七夕に書く、 技術の願い事リスト
リファクタしたい ・ 触りたい ・ 手放したいを整理する
短冊に書くのは、今年叶える願いじゃなくていい。
7 月 7 日、七夕。
今日はそう決めて、頭の中に積み上がった技術的な願い事を書き出すことにしました。
願い事は、 今年叶えなくていい
みなさんは、触りたい技術や修正したいコードが頭の中にどんどん溜まっていく感覚はありませんか。
僕には、それが常にあります。
気になる技術、後回しにしている技術的負債、使わなくなったのに残しているツール——
どれも「いつかやる」というラベルがついたまま、Obsidian のリストに眠っています。
7 月は、新しいコミットメントを増やさない二週間を過ごしています。
だから今日は、着手しません。
その代わり、七夕という日に願い事として整理するだけの日にすることにしました。
願いを書かずに溜め込んでいた
これまでの僕は、こういう技術的な気になることを、はっきり言葉にしないまま頭の片隅に置いていました。
デスクトップまわりの環境設定は、6 月末までに終わらせるつもりが、進捗 0% のまま 7 月に持ち越されています。
5 月の GW、Bun・Hono・Astro を素振りした記事を書きながら、こう綴りました。
「知っているが触っていない」技術が、まだ棚にたくさん並んでいることに気づきました。
Rust の非同期処理。Cloudflare Workers の詳細な設定まわり。
あれから 2 ヶ月。
Rust の非同期処理は、まだ棚に並んだままです。
願いを言葉にしないまま溜め込むと、いつまでも「なんとなく気になるもの」で止まってしまう。
今日、はっきり書き出すことにしたのは、そのためでした。
三つの引き出しに分ける
願い事を書き出そうとして、最初は何から手をつけていいか分かりませんでした。
技術的負債、興味本位の新技術、使わなくなったツール——
性質がバラバラなものを、一つのリストに並べようとすると混乱します。
そこで、三つの引き出しに分けることにしました。
① リファクタしたい
👉️ 動いているが、直したいもの
② 触りたい
👉️ まだ触っていない、気になるもの
③ 手放したい
👉️ もう役割を終えたもの
七夕の短冊のように、それぞれ別の枝に結ぶ感覚です。
【① リファクタしたい】 動いていて直したいもの
一番上の短冊は、デスクトップ環境まわりです。
【リファクタしたい】
・AeroSpace(タイル型ウィンドウマネージャ)の設定
・JankyBorders(ウィンドウ枠のハイライト)の調整
・SketchyBar(メニューバーのカスタマイズ)
・alt-tab(ウィンドウ切り替え)の挙動整理これらは、6 月末までに完了させるつもりで手をつけたまま、進捗 0% で止まっています。
「動いていないわけではない」というのが厄介なところです。
デフォルトの状態のままでも、仕事は一応回ります。
だからこそ、優先順位が上がらず、ずっと先延ばしになっていました。
リファクタしたいものの共通点は、「壊れていないから後回しにできる」ということでした。
【② 触りたい】 まだ触っていなくて気になるもの
二枚目の短冊は、5 月から棚に並んだままの技術です。
【触りたい】
・Rust の非同期処理(tokio まわり)
・Cloudflare Workers の詳細な設定
・Biome の自動修正ルールの細かい調整package.json の大掃除記事を書いたときも感じましたが、依存関係を削るのと同じくらい新しく触りたい技術を「今すぐじゃなくていい」と認めるのも、実は勇気がいります。
触っていないことに、焦りを感じていたからです。
七夕の短冊は今年叶える必要がありません。
今日はただ、棚に並んでいる技術の名前を、もう一度確認しただけでいい。
【③ 手放したい】 もう役割を終えたもの
三枚目の短冊は、逆に減らす方向の願いです。
【手放したい】
・試しただけで使っていない Obsidian プラグイン
・依存関係の大掃除で見送った、判断を先延ばしにしたライブラリ
・決めたのに動いていない契約や申し込み(環境まわりの整理含む)手放すという願いは、増やす願いより地味です。
リストが膨らみ続ける原因の多くは、増やしたものより手放し損ねたものにあると、最近気づき始めています。
七夕リストと増やさない二週間の関係
三つの引き出しを書き出してみて、あらためて感じたことがあります。
このリストは、着手するためのものではありません。
今は着手しなくていい、と自分に許可を出すためのものです。
7 月前半は増やさない二週間を過ごしています。
実行モードの設計記事で決めた三テーマの外に、今日書いた願い事は含まれていません。
だから、今日リストに書いたものは、基本的にはまだ動かしません。
例外は、デスクトップ環境の設定だけです。
これは 6 月から持ち越した既存タスクなので、三テーマの隙間で少しずつ進める対象として残しておくことにしました。
それ以外——Rust も、Cloudflare Workers の詳細設定も、プラグインの整理も——
今年の短冊としては、書くだけで十分です。
願い事リストがくれた一番の効果
このリストを作ってみて、一番の効果は「触っていないこと」への焦りが減ったことでした。
Rust の非同期処理を触っていないのは、忘れていたからではありませんでした。
名前を明確に書き出して、「今年はここには結ばない」と決めただけで、頭の片隅で鳴っていた小さなノイズが静かになったのです。
技術的な願い事は、叶えることだけが目的ではありません。
言葉にして、今すぐやらなくていいと自分で許可を出す——
それだけでも、十分に意味があるのだと思います。
もし今、頭の中に「気になっているけど手をつけていない技術」がいくつも浮かんでいるなら。
七夕でなくてもいい。
一度だけ、リファクタ・触りたい・手放したいの三つに分けて書き出してみませんか。
来年の七夕、このリストを見返したとき、いくつが動いていたかを確認するのも、ちょっとした楽しみになりそうです。
ひとりごと
Rust の非同期処理を「棚に並んでいる」と書いたのは、5 月の記事でした。
2 ヶ月経って、まだ棚にあります。
それを恥ずかしいと思うのではなく、まだ結ばなくていい短冊として認められたのは、今日の収穫でした。
増やさない二週間の中で、こうして願い事だけを書く日があってもいい。
同じように気になっているのに手が回らない技術を抱えている人に、この整理の仕方が何かの参考になれば嬉しいです。

あわせて読みたい
▼ 触りたい技術を実際に素振りした記録を読みたいときに
今回の「触りたい」リストの一部(Rust、Cloudflare Workers)は、この記事で棚に並んでいると書いたものの続きです。
本番に繋げない約束が、触るハードルを下げてくれた記録です。
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依存関係を削る 3 つの判断基準を公開しています。
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三テーマ以外の何を増やさないか、線引きの基準を綴った記事です。
今回の技術の願い事リストが「三テーマの外」に置かれている理由がわかります。
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Substack はじめました
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
X では短い言葉で、note では整理した文章で発信していますが、Substack では、もっと途中経過の思考や削りきらなかった葛藤、技術者として日々考えていることを書いています。
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15 年目に突入しました。
納期と障害対応に追われる毎日の中で、
「もっと自由に、もっと本質的にものづくりがしたい」
そう思ったのが独立のきっかけです。
現在は、技術と文章を軸に、
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【フリーランスになって15年目突入】
— おおとろ|フリーランス開発者 × ストーリーテラー (@digiangler) March 3, 2026
14年という月日は長いようで、
あっという間だった。
成功したと言えるほどの派手さはないけれど、
今日までエンジニアとしてご飯を食べ、
新しいコードを書けている。
それだけで十分幸せなことなんだと思う。
明日は明日で、また淡々と、…
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