもしれない」という不安が、何度も僕を引き戻そうとします。

しかし、いざ手放してみると、驚くほど世界は静かでした。
そしてその静寂の中にこそ、本当にやりたかったこと、書きたかったコード、紡ぎたかった言葉が隠れていたのです。

炎上の中で見つけた 「静けさ」

月末には、プロジェクトでちょっとした炎上騒ぎがありました。
昔の僕なら、パニックになり電話をかけまくり、謝罪に走り回って消耗していたでしょう。

けれど、「引き算」のマインドセットはここでも生きました。
感情的な対応や過剰な謝罪を「引き算」し、事実と解決策だけを「文章」で伝えることに徹したのです。
結果として、プロジェクトは鎮火し、以前よりも深い信頼関係を築くことができました。

焦って動くのではなく、静止して考える。
そのための「余白」が、僕を救ってくれたのです。

「面倒」 を自動化して、思考の時間を確保する

精神的な「引き算」だけでなく、物理的な作業の「引き算」も進めました。
その代表例が、Obsidian を使った週次レビューの自動化です。

毎週の振り返りに 1 時間も 2 時間もかけていた時間を、スクリプト一つで「0 秒」に短縮しました。
これにより、「情報を集める時間」が消え、「集まった情報を見て考える時間」だけが残りました。

僕たちが本当に使うべきリソースは「時間」ではなく「集中力」です。
機械にできることは機械に任せ、人間にしかできない「思考」や「感情」にフォーカスする。
これもまた、僕が 11 月に手に入れた大きな「引き算」の成果でした。

12 月に向けて、さらに手放すもの

11 月の実験を通じて、僕は確信しました。
「何かを得るためには、まず手放さなければならない」と。

だからこそ、来る 12 月、そして 2026 年に向けて、僕はさらに大きな「引き算」を計画しています。

「完璧主義」 を捨てる

これまで、記事を書くにもコードを書くにも、「完璧」を目指して何度も修正を重ねていました。
ですが、それは「完了」を遅らせるだけの足かせでした。

☑ 12 月は「80% でリリースする」をルールにします
☑ 未完成であることを許し、走りながら修正するスピード感を重視します

「孤独な戦い」 を捨てる

フリーランスは孤独です。でも、独りである必要はありません。
「作戦会議室」というメンバーシップを始めたのも、この「孤独」を手放すためでした。

☑ 自分ひとりで抱え込まず、知見を共有し、互いに高め合う場を育てること。これに、より多くのエネルギーを注ぎます

「他人との比較」 を捨てる

SNS を見れば、華々しい成果を上げている人がたくさんいます。
以前はその光景に嫉妬し、焦りを感じていました。
でも、彼らには彼らの、僕には僕の物語があります。

☑ 比較すべきは「昨日の自分」だけ

吃音があっても、口下手でも、文章とコードで誰かの役に立てる。
その自分の価値を信じることにしました。

身軽な心で、師走へ

11 月、僕は多くのものを手放しました。
埋まったカレンダー、不要なタスク、過剰な自意識、そして焦燥感。

その結果、手元に残ったのは「余白」と、少しばかりの「自信」です。
冬の空気は冷たいけれど、心はなんだか温かい。
そんな気持ちで、僕は 12 月を迎えます。

みなさんは、この 1 ヶ月で何を手放し、何を掴みましたか?
もしよければ、コメントで教えてください。

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物理的な「引き算」の極致。

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ひとりごと

「引き算」は、実は「足し算」よりも勇気がいります。

何かを捨てることは、不安だからです。
でも、その不安の先には必ず、身軽になった自分と新しい景色が待っています。

12 月は、1 年の総決算。
あなたも、まずは「ひとつ手放す」ことから始めてみませんか?
その小さな余白が、来年を大きく変える種になるかもしれません。

2025© おおとろ

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