7 月の実行モードを設計する
増やさない二週間と走り出す三テーマの両立
「増やさない」と「走り出す」。
7 月に僕が決めた二つの約束は、並べてみると矛盾しているように見えます。
走るなら増やしたい。
増やさないなら止まっていればいい——
普通はそう思うはずです。
7 月最初の一週間を過ごしてみて、この二つが矛盾しない理由が見えてきました。
二つの約束が同時に存在していた
みなさんは、「今月は絞る」と「今月は走る」を同時に決めて、どちらから手をつければいいか迷ったことはありますか。
僕には、7 月がそうでした。
6 月末に、三つの約束を決めました。
発信設計を機能させる。
Vault 最小版を届ける。
実績ページを公開する。
同じ頃、別の約束も自分に書いていました。
7 月の最初の二週間は、新しいコミットメントを増やさない。
三テーマを走らせる約束と、増やさない約束。
両方とも本気で決めたつもりでしたが、実際に 7 月に入ってみると、どちらを優先すればいいのか分からなくなる瞬間がありました。
走ることと増やすことを混同していた
7 月 1 日から 3 日、僕は週次チェックリストを作り、深読み週を始め、クライアント対応のテンプレを整えました。
振り返ると、この 3 日間だけでもかなりの量を動かしています。
正直、少し不安になりました。
「これは、増やしているのではないか」
「増やさないと決めたのに、もう何か始めているのではないか」
新しい記事を書くたびに、新しいテンプレを配布するたびに、「増やさない」という約束を破っているような感覚がありました。
原因は、「増やさない」の対象を、僕自身がはっきり定義していなかったことでした。
7 月の曜日別連載は、6 月のうちに決めていた運行です。
週次チェックリストも、6 月の反省から生まれた、三テーマを追うための道具でした。
どちらも、7 月に入ってから思いついた新しい荷物ではありません。
でも、線引きがないまま走っていたので、動くたびに「増やしている」ような後ろめたさがついてきたのです。
増やさない対象を先に決める
7 月 5 日の週初エッセイで、「増やさない二週間は、怠ける宣言じゃない」と書きました。
そこからもう一歩進めて、7 月 6 日、月曜の朝に考え直したことがあります。
増やさない対象を、具体的に線引きする。
すべてを止めるのではなく、何を止めて何を進めるのかを先に分けておく必要がありました。
増やさない対象を三つに絞る
7 月 6 日の朝、増やさない対象を具体的に書き出しました。

| 分類 | 増やさない対象 | 理由 |
|:---|:---|:---|
| 新規案件 | 新しいクライアントワークの相談 | 三テーマに割く時間を圧迫するため |
| 新しいツール導入 | 未着手の自動化ツール・アプリの試用 | 「試す」自体が新しいタスクになるため |
| 新しい企画・連載 | 思いつきで始める新規シリーズ | 三テーマ以外の方向に発信の力が分散するため |一方で、以下は「増やす」に含めないと決めました。
📍 6 月に決めた曜日別連載
(すでに決まっている運行)
📍 三テーマを進めるための道具作り
(週次チェックリストなど)
📍 三テーマの範囲内での試行錯誤
新しいかどうかではなく、三テーマの方向に向いているかどうかで判断する。
これが、7 月 6 日に決めた線引きの基準でした。
三テーマを平日の朝一枠に配置する
線引きができたところで、三テーマをどう進めるかを設計しました。
曜日別連載とは別に、平日の朝一番、デスクに座った最初の 30 分を三テーマの持ち回りに使うことにしました。
【7 月前半・三テーマの朝一枠】
月・水・金: Vault 最小版を届ける
火・木: 発信設計を機能させる
土・日のどちらか: 実績ページに触れる大きく時間を確保しようとすると、結局まとまった時間が取れないという理由に先延ばしになります。
30 分という小さな枠を固定することで、今日はどれをやるかを毎朝考える手間もなくなりました。
7 月 1 日の記事で作った週次チェックリストと組み合わせると、平日の朝一枠で動いたことが、そのまま週末の三つの問いへの答えになります。
日々の 30 分と、週末の確認。
この二つが噛み合うことで、三テーマがいつか進める大きなプロジェクトから今日進める小さな作業に変わりました。
矛盾しかけた瞬間、 線を引き直した
7 月最初の 3 日間を振り返ったとき、正直、「これは増やしているのでは」と迷った瞬間がありました。
深読み週のテンプレを配布し、稼働調整の文面を公開し——
どれも新しく生み出したコンテンツです。
新しいという意味では、増やしているように見えます。
でも、線引きをし直してみると、これらはすべて三テーマの範囲内での動きでした。
発信設計を機能させるための記事。
Vault 最小版につながる整理。
どちらも、新しい方向に手を広げたのではなく、決めた三テーマの中で形を変えて動いていただけだったのです。
増やさないというのは、止まることではありませんでした。
三テーマの外に、手を伸ばさないということでした。
制約が実行を守る側に回る
この設計を組んでみて気づいたのは、増やさないことが走り出すことの敵ではなく、味方だったということです。
増やさない期間を明確に区切ったからこそ、三テーマに割く 30 分を迷いなく確保できました。
もし線引きがないままだったら、新しい話が来るたびに「これも大事かもしれない」と手を広げ、三テーマに使う時間は結局後回しになっていたと思います。
制約は、実行の反対にあるものではなく、実行を守るための壁でした。
7 月前半の 2 週間、この壁の中で三テーマだけを進める。
そのあとで、増やすかどうかをあらためて判断する——
それが、今の僕が選んだ順番です。
手応えとしては、毎朝「今日は何をやるか」を考える回数が減り、三テーマに触れる日数自体は増えています。
一方で、7 月 15 日以降、増やさない期間が終わったときに、また新しいタスクが雪崩式に増えるのではという不安も正直あります。
そのときにまた、同じように線を引き直せばいい——
そう思えるようになったことが、今回いちばんの変化かもしれません。
走り出す月にこそ増やさない壁が要る
7 月は「走り出す月」だと決めました。
それでも、走り出すために必要なのは、たくさんのことに手を出すことではありませんでした。
三つだけに絞り、その三つの周りに壁を作ることでした。
もし今、「今月は頑張る」と「今月は絞る」を同時に決めて、どちらを優先すればいいか迷っているなら。
まず、増やさない対象を三つくらいに具体的に書き出してみませんか。
線引きが決まれば、走ることと増やさないことは、同じ月の中で無理なく両立します。
ひとりごと
7 月 6 日の朝、増やさない対象を表にまとめながら、少し安心しました。
「増やさない」という言葉だけでは、何をしていいのか分からずに不安になっていた自分に気づいたからです。
具体的な線を引くことで、ようやく「これは進めていい」「これは今は触らない」と迷わず判断できるようになりました。
同じように絞りたいのに、何を絞ればいいか分からないと感じている人に、この設計が少しでも役に立てば嬉しいです。

あわせて読みたい
▼ 三テーマの全文と、決めるまでの過程を読みたいときに
7 月に僕が決めた三つの約束の全文と、その背景を綴っています。
今回の実行モード設計は、この約束をどう日々の行動に落とすかという続きです。
▼ 三テーマを週次でどう追っているか知りたいときに
平日の朝一枠で動いたことを、週末どう確認するかを解説した記事です。
今回の日々の設計と組み合わせると、実行の全体像が完成します。
▼ 「増やさない」という約束の出どころを知りたいときに
増やさない二週間が「怠ける宣言ではない」という視点を、日曜の静かな朝の情景とともに綴ったエッセイです。
今回の記事は、この考え方を実務的な線引きに落とし込んだものです。
▼ 走ることと確認することを分けて考えたいときに
「走ることと、走っているかを確認することは別のスキル」という気づきを書いた記事です。
今回の「増やさないことが実行を守る」という考え方と、根っこでつながっています。
次の一歩を一緒に決める作戦会議室へ
「絞りたいのに、何を絞ればいいか分からない」
「走り出したいのに、手を広げすぎて疲れる」
——そんな悩みは、7 月に入ってから僕自身も何度も向き合っています。
作戦会議室では、実際に使っている線引きの基準や三テーマの進め方をメンバーと一緒にすり合わせています。
7 月の実行モードを一緒に整えたい方は、ぜひ覗いてみてください。
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現在は、技術と文章を軸に、
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