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とっ散らかる頭の中を整理するのに便利な考え方と出会った

このあいだLinkedInラーニングで、デイヴ・クレンショー氏が講師を務める「短時間でより多くのことを成し遂げるための優先順位の付け方」を受講した。いろいろなものごとが日頃からかなり”とっ散らかって”いる私のお悩みどストライクの講座で、受講中も受講完了後もしばらく興奮冷めやらぬ心理状態になったので、記録に残しておくことにした。

まずクレンショー氏が挙げていたのは次のような内容だった。

◆「重要度」と「緊急度」の2軸でタスクを4象限に分ける、伝統的な優先度判別ツールとして「アイゼンハワーのマトリクス」がよく知られている。変化のスピードがあまり速くない局面では依然として有用だけど、テクノロジーが急速に発展し、日々大量の情報に晒されるわたしたちにとっては少し使い勝手が悪いものになっている。

◆常に新しいタスクが発生しては、もともとあったTo Doに容赦無く割り込んでくるような状況下では、やらないことを決め、集中すべきものを選び抜くことが大事になる。

◆このときの優先順位の判定軸は、「自分にとっての価値を生むか」どうか。価値のあるものに自分の時間を優先的に配分することで、より満足する選択ができるようになる。

4象限に分けることに代えて、クレンショー氏は「タイム・バリュー・プライオリタイゼーション・ファネル(Time Value Prioritization Funnel、TVPファネル/フィルター)」を紹介する。ファネルとはフィルターのようなもので、さまざまな種類のタスクが、上から下へ流れてくる水のように、フィルターを通過するようすをイメージしてほしい、とのことだった。フィルターには6つの階層があって、下にいくにつれて自分にとって価値の高いものが残るように設計されている。

クレンショー氏が考案したファネル(フィルター」モデルの概念図

1. Not, never again 
→時間を浪費するばかりで自分にとって価値(実り)がないか、極めて少ないもの
2. Perhaps
→自分にとっての価値はありそうだし、やりたいという想いは湧くけど、いまそれに取り組むべきか、定かでないもの
3. Yes, but not now
→やるべきことが明らかだけど、物理的によりタイトな締切りがある他のタスクがある場合など、すぐ取り掛からないほうが良いもの
4. Yes, but not anyone
→やるべきことが明らかだけど、自動化、機械的な前処理など、自分が着手する以外でテクノロジーを活用できるかを検討すべきもの
5. Yes, but not me
→やるべきことが明らかだけど、自分以外に任せた方がよっぽど上手く、早く、効果的にできそうなもの(例えば宅飲みの時に準備する料理を、手作りでなく出前を取るなど)
6. Yes, me.
→自分がやることで、価値が最大化されるもの

"How to get more done in less time by prioritizing tasks effectively" By Dave Crenshaw
https://davecrenshaw.com/time-prioritize/ の原文を元に、
筆者が理解した内容を和訳としてつけてみたもの。

クレンショー氏のアイデアの新しさは2つあると思った。

まず、私たちがほぼ常識として持っている例の4象限(アイゼンハワーのマトリクス、という名前がついていることを初めて知ったのだけど)。これよりもっと時代に即したモデルがある、と提示されたことだ。

仕事の山を切り崩そうとTo Doリストを作ってみるものの、彼が指摘する通りどんどん、どんどん邪魔や割り込みが入ってきて、その割り込みを即座に”さばく”スキルこそが自分の能力を高めるために必要なんだと思っていたところ、”さばく”前提として、自分がさばくのか、他者にさばきを任せるのか、そもそもさばくことすらせずに断るべきなのか。

一昔前「断る力」という勝間さんの本がヒットしたことを思い出した。断ることは、得てしてなかなか難しいのである。

次に、こうした判断のよりどころを、例の4象限では「重要度」と「緊急度」の2つの評価軸を使っていたところ、TVPフィルターを使う場合は、自分にとっての価値を中心に据えるということが、新しさを感じた二つ目に挙げられる。

この点は、かなりストレートに私の心に響いた。彼のいうところの「価値」(Value)を、自分が幸せになるか?という意味だと捉え直すことで、自分を大切にした意思決定ができていると感じることができ、気持ちが和らいだのだ。

次回、私の「とっ散らかりまくりのタスク」をTVPフィルターを使って仕分けてみようと思います。

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