吃音症に悩むエンジニアへ
電話が怖かった僕が自由に働けるようになるまで
吃音症がある自分にとって、話すことはずっとコンプレックスでした。
電話に出るのが怖くて、会議で発言できなくて、何度も自信を失ってきました。
それでも今、僕はフリーランスとして自分らしい働き方を見つけることができました。
この記事では、学生時代の苦い記憶から会社員時代の葛藤、そして現在のフリーランス生活までを吃音を抱えながらも前に進んできた道のりを、ひとつのストーリーとして綴っています。
吃音に限らず、自分の弱みとどう向き合えばいいのか悩んでいる方にも、きっと届くはずです。
はじめに
僕は吃音症を抱えたフリーランス開発者です。
滑らかに話せないことが原因で、たくさんの悩みを抱えてきました。
けれど、今ではリモートワークを中心に自由な働き方を実現できています。
この記事では、吃音に悩みながらも自分の好きなことで生きていく道を選んだ僕のストーリーを素直に綴ってみました。
もし今、
📌 電話が怖い
📌 会話が苦手で仕事に不安がある
📌 吃音を理由に夢を諦めそうになっている
そんな方がいれば、少しでも力になれたら嬉しいです。
学生時代の苦い記憶
小学生のころ、授業中に当てられるのが怖くて仕方ありませんでした。
一言目がなかなか出てこない。
みんなの視線が集まる。
教室が静まり返るあの感じ。
あの空気が、何よりもつらかった。
「早く言ってよ」
「なんで黙ってるの?」
そんな言葉を投げかけられたとき、自分が普通じゃないように感じてしまったのを覚えています。
本当は言いたいことがあるのに、言えないもどかしさ。
あの頃の自分には、話すこと自体が戦いでした。
会社員時代、 電話が怖くて仕方なかった
社会人になってからも、吃音の悩みは続きました。
特に新人時代の電話対応が本当に苦痛でした。
「お電話ありがとうございます、○○株式会社の……」
この一言がスムーズに言えず、何度も言い直したり、沈黙してしまったり。
上司からは「緊張してるの?」と言われることも多く、自分でも「こんなんで社会人やっていけるのかな……」と落ち込む日々。
発言を求められる会議も苦手でした。
「詰まってしまったらどうしよう」
その不安が先行して、結局言いたいことが言えない。
結果的に消極的な人と誤解されてしまったこともあります。
フリーランスになって変わったこと
そんな僕が、今はフリーランスとして活動できているのは、働き方を自分で選べるようになったからです。
現在は、ほとんどのやり取りをチャットやメールで完結しています。
必要があれば、Zoom での打ち合わせも行いますが、事前にクライアントへ「吃音症があります」と伝えることで気持ちが楽になります。
「言葉に詰まっても大丈夫」
「ゆっくり話してもいい」
そう思えるだけで、緊張の度合いが全く違います。
何より自分のペースで仕事ができる環境は、吃音を持つ僕にとって本当にありがたいです。
吃音症を短所ではなく強みに
吃音があると、人前で話すことやスムーズなコミュニケーションが難しい場面が確かにあります。
だからこそ「どう伝えれば相手に届くか?」をすごく丁寧に考えるようになりました。
それはきっと、誰かに伝える文章や設計にも活きていると思っています。
フリーランスとして、丁寧なドキュメント作成やシステム開発の設計に強みがあるのも、そのおかげかもしれません。
『青い鳥』 との共鳴
作家・重松清さんの小説『青い鳥』を読んだとき、自分の過去が重なって涙が止まりませんでした。
この作品には、吃音を抱える先生と問題を抱える少年少女に寄り添う物語が描かれています。
吃音の先生は上手く喋れない。
それでも生徒のそばにいて、大切なことを精一杯伝えようとしてる。
先生が言った
「教師は、なにがあっても、どんなときでも、どんな生徒でも、その子をひとりぼっちにしちゃいけないんですよ・・・。」
というセリフ。
まるで過去の自分に語りかけてくれているようで、心が救われたのを覚えています。
先生の言葉を忘れずに胸に刻んでいきたい。
吃音のある僕にとって、そんなふうに否定されない言葉がどれほど嬉しかったか、忘れられません。
いま吃音症に悩んでいる人へ
僕は吃音症を治せたわけではありません。
今でも詰まることはあるし、うまく話せないときもあります。
でも、吃音があっても大丈夫な働き方は、自分で選ぶことができました。
無理に自分を変えようとするよりも、自分に合った環境を作ることの方が、ずっと大事だと気づいたんです。
吃音があるからこそ、出会えた人や仕事もあります。
僕は、そんな今の生き方を気に入っています。
あなたも自分らしい道を見つけてほしい。
焦らず、ゆっくり。
自分の言葉で自分の人生を語っていけますように。
ひとりごと
note で僕を知ってくれたみなさんには、こんな風に僕のリアルな話をこれからも届けたいと思っています。
同じように吃音症で悩んでいる人や自分の弱さが仕事に影響するんじゃないかと不安に思う人に、僕の経験が誰かの「大丈夫かも」という小さな希望になれば嬉しいなと思っています。
この記事も吃音症について書いていて、もう少し詳しいストーリーになっています。
是非、読んでみてください。

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