片山・ベッセント会談を受けた所感~金融政策の現在地〜
無風で通過したベッセント来日
為替市場はやや円売り優勢の地合いが続いています。注目されたベッセント財務長官の来日とこれに付随する高官会合は「これといった円安抑止のメッセージは無かった」ため、円売りが強まっているという解説が多く見られています。それ自体、事実かもしれませんが、その理解は浅薄だと思います:
過去の議論やエコラボ(下記参照)でも言及した通りですが、そもそも米国の財務長官が来日してきて、メディアの前で公然と為替市場に直接的な言及などするはずもなく、流れているヘッドラインは予定調和な(内容的には至極真っ当な)ものにしかならないはずです。
強いて言えば、昨年10月以降のベッセント財務長官の関連言動を踏まえると、日銀の利上げを催促するようなシーンはもう少し期待されたところではありましたが、それはそれで露骨であり、現実は今回のような会談内容が普通でしょう。下記、当時の報道です:
通貨政策にしろ、財務大臣対話にしろ、メディアが不必要にお祭り騒ぎにすることで、市場期待が無為に膨らむのはいつもの話です:
ところで、今回、植田総裁は国際決済銀行(BIS)のグローバル金融システム委員会(CGFS)の議長に就任したことが報じられています。ベッセント財務長官と入れ違いで出国したのは何故?と思いましたが、これだったのですね。なお、同じくBISの金融安定理事会(FSB)の常設委員会の議長は氷見野副総裁が務めていらっしゃいます。世界に通用する日本の人材。とても誉れ高いお話です:
関係良好が確認された日米財務相会談
話を日米財務相会談に戻します。上で言及の通り、今回、ヘッドライン自体は穏当でしたが、両国の良好な関係性が改めて確認された意味は決して小さいものではない、と感じました。
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